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最終更新日:2021年12月7日

こうけつあつせいのうしょう高血圧性脳症

高血圧性脳症

まとめ

高血圧性脳症は高血圧が原因で脳浮腫をおこす疾患です。高血圧により脳の血流が正常に保つことができなくなり頭蓋内圧が上昇し、神経を刺激して頭痛をおこします。腎機能障害を伴うこともあり、子癇の場合は注意が必要です。適切な治療を行わないと心臓・腎臓にも影響がみられ、心不全、腎不全をおこすリスクが高まります。

この病気の原因

急激な血圧上昇、あるいは高血圧の状態から脳の血流が急上昇し、血漿が脳の血管外へ拡がり頭蓋内圧が亢進することで脳浮腫がみられ、頭痛、吐き気、けいれんなどの症状をおこします。

主な症状

頭痛、吐き気、めまい、けいれん、視覚障害、片麻痺、意識障害が突然おこります。胸痛、呼吸困難もみられます。脳浮腫、脳出血を合併した場合は注意が必要です。悪化すると心臓・腎臓にも影響を及ぼすことがあります。

検査/診断の方法

問診にて症状を確認します。脳、脊髄、神経の機能を調べる神経学的検査、眼底検査、超音波検査、CT・MRI検査を行います。CT、MRI検査では後頭から頭頂の両側に浮腫がみられ、前頭葉、側頭葉、小脳にも及ぶことがあります。この検査で梗塞や出血の有無を確認し、脳梗塞、脳出血など他疾患との鑑別を行います。

主な治療方法

原因となる高血圧の治療を行います。直ちに降圧する必要があり緊急性が高いため、ICUにて降圧薬の静注を行い用量を調節しつつ降圧治療を行います。脳浮腫に対する抗脳浮腫薬、けいれんがみられる場合は抗けいれん薬を投与します。治療が遅れると脳に後遺症が残るおそれがあります。緊急状態を脱した後も血圧コントロールを行うため、降圧剤を内服します。

治療後に注意すべき点/予防対策

高血圧脳症の発症予防は、高血圧の予防と同じです。食習慣についてはカロリー制限を行い、塩分控えめの食事をとり、大量飲酒を控えます。適度な運動を行い、肥満を予防します。自己判断で高血圧の治療薬を中止せず、日頃から血圧コントロールを意識した生活を維持します。