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最終更新日:2022年7月6日

きんぞくあれるぎー金属アレルギー

こちらの記事の監修医師
女医によるファミリークリニック
大井 美恵子

金属アレルギー

概要

金属アレルギーとは、金属に対してアレルギー反応が起こり、皮膚や粘膜に炎症性病変を発症する病気です。原因となる金属に触れることから、接触皮膚炎として発症します。難治性のニキビや湿疹の原因になっていることもあります。金属アレルギーの治療を行う際には、第一に原因となりうる金属や日用品を特定することが大切です。虫歯治療で使われる銀歯や詰め物など、金属を口の中に入れることで顔・全身にアレルギー症状を発症することもあります。アレルギーの原因物質は血液の循環によって全身に回ることから、様々な部位に症状が出るのが特徴です。

原因

金属アレルギーは、自己の免疫機能が、原因となる金属を身体にとって有毒なものとして認識することで発症します。原因となる金属として、ニッケルやクロム、コバルトなどの金属が挙げられます。それらの金属は日常生活において触れるものに多く含まれています。アクセサリーをはじめ、時計、ベルトのバックル、革製品、化粧品、クレヨンに至るまで、あらゆるものに原因となりうる金属が含まれています。さらに、歯科治療で使用される金属の被せものにもさまざまな金属が含まれています。とはいえ、金属そのものが直接的にアレルギーを引き起こしているのではなく、金属から溶け出した金属イオンが体内に吸収されることがきっかけで起きています。原因となる金属は、汗と接触することでイオン化しやすいものも多いです。そのため、汗をかいた状態を放置することで金属アレルギーが誘発されやすくなります。また、金属は食事にも含まれており、ワインやナッツ、香辛料、たばこやチョコレートなど金属を多く含む食品のとりすぎは、金属アレルギーを助長してしまうことがあります。

症状

原因となる金属が皮膚に接触した場合には、接触皮膚炎と呼ばれる状態で発症します。接触した部位と一致した赤みやブツブツ、腫れやかゆみなどが生じます。また、炎症の程度が強い場合には、水ぶくれができることもあります。さらに、発熱や全身倦怠感などの全身症状につながることもあります。そして、細菌感染が合併すると痛みや発赤が悪化したり、膿が出るなどの症状がみられます。歯科治療の被せものが原因となっている場合には、口腔内の粘膜に病変を引き起こします。接触する部位に口内炎や舌炎が生じます。また、粘膜がただれてびらんになったり、発赤を生じたり、白く厚くなったりすることがあります。その他、唇が赤く腫れたり、ただれてしまう口唇炎や口角炎など、口の周りや顔面に症状が現れることもみられます。また、アトピー性皮膚炎のような発疹ができたり、手のひらや足の裏に水膨れが生じたりなど、全身の様々な部位に炎症をもたらす場合もあります。また、頭痛やめまい、慢性的な肩凝り、脱毛などにつながることもあります。

検査・診断

第一に、アレルギーの有無や原因となっている金属を特定しなければいけません。そのため、金属アレルギーのパッチテストを実施します。パッチテストでは、原因が疑われる金属を皮膚に貼付けてそれに対する皮膚変化を観察します。金属アレルギーである場合には、原因となる金属に一致して皮膚の炎症反応が確認できます。

治療

皮膚炎に対しては軟膏や内服薬が適応になります。皮膚の炎症を抑えるためにステロイド軟膏が使用され、炎症の程度が広く強い場合には内服薬が適応になります。金属アレルギーではかゆみを伴うことも多いため、抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めを使用することもあります。歯科においては、まずは口の中から原因物質を完全に取り除くことから始めます。その上で仮の歯や詰め物を入れ、口腔内や全身に出ていた症状が改善するかを観察していきます。完治までに数カ月など時間がかかるため、定期的な通院が必要となるのが特徴です。症状の改善が確認できたら、仮の歯や詰め物を除去し、安全な素材を慎重に選んだ上で修復していきます。

予防/治療後の注意

再発防止に向けて、アレルギー反応を引き起こす金属に触れないようにするなど、日頃から注意しなければいけません。身の回りの金属製品の素材を確認すること、金属以外の素材を活用すること、清潔に保管すること、身につけ方を工夫することなどリスクを低減した生活に努めることが重要です。歯の詰め物の場合も同様で、歯磨きをきちんとして清潔に保つことが、金属アレルギーの予防にもつながります。

こちらの記事の監修医師

女医によるファミリークリニック

大井 美恵子

〇アクセス:広島県広島市南区松原町5-1 ビッグフロントひろしま4F
〇診療科 :皮膚科 アレルギー科 小児科

(経歴)
広島大学附属幼稚園/広島大学附属小学校/広島大学附属中学校/広島大学附属高等学校卒業

平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月〜平成23年3月 医療法人あかね会 土谷総合病院勤務
平成23年4月〜 広島市立広島市民病院小児科勤務
平成28年12月 女医によるファミリークリニックを開業

他:広大前皮フ科内科・アーバンビューグランドタワーメディカルコート・重症心身障害児施設 ときわ呉・日本赤十字社等で勤務

(資格)
難病指定医・キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医
子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医

(所属学会)
日本小児科学会
日本周産期新生児医学会
日本小児神経学会
日本リウマチ学会
抗加齢医学会
高濃度ビタミンC点滴療法学会
日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会
日本小児科医会
広島県小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク
点滴療法研究会