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最終更新日:2021年12月4日

いしょくどうぎゃくりょうしょう胃食道逆流症

胃食道逆流症

まとめ

胃食道逆流症では、胃酸が食道へ逆流して胸やけや酸っぱい液が上がってくる不快感があり、食道粘膜が炎症を起こします。食道炎は症状により分類され、炎症がなく自覚症状があるものを非びらん性食道逆流症、食道炎があり、自覚症状がある/ない場合を逆流性食道炎(びらん性食道炎)といいます。

この病気の原因

胃の内部は胃粘膜で守られており胃酸で傷つくことはありませんが、食道内には防御機能がないため、胃酸の逆流をおこすと食道の粘膜が傷つき、炎症をおこします。食道の蠕動運動に障害がおこると食道へ胃酸が長期間逆流します。食道裂孔ヘルニアの場合はより逆流がおこりやすくなります。発症の原因として、食生活の欧米化、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染率低下による胃酸分泌量の増加により、患者数が増加しています。

主な症状

胸やけ、胃酸が上がってくる不快感により食欲低下、胸痛、喉の炎症やポリープ、睡眠不足などがみられます。食道炎がみられない状態や、軽症の食道炎を起こしている非びらん性胃食道逆流症から、食道全体が炎症を起こしている重症のびらん性胃食道逆流症まで、さまざまです。重症の場合は食道からの出血や食道狭窄がみられます。

検査/診断の方法

問診にて胸やけや胃酸があがってくるなどの症状、それに伴う食欲低下などの状態を確認のうえ、上部消化管内視鏡検査を行います。内視鏡検査は胃がんや胃潰瘍などの他疾患との鑑別にも有効です。

主な治療方法

暴飲暴食、就寝直前の食事摂取をやめ、高脂肪食、アルコール、炭酸飲料などを制限します。肥満の場合は減量します。胃酸の逆流を防ぐため、マットや座布団などを布団の間に入れて上半身を起こした形で寝ると良いでしょう。薬物療法には胃酸の逆流を予防するプロトンポンプ阻害薬が用いられます。その他胃粘膜保護する制酸薬、アルギン酸などが用いられます。症状の軽い人は症状があるときのみ服薬するオンデマンド療法を行うことがあります。食生活などの改善や、薬物療法で効果がみられなかったり、食道裂孔ヘルニアの場合は手術の適応となる場合があり、逆流を防止する手術や噴門形成術を行います。。最近は開腹手術のほか、術後の回復が早い腹腔鏡手術が行われています。

治療後に注意すべき点/予防対策

胸やけの不快な症状を防ぐため、暴飲暴食、就寝直前の食事をやめ、禁煙します。高脂肪食、アルコール、柑橘類などの摂取は控えます。