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最終更新日:2021年12月14日

すいえん膵炎

膵炎

まとめ

膵炎は膵臓が炎症をおこした状態で、急性膵炎と慢性膵炎があります。急性膵炎は男性に多く発症し、その原因は飲酒、胆石によるものです。慢性膵炎は膵臓が炎症をおこして徐々に線維化していきます。男性の発症率が高く、その原因は長期にわたる大量飲酒が最も多いですが、原因不明の場合もあります。

この病気の原因

急性膵炎の原因は飲酒、胆石によるものです。飲酒により膵臓が刺激され、膵液の分泌が増えて膵管の内圧が高くなり炎症がおこります。またアルコールを分解するときにつくられるアセトアルデヒドが膵臓の細胞を傷つけるとされます。胆石が原因の場合は肝臓でできた胆石が胆管を移動して、膵液の出口を塞ぐことで膵液の流れが悪くなり発症します。慢性胃炎の原因は男性の場合は飲酒が多く、女性は原因不明のことが多いです。

主な症状

急性膵炎の症状は上腹部痛で、背中にも痛みがみられることがあります。また、腹部膨満感、嘔吐、発熱がみられます。痛みは軽度から激痛を伴うものまでさまざまで、症状が徐々に悪化する場合や、食後や飲酒後に突然腹痛が現われる場合もあります。進行して悪化すると意識を消失したりショック状態に陥ることがあります。慢性膵炎では膵管が細く、狭くなり膵石ができることで膵液の流れが悪くなり腹痛、背部痛がみられます。飲酒、食後に突然痛み出す場合もあります。進行すると腹痛の発生は減少しますが、膵臓の外分泌・内分泌機能が低下するため、糖尿病、消化吸収障害を併発し、下痢がみられ、体重が減少します。また、膵がんを合併することがあります。

検査/診断の方法

急性膵炎、慢性膵炎では血液検査による膵臓の酵素の上昇の確認を行い、超音波検査、造影CT検査により膵臓の炎症状態や腫れを観察して、確定診断を行います。慢性膵炎では超音波検査やCT検査にて膵臓の萎縮や膵管の拡張、膵石がみつかれば確定診断となります。膵石がないときは内視鏡検査やMRI検査によって膵管の状態を調べたり、糖尿病、膵分泌検査を行います。

主な治療方法

急性膵炎は基本的に入院治療を行います。絶飲食により安静にし、輸液投与を行います。薬物療法として鎮痛剤、膵酵素の活性を抑える蛋白分解酵素阻害薬を服用します。また、栄養管理、臓器不全・感染予防への対策を行います。膵仮性嚢胞が発症した場合は嚢胞に対するドレナージを行います。膵組織の壊死により感染した場合は壊死した組織を内視鏡にて除去します。慢性膵炎は薬物療法として鎮痛剤や蛋白分解酵素阻害薬を服用します。糖尿病や消化吸収障害がみられる場合はその治療も行います。膵管が細い時は内視鏡を入れて管を拡げます。膵石がある時は内視鏡にて除去するか体外衝撃波結石破壊術により、膵石を壊して排出します。内視鏡治療にて改善しない場合は手術治療を行います。膵管ドレナージ術と膵切除術があり、前者は膵管を腸管と繋ぎ、膵液を腸管に流して膵管の内圧を下げます。後者は膵管が細くなっている部位を切除します。

治療後に注意すべき点/予防対策

暴飲暴食や香辛料などの刺激物が膵臓に負担をかけます。腹八分目の食事を心がけ、アルコールやタバコは控えます。肉の脂身や揚げ物などの高脂質食も食べ過ぎないように注意して栄養バランスのとれた食事をとります。早期発見・治療のためには定期的な健診も必要です。