「甘いものを我慢しても、水を飲んでも太る」という人の共通点と対処法
(画像=(※画像はイメージです/PIXTA))

外出自粛や在宅勤務の長期化から運動する機会が減り、体形の変化に敏感になっている人も多いなか、六本木・寺林治療院院長の寺林陽介氏は、運動不足や暴飲暴食のほかにも、太ってしまう要因があるといいます。「甘いものは食べていない」「ジュースではなく水を飲んでいる」にもかかわらず太ってしまう人の共通点と、対処法について見ていきます。

目次

  1. 「甘いものは食べない」人が太る要因として考えられること
    1. しょっぱい物を食べると…
  2. 気になる「むくみ」をチェックする方法
    1. むくみが出やすい場所
  3. 女性の方がむくみやすいのはなぜか
  4. ダイエットを頑張っても、腎臓が疲れていると「損」をする
  5. 「塩分の取りすぎ」や「むくみの解消」に効果的な処置
    1. 太谿(たいけい)
    2. 築賓(ちくひん)

「甘いものは食べない」人が太る要因として考えられること

長引く自粛生活で外出する機会が激減し、すっかり太ってしまったという人も多いのではないでしょうか。

運動不足や、おやつなどのつまみ食い。これらは「そりゃあ太るよね」という感じですが、「あまり甘いものは食べないのに太りやすいんだけど」という人。

そんな人はもしかすると、塩分のとりすぎかもしれません。

しょっぱい物を食べると…

何かしら物を食べて体内に入った塩分(ナトリウム)はカリウムと結びついて塩分濃度を薄め、血液などに運ばれます。

塩分をとりすぎて、血液中のカリウムが足りなくなると、ナトリウムは代わりに水分を取り込んで塩分濃度を薄めようとします。 塩辛いものを食べると喉が渇くのはそのためです。

ナトリウムが血液の中にどんどん水分を取り込んだ結果、血管の中の水分が漏れ出し、むくみが発生します。通常、腎臓がナトリウムやカリウムのバランスをコントロールしており、余分な塩分や水分は尿として排出されます。

しかし、塩分や水分を取り過ぎてしまい腎臓が疲れてしまうと処理が追いつかず、一時的にむくみが発生します。むくみとは老廃物を含んだリンパ液などの余分な水分がうまく排出されずに体内に残って、皮下組織にたまってしまう状態で、それが慢性化すると老廃物の中のタンパク質が水分を抱え込み、むくみは更にひどくなります。

濃い味付けが好きで日常的に塩分の取り過ぎていると、腎臓に負担がかかり、むくみが慢性化してしまい、水太りして見えてしまうのです。

気になる「むくみ」をチェックする方法

皮膚をしばらく押した後、へこんだまま元に戻らなければ、むくみが起きている証拠です。わかりやすいチェック法としては、足の内くるぶしから膝に向かって指で上になぞって行き、すねの真ん中辺り(いわゆる弁慶の泣き所)をグーっと深く押してみるのがいいと思います。

むくみが出やすい場所

体の中で特にむくみが出やすいのは何と言っても足です。水分は重力の影響を受けるので、下に下がりやすく、しかもスネの部分は皮下脂肪が少ないため、むくみやすいのです。

座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間同じ姿勢でいると下半身に。ゴロゴロ寝てばかりいると背中や腰回りにむくみが出る事が多くなりますので、時々姿勢を変えるように意識しましょう。

女性の方がむくみやすいのはなぜか

女性にむくみが発生しやすいのは、

  1. 男性に比べて皮下脂肪が多く、冷えによる血行不良が起こりやすい。
  2. 男性に比べて筋肉量が少なく、水分や血液を下から上(足から頭の方)に押し上げる力が弱い。
  3. 生理時や、妊娠時に女性ホルモンの影響で体が水分や塩分をためこもうとする。

といった理由からだと言われています。女性の方が水太りして見えやすいという事ですね。

ダイエットを頑張っても、腎臓が疲れていると「損」をする

人は生きていくために体温を維持したり、内臓を動かしたりします。そして、そのために食べ物などなどから接種したエネルギー(カロリー)を使っています。

この何もしなくても使っているエネルギー(基礎代謝)の量を上げれば、食べたカロリーがきちんと消費されやすくなるため、太りづらい体になるわけなのですが、腎臓が疲れて老廃物がたまり、血流が悪くなり、内臓の温度が1度下がると基礎代謝量は12%下がります。

18歳以上の女性の平均基礎代謝量は平均1200キロカロリー前後と言われており、その12%ですと約140キロカロリー。 これは小さめのおにぎり1個分に相当します。

男性だと平均基礎代謝量は約1500キロカロリーですから、大き目のおにぎり1個分。これを運動で消費しようと思うと、いつもランニングをしている人でも、追加で15~20分多く走らなければなりません。食べていないはずの、おにぎり1個分太っていく。それだけ、ダイエット的に損をしているのです。

「水を飲んでも太る」とか、「甘いものは食べないのに太る」という人は水を飲まないようにするのではなく、塩分を減らすよう気にしてみるといいです。

以前、先輩と定食屋さんに行った時に衝撃を受けた事があります。頼んだ定食が来て、「いただきまーす!」と開口一番、先輩はおもむろに醤油を手に取り、味見もせず、つけものにシャーっとかけたのです。

黒く染まりゆく黄色いたくあんを見て、先輩(7歳年上)に説教をこいたのは言うまでもありません。

「塩分の取りすぎ」や「むくみの解消」に効果的な処置

「今日はしょっぱい物を食べてしまったなぁ」と思った日には、2つのツボを刺激することをオススメします。

太谿(たいけい)

内くるぶしの一番高い所と、アキレス腱との間のくぼんだ所にあります。ここを指でもむか、慣れてきたら足の親指でグリグリ刺激するのもいいです。

デスクワークなど椅子に座っている時に、右足の親指で左の太谿。左足の親指で右の太谿をグリグリ刺激するといった感じです。

足の冷えやむくみ、疲れの改善に効果的で、全身の血のめぐりもよくしてくれると言われています。

築賓(ちくひん)

太谿から指五本分膝の方向に上がったスネの際(骨と筋肉の間)のくぼんだ所にあります。

(塩分などの)解毒に効果があり、足のむくみにも効果的です。

ここは椅子に座った状態で手指でもむか、座った状態で踵でスネを上下にこするようにマッサージをしてください。または、寝た状態で、右足の踵で左のスネの際、左足の踵で右足のスネの際をそれぞれ刺激する方法もオススメです。

ツボの位置ですが、目安としてスネの中央付近の他より妙に痛い所が築賓だと思ってください。

椅子に座っている時と、横になって眠る前などに、ぜひやってみてくださいね。

平松類先生
寺林陽介(てらばやし・ようすけ)
六本木・寺林治療院院長
1996年にあんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師の国家資格を取得し、父の治療院で本格的に修業を開始。
24歳のときから一人で治療院を運営し、現在に至る。
2008年には南青山でも完全紹介制・完全予約制の治療院を開設し、2014年4月、東京都港区六本木に移転。
患者に心から満足してもらえる治療院を追求している。
どこに行っても楽にならなかったという患者ほど違いを実感する「疲れとりマッサージ」を行い、多くの著名人から評判を得ている。
著書『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム刊)は30万部のベストセラーになり、テレビ、雑誌など多数のメディアで注目を集めた。

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