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最終更新日:2021年12月7日

きゅうせいいねんまくびょうへん急性胃粘膜病変(AGML)

急性胃粘膜病変(AGML)

まとめ

急性胃粘膜病変は突然、みぞおちや胃の辺りが激しく痛み、吐き気、嘔吐、下血などがみられる疾患です。胃の状態により急性胃炎と急性胃潰瘍に分類されます。治療により軽快し、再発しにくい疾患です。原因は消炎鎮痛剤などの薬剤、ストレス、飲酒などがあり、女性より男性に発症しやすいとされます。

この病気の原因

消炎鎮痛剤、抗菌薬、ステロイドなどの薬剤、精神的・肉体的ストレス、飲酒、香辛料などの刺激物、疲労による免疫力低下により急性胃粘膜病変を発症します。感染性の原因はヘリコバクター・ピロリ菌、寄生虫のアニサキスなどがあります。

主な症状

胃や十二指腸に炎症や潰瘍があるため、突然の激しい胃痛、吐き気、嘔吐、下血がみられます。時に吐血もみられます。潰瘍が悪化すると腹膜炎を引き起こし激しい腹痛がみられます。痛みは一過性のもので、治療により回復した後の予後はよいことが多いです。

検査/診断の方法

問診にて症状を確認のうえ、上部消化管内視鏡検査を行います。胃内部のびらん、出血、潰瘍が認められると確定診断となります。吐血・下血している場合は内視鏡検査の際に止血を行います。ヘリコバクター・ピロリ菌が原因と疑われる場合は検査を行います。検査には尿素呼気検査、血液や尿を採取して行う抗体検査、便を採取して行う抗原検査のほか、内視鏡検査で胃粘膜や胃の組織の一部を採取し、培養、顕微鏡観察、ウレアーゼによる試験法があります。

主な治療方法

急性胃粘膜病変の治療では薬物治療を中心に行います。制酸剤、胃粘膜保護薬、痛みが強い場合には鎮痛剤を内服します。胃からの出血がみられる場合は内視鏡検査にて止血します。症状から原因がアニサキスの場合も同じく内視鏡検査にてアニサキスを摘出します。ヘリコバクター・ピロリ菌の治療には、胃酸分泌を抑制する制酸剤と抗菌薬の内服による除菌治療を行います。除菌治療後も胃の炎症を防ぐ治療が必要です。また、胃がんの発症リスクがあることから、定期的に通院して内視鏡検査を受ける必要があります。

治療後に注意すべき点/予防対策

大量飲酒、ストレスや疲労を溜めないように日頃から気を付けて発症を予防します。消炎鎮痛剤、抗菌薬、ステロイドなどの薬剤を服用中に突然の胃の痛みが起こった場合は急性胃粘膜病変を疑い、服薬を中止して医療機関を受診します。