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最終更新日:2021年12月4日

ふにんしょう不妊症

不妊症

まとめ

妊娠を望む健康な男女が避妊せずおおむね1年間性交を行っても妊娠しない状態を不妊といいます。女性側が無排卵月経だったり、子宮内膜症を発症している場合は妊娠しにくく、パートナーのいずれかが高齢の場合は妊娠しにくいことがあります。個人差があるものの、、女性が妊娠しやすい年齢は20歳代前半から30歳前半までであり、35歳以上になると卵子の質が低下して妊娠率が急激に下がります。特に30歳代のカップルの場合は子どもがほしいと思ったら自然妊娠期間を設けずに婦人科を受診して、不妊治療を始めることもめずらしくはありません。

この病気の原因

不妊の原因は男女の原因がそれぞれ半々ずつあるといわれます。女性側の原因には無排卵月経、卵管の詰まり、頸管粘液の減少、子宮の異常(子宮筋腫など)、ホルモンバランスの異常、免疫異常などがあります。男性側は精子の数の減少や運動性の低下、勃起障害、精巣上体炎による精管の詰まりなどがあります。男女とも加齢により卵子・精子の質が減少する傾向にあります。男女の両方を検査しても不妊となる原因が見つからないこともあります。

主な症状

不妊症は定期的に性交を行っても妊娠に至らないことで気づかれることがほとんどです。そのため、基礎疾患がある場合を除いて男女ともに痛みや違和感などの自覚症状はありません。子宮内膜症、子宮筋腫などを発症している場合は下腹部痛、下痢、発熱、倦怠感があります。クラミジア感染症の場合はおりものの増加、下腹部痛、不正出血などがあります。男性の勃起障害の場合は勃起状態が継続しない、勃起しないなどの症状がみられます。

検査/診断の方法

女性側の検査では内診・経腟超音波検査を行い、子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科疾患の有無を確認します。状況によりMRI検査、腹腔鏡検査にて精査することもあります。女性ホルモンの分泌などを確認するため血液検査を行います。黄体期とそれ以外の時期のホルモン分泌量を調べるため、計2回検査を行うことが多いです。卵管の詰まりをみるため、子宮卵管造影検査を行います。フーナーテスト(性交後試験)にて性交後翌日の子宮頸管粘液を採取し、精子が運動しているかを確認します。男性側の検査では精液検査を行い、精液中の精子の数や運動率を調べるほか、男性ホルモンの検査、染色体や遺伝子の検査を行います。

主な治療方法

検査にて原因が判明した場合は、それに応じた治療を行います。女性側に原因がある場合、排卵障害では排卵誘発剤を投与し、妊娠が成立しやすい時期に性交するタイミング療法や、人工授精を行います。卵管が詰まっていたり閉塞している場合は卵管癒着剥離術や卵管形成術にて開通手術を行ったり、手術不可の場合は体外受精を行います。子宮内膜症・子宮筋腫の場合は手術治療後にタイミング法や人工授精・体外受精を行います。男性側に原因があり、勃起不全の場合はPDE-5阻害薬を内服します。精巣機能不全の場合はhCGの自己注射を行います。精索静脈瘤、閉塞性無精子症、無精子症は手術を行います。精子をつくるホルモンが不足している場合はホルモン補充療法を行います。治療後に人工授精、体外受精などを行います。はっきりした原因が不明の場合はタイミング法から徐々にステップアップし、排卵誘発、人工授精、体外受精、顕微授精を行います。

治療後に注意すべき点/予防対策

男女ともに規則正しい生活を続けるように努めます。しっかり睡眠をとる、栄養バランスのよい食生活、ストレスを溜めない、アルコールの過剰摂取を控え、禁煙などです。女性の場合は毎朝基礎体温を計り、月経周期を把握することが必要です。女性は35歳以上は妊娠率が下がるため、年齢によっては子どもがほしいと思ったら不妊治療を始めましょう。男性の場合は精嚢を温めすぎると精子に影響が出ることがあるため、下着等で性器部分に熱がこもらないように気をつけます。不妊症の検査・治療は女性側の負担が心身ともに大きいです。人工授精、体外授精、顕微授精などは頻繁に通院する必要があるため、職場など周囲の理解も必要です。人工授精などの不妊治療には高額な医療費がかかるため、治療費の助成制度があります。