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最終更新日:2021年12月4日

へんとうがん(ちゅういんとうがん)扁桃がん(中咽頭がん)

扁桃がん(中咽頭がん)

まとめ

中咽頭がんは喫煙や飲酒を原因とした発症が多かったのですが、近年はウイルスを原因とした発症例が増加しています。50~70歳代の人に多いがんですが若年層でも発症します。男性は女性の2~4倍の発症率です。初期症状は自覚しづらいですが、食べ物が飲み込みづらくなったり、首の腫れなどの症状がみられます。早期発見・治療を行えば治りやすいですが、頸部、食道、胃に転移しやすいがんであるため、注意が必要です。

この病気の原因

中咽頭がんの原因は飲酒・喫煙といわれます。大量飲酒、ヘビースモーカーの人は発症しやすい傾向にあるため注意が必要です。現在はヒトパピローマウイルスへの感染により中咽頭がんを発症する人が増えています。

主な症状

発症初期は自覚症状がみられないことがあります。初期症状として飲み込むときの違和感があり、次第に口を開けづらい、耳が聴こえづらい、耳の痛み、吐血がみられます。頸部リンパ節に転移しやすく、転移すると首にしこりがみられます。ウイルス性の中咽頭がんは頸部リンパ節に転移しやすく、初期から首のしこりがみられることがあります。ウイルス性中咽頭がんは他の原因で発症した中咽頭がんよりも予後が良いことが特徴です。

検査/診断の方法

まずは触診、視診を行います。次にファイバースコープを用いて目視できない部分の咽頭の観察を詳しく行います。CT・MRI検査、超音波検査などにて腫瘍の大きさや広がり、リンパ節への転移の状態を調べます。内視鏡検査にて食道がんや胃がんを合併していないかを調べます。さらに腫瘍の一部を採取して顕微鏡で観察してがんの確定診断を行います。

主な治療方法

手術療法を基本として、放射線治療、薬物治療を組み合わせて行うことが多いです。腫瘍の大きさや年齢を考慮して慎重に治療法を選択します。ものを食べたり飲み込む際に働く部分を治療するため、治療後はものの飲み込みに障害がみられます。治療後の障害の程度を考慮しながら手術範囲を選択します。切除後も可能なかぎり元の機能が使えるよう、再建術や温存術が選択されるようになっています。放射線治療は手術の前後に行うことが多く、手術前には腫瘍を小さくして手術時間を短縮し、切除範囲を減らす目的で行い、手術後には手術で切除しきれなかった腫瘍がある場合や、再発時の治療として行います。また、放射線治療と同時に薬物治療を行う化学放射線治療を行うこともあります。放射線を外から照射する場合は目安として2か月間で30数回ほど照射します。

治療後に注意すべき点/予防対策

手術治療後は切除した部分により後遺症がみられます。口を開きにくい、食べ物を咀嚼しにくくなるほか、発音機能や嚥下機能が失われることもあります。頸部のこわばりや顔のむくみがみられるため、リハビリを行います。同様に、食べ物をかみ砕いたり、飲み込む動作についても障害が起こるため、リハビリを行います。放射線治療後の副作用は声がれ、皮膚炎、粘膜炎があります。粘膜炎の副作用で栄養や薬剤を口から摂取できなくなることを防ぐため、治療前に胃瘻を造設することがあります。唾液が出にくくなることより虫歯が増えることもあります。副作用や後遺症の治療を受けた後も定期的に通院して観察・検査を行い再発予防に努めます。大量飲酒、喫煙は避けて、バランスのよい食事を心がけましょう。