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最終更新日:2022年10月2日

もうこうせいたいせん毛孔性苔癬

こちらの記事の監修医師
Alohaさおり自由が丘クリニック
藤堂 紗織

毛孔性苔癬

概要

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは、二の腕などの毛穴に小さなぶつぶつ(毛穴が盛り上がる)が出現する疾患です。皮膚に存在する毛穴やその周辺が角化(皮膚が固くなる)することで、小さなぶつぶつが複数出現します。痒みや痛みなどの症状がないのが毛孔性苔癬の特徴でもあり、基本的には見た目などの美容上の問題が病態の中心となります。小学生から思春期ごろから症状が出現し、40代以降になると自然消失するというケースが多いです。問題となる症状はなく、自然治癒することが多いため、経過観察が基本となります。また、毛孔性苔癬は良性の皮膚疾患であるため、他人に感染することもありません。とはいえ、美容状の問題が生じる場合も多く、治療を希望される方も少なくありません。

原因

毛孔性苔癬は、角質が毛穴を詰まらせてしまうことが原因で生じる疾患です。毛穴の通り道が角質によって塞がってしまうことで、皮脂や脂分などが蓄積し、毛穴が盛り上がったような見た目になります。蓄積した皮脂が酸化することで、見た目が黒ずんだ様に見えてしまう場合もあります。毛孔性苔癬の発症には、遺伝学的な角化体質や毛穴が詰まりやすい体質、アトピー性皮膚炎や乾燥肌などが関与していることも示唆されています。また、薬剤の副作用によって毛孔性苔癬が生じる可能性もあります。

症状

毛孔性苔癬は、上腕や太もも、頬、お尻などに症状が出現します。特に二の腕に症状が強く発現する場合が多く、気になって半袖が着れないというような精神的なトラブルを引き起こしてしまうこともあります。見た目は小さなぶつぶつ(ぼつぼつ)が複数出現したようになり、場合によっては小さな黒ニキビ(黒から褐色のニキビ)が複数出現しているようにも見えます。触るとザラザラとしており、鮫肌のようになります。ホルモンバランスや生活習慣によって寛解と増悪を繰り返す事が多く、症状の程度には季節変動なども見られます。

検査・診断

皮膚の視診や触診によって診断が可能です。二の腕部分の症状を確認するだけでも十分診察が可能である場合が多いです。必要に応じて太ももやお尻などの状態を確認する場合もあります。治療経過を明らかにするためにも、初診時に全身の状態や症状の分布を把握しておくことが大切です。

治療

毛孔性苔癬の治療の基本は経過観察です。特別な治療をせずとも、年齢や時間とともに自然消失する場合が多く、たとえ症状が残ったとしても、見た目以外の問題がほとんどないということが理由として挙げられます。とはいえ、美容面や見た目に大きな問題が生じる場合もあり、毛孔性苔癬によって精神的なトラウマや問題を生じてしまうというケースも少なくありません。この様な場合には治療の適応となることもあります。角化を緩和するための尿素クリームやサリチル酸などを組み合わせて使用する他、レーザー治療やケミカルピーリングなどの美容医療に関連する処置が必要になることがあります。

予防/治療後の注意

毛孔性苔癬の発症には体質が関与している場合が多く、発症を未然に防止するということは難しいです。しかし、症状の出現には、ストレスや生活習慣、運動習慣や新陳代謝、ホルモンバランスなどが関与していることが考えられるため、規則正しい生活を心がけることが、症状の予防に繋げられる可能性があります。毛孔性苔癬自体は悪いものではなく、他人に感染するようなものではありません。病気というカテゴリーに分類することも難しい症状ですので、あまり深く気にしすぎないということも重要です。とはいえ、見た目の問題によって心にダメージを受けてしまう前に、ケミカルピーリングやレーザーなどで治療を行うということも良い選択肢なのかもしれません。

こちらの記事の監修医師

Alohaさおり自由が丘クリニック

藤堂 紗織

〇診療科 : 内科、皮膚科、美容皮膚科

【経歴】  
2003年 日本医科大学 卒業
2004年 日本医科大学附属武蔵小杉病院 研修医/内科 専修医
2009年~2019年 善仁会丸子クリニック 院長勤務
2019年5月~   Alohaさおり自由が丘クリニック 院長

【資格・所属学会】
・日本内科学会認定内科医
・日本透析医学会、日本腎臓学会
・点滴療法研究会
・日本美容皮膚科学会