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糖尿病専門医がどうしても伝えたい、糖尿病にならない方法とは?

最終更新日:2022年3月26日

原田 剛史の独自インタビュー取材記事

〇病院名 : かがやき内科・糖尿病クリニック
〇医師  : 原田 剛史 先生
〇アクセス: 都営浅草線 高輪台駅から徒歩1分
南北線 白金台駅から徒歩12分
JR 五反田駅から徒歩12分
JR 品川駅から徒歩12分
〇診療科 : 一般内科、糖尿病内科、内分泌内科・甲状腺
〇経歴  : 平成6年 近畿大学医学部卒業
平成6年 近畿大学医学部附属病院第2内科
平成15年 近畿大学医学部附属病院内分泌・代謝・糖尿病内科講師
その他、府立の医療機関、空港クリニックなどで勤務

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)

こんにちわ、ドクターインタビューの時間です。今回のゲストは「かがやき内科糖尿病クリニック」院長の原田剛ドクターです。本日はどうぞよろしくお願い致します。

原田剛史ドクター(以下:原田ドクター)

よろしくお願いします。

松本アナ

松本アナ

まずは簡単ではございますが、原田ドクターのご経歴をご紹介させていただきます。近畿大学医学部を卒業後、近畿大学医学部附属病院で20年以上に渡り内科診療をされていらっしゃいました。そして2017年から東京都港区において、「かがやき内科糖尿病クリニック」を開業されました。では改めまして、原田ドクターよろしくお願い致します。

松本アナ

松本アナ

ドクターは関西出身でいらっしゃるということで、プロ野球オリックスバッファローズのファンでいらっしゃるとお聞きいたしました。オリックスの25年ぶりのリーグ優勝おめでとうございます。

原田ドクター

ありがとうございます。

松本アナ

盛り上がりましたか?

原田ドクター

自分の中では盛上りました。

松本アナ

熱烈なオリックスファンでいらっしゃるのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

原田ドクター

1984年にリーグ優勝した時に、家に帰ってテレビ観ていて「やっぱり、プレイが凄い」と感じて。それからファンになってしまったような状態でしたね。

松本アナ

原田ドクターは糖尿病の専門医として診療をされているということで、糖尿病の専門医の先生方というのはたくさんいらっしゃるのでしょうか?

原田ドクター

糖尿病の専門医というのは、比較的少ないですね。ただ糖尿病の患者さんをたくさん診ていたら、糖尿病の専門医の資格が取れるというわけではありません。糖尿病を専門に診ている病院で、何年間か仕事をしていなければならないことと、糖尿病には1型糖尿病、2型糖尿病というのがありますけれども、数は少ないのですが、1型糖尿病を見た経験もないとその専門医資格が取れませんので、専門医の数は少ないという現状があります。

松本アナ

1型糖尿病と2型糖尿病がございますが、1型糖尿病は遺伝的なものでしょうか。

原田ドクター

遺伝的なものは2型糖尿病ですね。
1型糖尿病というのは、ある時から急に膵臓が作る「インスリン」というのが急に減ってきて、それで血糖値が上がって糖尿病になるというものですね。

糖尿病専門医になったきっかけ

松本アナ

松本アナ

いわゆる生活習慣的なものから患ってしまうのが、2型糖尿病という見方ですね。糖尿病を専門に選ばれたのは何かきっかけがあったのでしょうか。

原田ドクター

いろんな病気が見られるようにと内科を選択したのですが、内科には5つの分野がありまして、その中で所属したところが、消化器疾患と糖尿病内分泌疾患を診る内科だったのです。その時の教授が糖尿病内分泌専門の教授だったので、それで糖尿病などを専門に診ることを進めゆくことになりました。

ドクターを目指したきっかけ

松本アナ

そもそもドクターを目指そうとしたきっかけは、何かあったのでしょうか

原田ドクター

高校時代はちょっと体調が悪かったために、病院に通っていたことがありました。その時に病気を診る仕事が人の役に立っていることを感じ、「医師の仕事がいいな」と思いました。それで、医学部受験に進むことになりました。

東京にクリニックを開業したきっかけ

松本アナ

東京にご自身のクリニックを開こうと思われたのはなぜでしょうか。

原田ドクター

まず大学病院を辞めてから、次に違う病院に勤務したのですが、そこで糖尿病などをいろいろ診療していましたけど、基本的に保険で診療するということをしていたんですけれども、どうしても保険で見られる範囲で診ているだけでは、改善しないのではないかという患者さんがいらっしゃるんですね。そうすると保険で診られる検査、治療以外のこともできることを考えると、病院の勤務では、それをやってゆくことが難しいと思ったのです。

