最終更新日:2021年12月4日
がいじどうえん外耳道炎
まとめ
耳掃除などにより耳の内部が傷つくと、そこから黄色ブドウ球菌などの細菌に感染して炎症が起こる疾患を外耳道炎といいます。かゆみ、耳の痛み、耳漏の症状がみられます。炎症のおこった部位を消毒し、炎症がひどい場合は抗菌薬にて治療します。
この病気の原因
過剰な耳掃除や水泳が原因で耳に傷ができ、傷口から細菌感染することにより、炎症を引き起こします。その他プールなどで泳いだ後や、耳の中に水やヘアスプレーの毛髪剤などが入ることによっても外耳道炎を発症しやすくなります。その他、イヤホンや補聴器が不潔な場合も発症しやすいです。
主な症状
外耳道のかゆみ、触れると痛みがあります。外耳道は赤く腫れています。炎症が悪化すると耳に触らなくても痛みがあります。炎症をおこすと耳垢が溜まったり、耳漏(耳だれ)がでることに伴い耳鳴、耳閉感がおこることがあります。
検査/診断の方法
耳鏡検査にて外耳道の腫れ、耳漏の状態を観察します。場合により、耳漏の部分から膿や分泌物を採取して炎症の原因となる細菌や真菌を特定し、細菌に効果のある抗菌薬を確認します。
主な治療方法
膿を取り除き、消毒します。軽症の場合は抗菌薬入りの軟膏を塗布や抗菌薬入りの点耳薬の点耳を行います。痛みが強い場合は抗菌薬や鎮痛薬を服用します。重症の場合は抗菌薬の点滴治療を行います。
治療後に注意すべき点/予防対策
耳掃除を頻繁に行わないようにして、綿棒で耳の入口付近の軽く掃除する程度にとどめます。硬い耳かきで耳の内部を傷つけないようにしましょう。治療後も耳になるべく水分が入らないように注意し、お風呂やプールの水が耳に入った場合は細菌感染を防ぐため、耳から水を抜き、水分を拭き取ります。