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濃厚接触者の感染危険因子を特定

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2021年1月15日

シンガポールでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の濃厚接触者を対象に、家庭内接触と家庭外接触による無症候性キャリアの割合と感染の危険因子について後ろ向きコホート研究を行った。

 濃厚接触者7,770例のうち、家庭内接触者(同居)1,863例、職場内接触者2,319例、社会的接触者3588例であった。症状がみられた際にPCR検査を実施し、COVID-19症例188例を検出したが、濃厚接触者7,582例は陰性で、14日間の隔離を終えた。7,518例(96.8%)の二次臨床感染率は、家庭内接触者5.9%、職場接触者1.3%、社会的接触者1.3%であった。濃厚接触者1,150例(家庭内接触者524例、職場接触者207例、社会的接触者419例)から採取した血清データと症状データのベイズ解析で、症状がある際にPCR検査を実施したが、COVID-19診断の62%を見落とし、感染者の36%が無症状と推測された。

 家庭内接触者で感染との関連性が確認されたのは、寝室の共有(多変量オッズ比(OR)5.38、95%CI 1.82-15.84、P=0.0023)と、初発例での30分以上の会話(同7.86、3.86-16.02、P<0.0001)だった。家庭外接触者で感染との関連性が認められたのは、複数患者への曝露(同3.92、95%CI 2.07-7.40、P<0.0001)、初発例での30分以上の会話(同2.67、1.21-5.88、P=0.015)、初発例での車に同乗(同3.07、1.55-6.08、P=0.0013)だった。間接的接触、食事の共有、トイレの共同利用については、家庭内接触者、家庭外接触者のいずれも感染への関連性はなかった。

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