最終更新日:2021年12月7日
じかんきょうさく(じかんきょうさくしょう)耳管狭窄(耳管狭窄症)
まとめ
鼻と耳がつながっている管を耳管といいます。耳管が風邪などの原因で狭くなる症状をを耳管狭窄症といい、耳づまりや圧迫感、耳鳴りなどの症状がみられます。耳管狭窄から中耳炎を発症することがあります。
この病気の原因
耳管狭窄症の原因は風邪や副鼻腔炎による耳管の炎症によることが多いです。小児は特に発症しやすいため注意します。アデノイド肥大、鼓室硬化症、慢性中耳炎でも耳管の狭窄がみられます。その他、上咽頭がん、悪性リンパ腫の症状や、シェーグレン症候群の放射線治療の際にも狭窄症状がみられます。
主な症状
耳管が狭くなり圧力が低下して調整できなくなることで、鼓膜がへこみ、耳が詰まったような閉塞感、圧迫感を感じます。耳がキーンと鳴るような感覚や自分の声が耳に響き、音が聞こえにくいことがあります。
検査/診断の方法
耳の内部の観察、聴力検査、ティンパノメトリーによる耳の内部、鼓膜の状態を調べて診断します。
主な治療方法
耳管の炎症の原因となる疾患(風邪、副鼻腔炎など)の治療を行います。鼻のネブライザーや薬物療法を行うほうか、耳管通気という鼻の奥から中耳に空気を送る治療を行います。治療効果がない場合は鼓膜チューブ留置術という鼓膜に小さな穴を空けてチューブを入れる治療を行います。
治療後に注意すべき点/予防対策
耳管狭窄症は風邪や副鼻腔炎から発症します。風邪や鼻水の症状が長引くときは早めに診察を受けるようにします。