bool(false)
顔面けいれん【イシャチョク】

予約なしのオンライン診療

  • 一般会員
  • 医師会員
  • 法人会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員
法人
会員

最終更新日:2022年3月7日

がんめんけいれん顔面けいれん

こちらの記事の監修医師
赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック
伊藤たえ 院長

概要

顔面けいれんは、顔の片側が自分の意志とは無関係に“ピクピク”とけいれんする疾患です。症状は、片方の目の周りの軽いけいれんで始まり、次第に同じ側の上瞼・頬・口の周りなどへ広がっていきます。症状が進行すると、あごの下の筋肉もけいれんするようになり、顔全体がひきったようにけいれんすることもあります。けいれん頻度も病状の進行に伴って増加することが多く、徐々にけいれんしている時間が長くなっていきます。重症化すると、一日中(睡眠時も含めて)顔面がけいれんしている状態になることもあります。また、長期間、けいれんが続いていると、顔面麻痺の症状を合併することもあるため、できるだけ早い治療が重要です。人前の緊張やストレス、疲れ、強い閉眼などの顔面筋の運動などで誘発されやすいことが知られており、心因的(精神的)なストレスが病状に大きな影響を及ぼします。

原因

顔面けいれんの好発年齢は40歳から70歳代、特に女性に多い傾向があります。脳の深部に存在する顔面神経に血管が接触することで、神経が圧迫されてしまうのが原因です。稀に、顔面神経を腫瘍が圧迫して、けいれんを誘発させていることもあります。ストレスや疲れ、過度な緊張などが顔面けいれんを誘発する引き金となることが多いです。ストレス時(緊張している時)にまぶたが“ピクピク”とけいれんするという程度であれば問題はありませんが、日常的にまぶたがけいれんする、一度けいれんが始まったらけいれんが止まらなくなる、まぶただけではなく口元までけいれんが広がっている、などの場合には早急な治療開始が求められます。

症状

顔面けいれんの典型的な初期症状は、片側の目の周り(まぶた)から始まる“ピクピク”というけいれんです。ストレスや緊張などの影響でけいれんが始まることが多く、この状態であれば大きな問題とはなりません。年単位の時間経過を経て、けいれんは徐々に下方(頬から口元にかけて)に拡大します。さらに重症化すると、けいれんしている時間も延長するようになり、場合によっては1日中けいれんをしているということもあります。症状も徐々に進行し、ピクピクして目が開けられず、口元はひきつるように引っ張られ、顔全体が歪んでくることもあります。睡眠中にもけいれんが継続するようになるだけではなく、日中高頻度に片目が閉じてしまうため、仕事など社会的な影響や対人関係の悪化が出現したり、車の運転などの機械操作が難しくなるなど、日常生活にも大きな影響を及ぼすようになります。

検査・診断

顔面のけいれんの症状は比較的わかりやすく、問診によって診断を行うことが可能です。しより詳細な検査を行うために、脳神経外科、神経内科の検査が必要になることがあります。MRI検査による画像診断を行うことで、顔面神経が脳幹から出る部分に血管が接している事が確認できれば、確定診断となります。疾患の背景に脳神経系の異常や障害が認められる場合には、原因疾患の治療が優先されます。

治療

根治的な治療としては、顔面神経への圧迫を取り除く手術が行われます。手術により神経を圧迫している血管を神経から取り除き、神経の圧迫を解消することで、顔面けいれんの根本的な原因を治療する方法です。また、手術療法の他にも、顔面けいれんの治療にボトックス注射(ボツリヌストキシン)が用いられることもあります。この治療法は、ボツリヌス毒素が持つ、筋肉を麻痺させる性質を利用した治療法です。顔の筋肉に注射することにより、顔の筋肉を麻痺させてけいれんを起こりにくくする効果が期待できます。効果は3ヶ月ほどしか持続しないため、繰り返し投与を継続する必要があります。

予防/治療後の注意

根治的な治療が行われることで予後は良好です。比較的軽症例の場合であれば、ボトックス注射でも十分症状の改善が期待できますが、効果の持続期間は3ヶ月程度ですので、継続した受診と治療が必要になります。また、ストレスや疲れなどの影響でけいれんが誘発された症例の場合、日常的なストレス要因などを取り除くことも大切になります。顔面けいれん自体が、命に関わる重篤な疾患になることは少ないですが、ストレスなどが積み重なることで別の疾患を発症する可能性もあるため、できるだけ早めの対応が必要です。

こちらの記事の監修医師

赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック

伊藤たえ 院長

《経歴》
2004年3月 浜松医科大学医学部卒業
2004年4月 浜松医科大学付属病院初期研修
2006年4月 浜松医科大学脳神経外科入局
2013年7月 河北総合病院 脳神経外科 勤務
2016年9月 山田記念病院 脳神経外科 勤務
2019年4月 菅原脳神経外科クリニック 勤務
2019年10月 医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科
菅原クリニック東京脳ドック 院長

治療に適した診療科目

脳神経外科・神経内科