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最終更新日:2021年12月7日

こうにょうさんけっしょう高尿酸血症

高尿酸血症

まとめ

高尿酸血症は血中の尿酸値が7.0mg/dL以上の高値の状態です。尿酸値が高値状態では自覚症状はなく、尿酸が結晶化して体の各部位に溜まり、痛風、尿路結石、腎結石を発症します。肥満、脂質異常症、高血糖症を合併することが多いです。高尿酸血症やそこから引き起こされる痛風、尿路結石は男性の発症率が高いです。女性は女性ホルモンにより尿酸値が抑えられるため発症率は低くなります。

この病気の原因

高尿酸血症の原因は尿酸値が高値になることですが、その原因は尿酸の産生が増加しすぎることと、腎臓からの尿酸排泄が少ないため、血中の尿酸が増えます。尿酸がつくられるのはプリン体という物質ですが、プリン体を多く含む食品を過剰に摂取することで高尿酸血症を発症します。プリン体を多く含むのはビールなどのアルコール類、卵、肉、魚などです。暴飲暴食、肥満、激しい運動が引き金となり痛風を発症します。

主な症状

尿酸値が高値の高尿酸血症には自覚症状がありませんが、尿酸が結晶化して関節や耳、足の先に溜まり炎症をおこすことで、痛風発作が起こり、激痛が走ります。痛風発作は足の親指の付け根の関節をはじめ、足首や膝など関節部分におこることが多いです。また、結晶化した尿酸が蓄積して、こぶのような結節がみられます。耳にも結節ができることがあります。尿酸が腎臓に溜まり腎臓結石ができると無症状のこともありますが、背部痛がみられることもあります。結石が腎臓から尿管・膀胱に移行するとそこで炎症を起こし激痛が走ります。これを尿路結石といい、尿管の炎症を尿管結石、膀胱の炎症を膀胱結石に分類されます。

検査/診断の方法

痛風では足の親指や足関節、膝関節などの腫れ、耳の結節の臨床症状および血液検査により尿酸値が高値であるかを確認します。尿酸が高値となった原因が産生過剰あるいは排泄低下のいずれかを調べるため尿酸クリアランス/クレアチニンクリアランスを計測します。腎臓に結石があるかや、尿酸沈着を確認するためCT検査を行います。腎臓結石、尿路結石では血液検査にて尿酸値、腎機能、カルシウム値、リン値を調べます。つぎにエックス線検査により結石の有無を確認します。超音波検査では結石の確認および腎盂・尿管の状態から閉塞の程度を調べます。その他造影剤を用いた排泄性腎盂尿管撮影、CT検査を行うこともあります。

主な治療方法

痛風発作時は消炎鎮痛剤の内服、麻酔剤入りのステロイド注射を行います。発作が治まった後に尿酸値をコントロールする薬(尿酸産生抑制薬、尿酸排泄促進薬)を服用します。腎臓結石は腎臓内に結石があるうちは大きな痛みはみられないことが多いですが、自然排出を促すため、水分を多めに取るようにします。痛みがみられる場合は結石破壊術により、結石を排出します。尿路結石の治療では自然に結石が排出される場合は水分を多めにとり尿量を増やしたり、体を動かして結石を尿管から排出するようにします。自然に結石が排出されない場合は砕石治療を行います。体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)による治療、次いで経尿道的結石破砕術(TUL)という内視鏡を挿入して結石を砕く方法を選択することが多いです。尿路結石は再発率が高いため、治療後も食事・生活指導が必要です。食事は動物性たんぱく質、塩分、糖分、脂肪分の過剰摂取を控え、1日3食を規則正しく摂取します。高尿酸尿症による尿路結石の場合は尿酸の生成を抑えるアロプリノールやクエン酸製剤を内服します。

治療後に注意すべき点/予防対策

尿酸値を抑えるためには食事・アルコールの量を減らします。ビール、卵、肉、魚に多く含まれるプリン体は尿酸値が高くなるため、少なめにする、水分を多めに取り、野菜や海藻をたっぷり使った食事にして尿酸の排泄を促します。ウォーキングなどの適度の運動も推奨されますが、過度の運動や無酸素性運動はかえって尿酸値が高くなるため注意します。