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認知症の予防・治療には脳の働きをケアすること 脳・身体のケアを通して心の問題を解決する心療内科医

最終更新日:2022年3月25日

今野 裕之 先生の独自インタビュー取材記事

〇病院名 : ブレインケアクリニック
〇医師  : 今野 裕之 先生
〇アクセス: 丸の内線 新宿御苑前駅 1番出口より 徒歩1分
都営新宿線・東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅より 徒歩8分
JR 新宿駅 南口より 徒歩10分
〇診療科 : 心療内科、精神科、栄養療法、リワーク
〇経歴  : 2001~2002  慶應義塾大学病院
2003~2006 日本大学医学部附属板橋病院
2006~2015 薫風会山田病院
2011~   式場病院(非常勤)
2012~   医療法人幸和会 美咲クリニック勤務(非常勤)
2012~2015年 西東京市役所 精神科産業医
2014~    医療法人回生會 新宿溝口クリニック勤務(非常勤)
2015 順天堂大学大学院 医学研究科卒
2016~ ブレインケアクリニック院長
2019~ ブレインケアクリニック名誉院長

ブレインケアクリニック 3つの特徴

1. 脳をケアすることで、認知症を根本から治療

ブレインケアクリニックでは根本からの治療を目指して、認知症の診療を行っています。アメリカで開発されたリコード法を活用し、統合的にもアプローチして症状の改善を行っています。

2.薬だけに頼らない精神疾患の治療

一般的に、精神疾患には薬物療法を中心に治療が行われていますが、それだけでは不十分です。ブレインケアクリニックではカウンセリング、リワーク(職場復帰支援プログラム)、サプリメントなどを用いた、薬だけに頼らない治療を行っています。

3.働く世代も通院しやすい好立地・夜間診療

丸の内線 新宿御苑前駅から徒歩1分、都営新宿線・東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅から徒歩8分、JR新宿駅から徒歩10分にあるため、アクセスが非常に良いです。また平日は19:00まで営業しているので、働く世代には通いやすい環境となっています。

人の心は、脳・身体の状態によって大きく影響されている

精神科・心療内科を専門科に選ばれた理由について聞かせてください。

人の心は理解することが非常に難しい領域です。同じことを経験しても、人によってその影響は異なりますし、医師によって捉え方も大きく異なってきます。そんな奥深さに魅力を感じて、精神科・心療内科を専門に学んできました。

私がまだ医学生だった頃は、精神に関する治療法が今ほど発達していなかったので、未知の領域が多くてチャレンジのしがいがあると思ったことも大きな理由ですね。

診療の中で大切にしていることは何ですか?

精神科・心療内科の治療には、症状を緩和したり、進行を遅らせたりするものが多いですが、ブレインケアクリニックでは、根本から治療することを大切にしています。

そのために初診で受診された際の問診、質問表などの情報を活用して、精神の状態をできるだけ客観的に把握することを徹底しています。必要に応じて、採血検査を行って、身体的な問題による精神への影響も調べて、心と身体の両面からの情報を元に正確な診断・適切な治療を行うことを心掛けています。

心だけでなく、身体についても診療されるのですね。

私も医師になったばかりの頃は、心の問題について、心理的な面から理解しようと考えていました。しかし診療を続けている内に、それだけでは症状を改善することが難しいことに気付きました。「人の心は、身体の状態によって大きく影響されている」ということに注意深く目を向けることが大切だったのです。

脳も1つの臓器ですので、その働きが悪くなれば、精神にも影響が出てきます。血糖値の変化、栄養素の不足、気温・気圧などの外的要因など、様々な要素が身体・脳の働きに影響しています。心の問題を改善するには、そんな身体の問題も含めてケアしていかなければならないと考えていかなければなりません。それが私の提唱しているブレインケアという概念なのです。

リコード法を用いて、認知症の予防・治療を行う

特に力を入れている診療があれば教えてください。

一番、力を入れているのがリコード法による認知症の予防・治療ですね。精神疾患を治療するために様々な薬が開発されてきたので、完治はできないまでも、かなり症状をコントロールすることができるようになってきました。しかし、認知症については、まだまだ原因が明らかになっておらず、治療方法も症状の進行を遅らせるものしかないのが現状です。

私も認知症を根本から治療する方法を追い求めて研究を続けてきたのですが、その過程で食事・運動・睡眠などの生活習慣を見直すことによって、認知症のリスクを下げることができることがわかってきました。認知症は脳への老廃物の蓄積が影響しており、その背景にフォーカスして、認知症の予防・治療を行うのがリコード法です。

リコード法について詳しく教えて下さい。

リコード法は、元々はアメリカで開発されたアルツハイマー病の治療法です。アルツハイマー病は、アミロイドβという脳内で作られるタンパク質の一種が脳に貯まることによって起こると考えられています。リコード法では、認知機能・栄養状態・遺伝的要因・体組成・精神の状態などを検査することによって、アミロイドβが脳内に貯まる原因を突き止めて、それを改善することによって、認知症を根本から治療していきます。

どのようにして改善していくのですか?

まずは検査を行い、その後1ヶ月ほど検査結果をレポートにまとめます。そのレポートを元に、食事・運動・睡眠・認知トレーニング・ストレスマネジメントの観点から、患者さん一人一人に合わせて認知機能を改善するためのプログラムを作っていきます。

プログラムは日常生活の中で実践していただきます。プログラムの内容は、糖分を控えたバランスのよい食事、サプリメントによる栄養素の補充、定期的な運動、睡眠の質の改善、ストレスのマネジメント、有害物質(水銀・カビの毒素など)の除去など多岐にわたります。実践していく中で、適宜、治療効果を確認して、プログラムを最適化していく必要もあるので、私たちが定期的にデータをチェックし、より効果的な治療ができるようにサポートさせていただいています。

情報発信を通して、最適な医療を広めていきたい

オンライン診療も行われているのですね。

オンライン診療では、リコード法・栄養療法を行っています。コロナ禍となる前は、北海道から沖縄まで、遠いところから通院されている患者さんもおられたのですが、現状、遠方からの通院が困難な状態となっています。ブレインケアクリニックの医療を必要とする患者さんに対して、必要なときにいつでも医療を提供できるようにするためにオンライン診療を始めました。

実際に検査をする必要がある部分については、日本各地にある当院指定の医療機関を受診していただければ、当院の診療を受けるために必要な検査が受けられる体制づくりも行っています。何か気になる症状があれば、1度お問い合わせいただければと思います。

今後どんなクリニックにしていきたいですか?

これまで培ってきた医療についてしっかりと情報発信を行い、認知症の治療と言えば、「ブレインケアクリニック」と言われるようになりたいと思っています。

その他の疾患についても、薬物療法以外にもたくさん治療方法があるので、適切な治療を行えば、今までよりも大きく症状を改善できる可能性があるということを伝えていけるクリニックにしていきたいですね。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします

ブレインケアクリニックでは精神科・心療内科の疾患を中心に診療を行っていますが、できるだけ幅広い疾患に対応して、より多くの方の悩みを解決していきたいと考えています。何かお悩みの際はお気軽にご相談ください。