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最終更新日:2021年12月14日

しんぞうびょう心臓病

心臓病

まとめ

心臓病とは心臓の働きが悪くなることで息切れ、むくみなどの症状が次第に悪化する疾患全般を指します。心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患、心臓弁膜症、不整脈、心筋症、心不全などが含まれます。狭心症の主要な原因として高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病の生活習慣病があり、これらを発症して動脈硬化など血管の損傷がひどくなると心筋梗塞や心不全などを引き起こします。高血圧、動脈硬化は自覚症状が少ないことから、突然心筋梗塞を起こして死亡するリスクが高まります。

この病気の原因

血管の損傷が主な原因となります。食の欧米化により動物性脂肪の摂取過多から肥満や動脈硬化を引き起こしやすくなります。運動不足、ストレスも原因となります。動脈硬化、肥満から高血圧や高血糖症を発症すると、動脈の血管壁にコレステロールが沈着し、粥腫(プラーク)が発生します。高血圧を発症すると血管のしなやかさが失われ、硬くなり動脈硬化を引き起こしやすくなります。動脈硬化を発症すると高血圧状態になりやすくなります。高血糖値が続くと血管が損傷し、動脈硬化をおこします。心臓弁膜症の原因は先天性、加齢のほか、感染性心内膜炎、自己免疫疾患、動脈硬化などがあります。不整脈の原因は数多くあり、加齢、心筋梗塞、心筋症、心不全、心臓弁膜症の心臓病の発症に伴いおこります。また、高血圧、肺・甲状腺疾患、薬剤性、肥満、睡眠不足など生活習慣の乱れでもおこります。心筋症は遺伝的要因、免疫反応、炎症などが原因とされます。心不全は冠動脈疾患、心臓弁膜症、不整脈、心筋症、高血圧などの疾患から引き起こされることが多いです。

主な症状

虚血性心疾患(狭心症、動脈硬化)では胸痛をはじめ、動悸、脈拍の乱れ、胸の圧迫感があります。狭心症では労作時に胸痛がみられます。心筋梗塞では強い胸痛がみられます。心臓弁膜症は心臓の中の弁に異常がみられる疾患です。弁が完全に閉まらず血液が逆流する閉鎖不全症と、弁が十分に開かない狭窄症があります。息切れ、倦怠感、動悸、浮腫、めまいなどがみられます。不整脈では脈拍の拍数やリズムに異常がみられる状態です。脈が速くなる頻脈性不整脈、脈が遅くなる徐脈性不整脈、正常な脈拍の間に異なるリズムの脈がみられる期外収縮があります。息切れ、脈が飛ぶ、胸がどきどきする、胸の圧迫感、めまいなどがみられます。心筋症は、心室の筋肉の収縮能力が徐々に低下し、左心室が拡張する拡張型心筋症と心臓の壁が分厚くなる肥大型心筋症があります。拡張型は進行すると倦怠感、動悸、労作時の息切れ、疲労感、むくみなどがみられます。肥大型は自覚症状のないこともありますが、拡張型と同様、動悸、胸の締めつけられるような感じ、労作時の息切れがみられます。心不全では心機能の低下により血液を全身に送ることができなくなった状態で、体のむくみ、息切れ、倦怠感感がみられます。心不全に進行すると命に関わる状態となります。

検査/診断の方法

症状により血管や心臓の状態をみるさまざまな検査を行います。心電図検査は狭心症、心筋症、不整脈が疑われる場合に行います。24時間分の心電図の記録を付ける装置や携帯型心電計により1日の心電図の動きを計測して、波形の異常を確認します。また、運動により心筋虚血状態をおこした状態をみる運動負荷心電図を行います。心筋の収縮力をみるには超音波検査や心筋シンチグラム検査を行います。心筋シンチグラム検査はアイソトープを静注後して心臓の血流が悪くなっている場所を確認します。超音波検査で病変部の位置などがわかりにくい場合はCT・MRI検査で確認します。心筋梗塞が疑われる場合は血液マーカー検査を行います。血液中に心筋の壊死した成分が含まれていると検出できます。冠動脈の血流の状態をみるためにはカテーテル造影検査を行います。足の付け根や肘からカテーテルを入れ、冠動脈まで通した後、カテーテルに造影剤を流して冠動脈が狭くなっている箇所を調べます。

主な治療方法

虚血性心疾患である狭心症や心筋梗塞では薬物療法、手術療法としてカテーテルインターベンション、冠動脈バイパス手術を行います。薬物治療では硝酸薬、カルシウム拮抗薬、β遮断薬を投与します。薬物治療の改善がみられない場合などは手術適応となります。カテーテルインターベンションでは血栓を取り除き、バルーンで血管を拡張した後に閉塞を防ぐためのステントを留置します。術後は抗血小板薬の服用が必要となります。冠動脈バイパス手術は薬物療法やカテーテルインターベンションの手術不可の場合に行います。冠動脈の狭窄した部分を他の正常な血管とつなぎ、狭窄した箇所を避けて血流を確保します。心臓弁膜症では薬物療法、手術療法があります。薬物療法では強心薬、利尿薬、血管拡張薬、抗血液凝固薬、抗不整脈薬などを投与します。進行した場合は心臓弁形成術や心臓弁置換術、経カテーテル的大動脈弁植え込み術を行います。不整脈では治療の必要なものと経過観察でよいものがあります。心房細動では脳梗塞予防のため抗凝固薬の投与や、症状により不整脈の原因となる電気回路を焼灼するカテーテルアブレーション治療を行います。洞不全症候群や房室ブロックなどは状態によりペースメーカー植込み手術を行います。心筋症では薬物療法を主に行います。心筋の収縮を抑えるβ遮断薬、カルシウム拮抗薬、状態によって抗不整脈薬、抗凝固薬を服用します。進行した場合は抗不整脈薬の投与やペースメーカーの植込み手術、心房細動などにより日常生活が困難な場合はカテーテルアブレーション治療を行います。心不全では症状を抑える薬物療法を行い、ACE阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、β遮断薬、利尿薬を投与します。睡眠時や体を動かす際に呼吸が苦しい場合は酸素を肺に送り血液中の酸素を増やす在宅酸素療法や非侵襲的陽圧換気を行います。その他先天性の心臓病で薬物療法や手術での改善が見込めない場合は心移植手術を行うこともありますが、臓器提供者が数少なく提供者を待つ時間がかかります。

治療後に注意すべき点/予防対策

発症リスクとなるのは高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満の生活習慣病や喫煙、大量飲酒、ストレス、運動不足です。栄養バランスの良い食事の摂取が重要です。高脂質食や塩分は控えめにして摂取カロリー過多にならないようにします。野菜から食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く摂り、肉よりも青魚を意識して摂りましょう。アルコール、カフェインは多く摂取しすぎないようにします。