オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

小児は新型コロナウイルスをどうやら寄せ付けず、侵入すればすぐに始末する

  • TOP
  • コラム
  • 小児は新型コロナウイルスをどうやら寄せ付けず、侵入すればすぐに始末する
2021年2月15日

小児の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)への免疫力に関する研究が増えています。

小児は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかることは少なく1)、無症状か軽症であることがほとんどです2)。

オーストラリアのMurdoch Children’s Research Institute 4)による研究では、両親のPCR検査ではSARS-CoV-2が検出された一方、彼らの子である10歳未満の小児3人は28日間で11回のPCR検査を行っても陽性反応を示しませんでした3)。研究チームの一人であるMelanie Neeland氏は、小児はSARS-CoV-2の増殖を抑えるほどの免疫力がある可能性について述べています5)。

SARS-CoV-2感染による重度の合併症、多臓器炎症症候群(MIS)を発症した小児でもPCR検査によりウイルスが検出されるのは2人に1人から3人に1人ほどの割合です。5)。

成人32人、18歳以下の小児47人を対象にSARS-CoV-2に対する抗体を調査した結果6)、小児と成人の両方がSARS-CoV-2のスパイクタンパク質に対する抗体がありましたが、SARS-CoV-2ヌクレオカプシドタンパク質への抗体は小児にはなく、成人のみ確認されました。

研究結果を発表したコロンビア大学の免疫学者Donna Farber氏は、ヌクレオカプシドタンパク質は体全体でウイルス感染すると検出されるため5)、小児ではウイルス感染が全身に及ばないことを示唆すると述べました。前述のNeeland氏らの研究と同様、小児はSARS-CoV-2に対する免疫力が強く、ウイルスをはねのけている可能性があることを示しています。

小児の鼻にはSARS-CoV-2の侵入口とされるACE受容体が少なく7)、SARS-CoV-2を取り込みにくく、ウイルスが入り込んでも強い免疫反応を示している可能性があり、このことが小児でCOVID-19感染症が少ない要因の一つと考えられます。

←戻る