インスリンをメインにしない理由

松本アナ

糖尿病というのは、いわゆるインスリンを使った治療というイメージに、なんとなく繋がるのですけれども、それはメインの治療なのでしょうか。

原田ドクター

インスリンをメインにはしていないです。インスリンっていうのは、もう注射以外に使いようがないんですけれども、患者さんが自分で注射をするんですね。自分で注射することは、なかなか皆さん、そんなに喜んでやる方はまずいらっしゃらないですね。そうすると、できるだけインスリンを使わない治療法を行っていきたいです。

松本アナ

それは使わなくても治療は可能なのですか。

原田ドクター

実際、大半はインスリンを使わなくても良くなるものです。糖尿病のお薬もどんどん開発されて、新しい種類のものが出来ています。使える薬が増えてきたことで、やっぱり飲みやすい薬が増えてきした。そうなると、昔だったらインスリンを使わないと中々良くならないような方が、今ですとインスリンを使用しないで、飲み薬だけで良くなる方が増えてきています。ですから最初からインスリンではなくて、インスリンを使わなくてもよさそうな方というのは、なるべく飲み薬だけで治療してゆこうと思っています。

松本アナ

糖尿病は、いわゆる生活習慣病とも言われていますよね。ということは生活習慣で予防することも可能なのでしょうか。

原田ドクター

はい。

糖尿病の正しい予防法

松本アナ

松本アナ

では正しい予防法というのはどのようなものなのでしょうか?

原田ドクター

まずは食べ過ぎないことですね。特にジュースとか、お菓子とかの甘いものをたくさん摂らないということですね。それができれば、糖尿になる患者さんはもっと少ないと思います。

松本アナ

松本アナ

普通に何も考えずに食べたいように食べている。取りすぎではなく、普通に食べたいように食べているとします。でも糖尿病になってしまうケースがありますよね、自分で気づけるものでしょうか。

原田ドクター

これがですね、糖尿病というのは発症した時点では、まず自分では分からなくて。放っておくとどんどん悪くなってきて、やっと症状が出てくるのです。

松本アナ

松本アナ

どんな症状が出てきてしまうのでしょうか?

原田ドクター

喉が渇く、トイレに行く回数が増える。喉が渇いて、たくさん何か飲んでしまうことがあるんですけれども、その時にお茶や水などは全然良いのですけれども、そこでジュースなどを飲んでしまったら、もっと悪くなってきて、それで血糖値が高くなってしまうと、脳の働きが低下して、意識を失って倒れてしまうということもあります。その症状が出てきた時には、放っておかずに、ちゃんと受診していただくことが大事ですね。

糖尿病の合併症

松本アナ

あの合併症のリスクとかも高いとよく聞きますよね。どんなものが考えられるのですか。

原田ドクター

糖尿病合併症ですけれども、まず目です。網膜症と言いますけれども、目が見えなくなってしまうことです。それから腎症、尿を作る腎臓が悪くなってきて、悪くなると最後は透析をしなければ生きてゆけなくなります。あとは神経が悪くなって、何もしていないのに痺れてくるとか、感覚が低下して、足の裏の感覚が鈍くなって、床を踏んでいるのがわからないとか、何かを踏んづけても、痛みがわからないといことがあります。

糖尿病予備軍に伝えたいこと

松本アナ

今その糖尿病予備軍の人も、おそらく世の中には沢山いらっしゃるのではないかと思いますが、そのような皆さんには何を伝えたいでしょうか。

原田ドクター

毎年健康診断を受けていただくことは、是非していただいて、糖尿病が出てくる時は、いつ出てくるのかは事前には分からないので、糖尿が出てきていないかを確認していただくことが大事ですね。あとは普段の生活で食べ過ぎない、特に甘い物を摂り過ぎないことを出来るだけしていただきたいてすね。

原田ドクターが目指す医療

松本アナ

最後に原田ドクターが目指す医療とは、どういったものになりますでしょうか。教えてください。

原田ドクター

糖尿病が悪くならない状態を続けていく。そうすれば合併症は出ずに済みます。ですから合併症が出ないように皆さんをコントロールしていく。それが私の診療において、一番の目的としていることです。

松本アナ

松本アナ

私自身も生活を見直さなければいけないと思いました。今回は隠れた疾患を見つけ出す糖尿病内分泌のスペシャリスト原田剛ドクターにお話を伺いました。原田ドクターどうもありがとうございました。

原田ドクター

どうもありがとうございました