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最終更新日:2022年10月2日

かんれいじんましん寒冷蕁麻疹

こちらの記事の監修医師
女医によるファミリークリニック
大井 美恵子

寒冷蕁麻疹

概要

寒冷蕁麻疹とは蕁麻疹の一種です。蕁麻疹は食べ物のアレルギーからであったり、ウイルス感染によるものに加え、摩擦や日光、気温など物理的な刺激によって発症する物理性蕁麻疹もあります。その中で、身体が低温の外気や物体に晒されることで発症するのが寒冷蕁麻疹です。蕁麻疹は、皮膚の肥満細胞に何らかの刺激が加わることで、皮膚の組織内にヒスタミンという物質が放出されることによって引き起こる皮疹のことです。紅斑や膨疹(ふくらみのある皮疹)、かゆみがみられます。寒冷刺激を受けてから蕁麻疹の発症までは数分~十数分以内ですが、症状は数時間で治まり、皮膚に痕を残すことはありません。蕁麻疹の中には、症状が長く続くこともありますが、寒冷蕁麻疹は数か月から数年で完治することがほとんどです。

原因

寒冷蕁麻疹は皮膚に対する冷却が物理的な刺激となり肥満細胞を活性化させると考えられています。また、蕁麻疹の発症は、がんやリウマチなどの自己免疫疾患、感染症、ストレスなどによって引き起こされるケースもあるといわれています。寒冷蕁麻疹も例外ではなく、特に中高年になって突然寒冷蕁麻疹を発症した場合、蕁麻疹の増悪因子である病気が潜んでいる可能性もあります。

症状

痒みを伴った赤いぶつぶつや腫れ(膨疹)が症状として出ます。局所性寒冷蕁麻疹も全身性寒冷蕁麻疹も、よくある蕁麻疹と同様に、刺激が加わってから数分~十数分に発症し、たいていは出てから数時間~24時間以内で痕を残さず消失しますが、再度寒冷刺激を受けると繰り返し現れることがあります。蕁麻疹は、境界が明瞭な円~楕円形、地図状のわずかに隆起した皮疹(膨疹)と紅斑を生じますが、寒冷蕁麻疹は、小豆大前後の大きさの膨疹が広がるのが特徴的です。また、強いかゆみを伴いますが、多くは数時間で跡が残らずに治ります。

検査・診断

問診で蕁麻疹がでたときの状況をお伺いし、寒冷刺激がきっかけで起きる蕁麻疹かどうかを詳細な問診のもと診断を行います。寒冷負荷試験や血液検査を行う場合もあります。また、実際に、氷枕などを皮膚の一部に充て、蕁麻疹が生じるかを調べる誘発検査が行われることもあります。そして、冷却刺激以外にも蕁麻疹を引き起こす原因がないかを調べるために、血液検査によって種々なアレルゲンに対する抗体価を調べる検査を行う場合もあります。さらに、中高年で寒冷蕁麻疹を発症したケースでは、がんやリウマチ、肝炎など他疾患が潜んでいる可能性も考えられるため、疑わしい場合は画像検査など種々の検査を行う場合もあります。

治療

痒み、赤みなどの蕁麻疹の症状に対して抗ヒスタミン薬の内服によって治療し、再発をくりかえしている場合は、内服を続けてコントロールします。最終的には薬剤を使用しないでも発症しない状態を目指します。また、抗ヒスタミン薬入りの軟膏やクリームの塗布が行われることもあります。さらに、日常生活において、冬は外出時にマフラーや手袋、マスクなどを着用して皮膚を保温するような服装にすると冷却刺激を避けるとよいでしょう。他の蕁麻疹とは違い、寒冷蕁麻疹は温めることで症状が改善することがあります。

予防/治療後の注意

寒冷刺激を避ける方法として、症状の出やすい部分を重ね着する、暖かい部屋で全身を温める、外出時は防寒対策を行い寒暖の差を作らない、冷たい飲み物や食べ物をできるだけ避ける、1年を通して体を冷やさないように注意するなどの日常生活の予防に心がけましょう。症状が数年など長期に続くこともあるので、症状が続いていたり、再発を繰り返している場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。

こちらの記事の監修医師

女医によるファミリークリニック

大井 美恵子

〇経歴:
難病指定医・キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医

《 所属学会 》
日本小児科学会
日本周産期新生児医学会
日本小児神経学会
日本リウマチ学会
抗加齢医学会
高濃度ビタミンC点滴療法学会日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会
日本小児科医会
広島県小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク
点滴療法研究会

広島大学附属幼小中高、金沢医科大学卒業
土谷総合病院にて初期研修、
広島市民病院小児科勤務を経て、姉妹で女医によるファミリークリニックを開業。小児科内科皮膚科アレルギー科の診察を行う。テレビ朝日、羽鳥慎一のモーニングショーやフジテレビLive NEWS イット!などに出演、ラジオ、テレビ、WEBなど幅広く医療情報を提供している。