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医師・看護師は全員女性 女性のための乳房専門クリニック

最終更新日:2022年3月29日

岩平 佳子 先生の独自インタビュー取材記事

〇病院名 : ブレストサージャリークリニック
〇医師  : 岩平 佳子 先生
〇アクセス: 京浜急行・都営浅草線泉岳寺駅A2出口から徒歩3分
JR高輪ゲートウェイ駅から徒歩7分
JR品川駅高輪口から徒歩10分
〇診療科 : 形成外科、美容皮膚科
〇経歴  :
1984年 東邦大学医学部卒業
1984年 東邦大学医学部付属大森病院第2外科にて研修
1986年 慶應義塾大学医学部形成外科学教室研究生
1987年 東邦大学医学部形成外科学講座助手
1989年 東邦大学医学部形成外科学講座講師
1993年 マイアミ大学形成外科、エモリー大学形成外科留学
1996年 東邦大学医学部形成外科学講座助教授
2003年 ブレスト サージャリー クリニック開設

【ブレストサージャリークリニック 3つの特徴】

1. 乳房治療の専門クリニック

乳房の形を整える手術(乳房再建・豊胸・乳房縮小・乳房挙上など)・乳がん検診など、乳房に特化した診療を行っています。患者さんの希望を丁寧に聞き、その希望を叶えるための選択肢を複数提示した上で、患者さんの希望に沿った治療方法を選択しています。

2. 医師・看護師ともに全員が女性

医師・看護師ともに全員が女性であるため、女性特有の悩みについて相談しやすい環境となっています。乳房に関する悩みに精通したプロフェッショナルが揃っているため、デリケートな悩みを抱えた患者さんの気持ちに寄り添って診療を行っています。

3. 乳房の日帰り手術が可能

洗練された治療システムを構築し、30年間乳房の手術を行ってきた熟練の医師が執刀するため、手術は20〜30分程度で完了します。また身体への負担が少ない治療方法を選択しているため、日帰りで手術を受けることができます。

女医だからできる女性のための乳房診療

なぜ形成外科医になられたのですか?

大学5年の夏休みに、姉妹校であるハワイ大学に勉強に行かせてもらう機会がありました。そこで出会った形成外科の先生がとても優しい方で、色々なことを教えてくれました。知識として学ぶだけでなく、実際の診療・手術にも立ち会わせていただいたことは、本当に貴重な経験でした。そこで、医療について深く学んでいく内に、次第に形成外科に魅力を感じるようになり、形成外科医になることにしました。

どんな医療をされているのか教えてください。

女性の乳房の診療に特化した医療を行っています。

豊胸や胸を小さくする手術、胸を持ち上げる手術なども得意としていますが、特に力を入れているのが乳房再建です。乳房再建は、2013年に保険診療になってから徐々に認知は増えて来ましたが、私は30年ほど前から行っていて、2003年の開業以来8000件以上の乳房再建を行ってきました。

乳房再建をするようになったきっかけは何ですか?

当時、上司だった教授が「女医さんが乳房の診療をやってくれたら、きっと女性の患者さんが喜んでくれると思う。乳房再建をやってみたらどうだろうか。」と提案してくれたことがきっかけです。

私が医師になった頃は、今ほど女医が多くありませんでした。特に外科医の女医は非常に少なかったので、女医が乳房の診療を行ってくれることは多くの女性にとってうれしいことだったと思います。実際に乳房の診療を行っていると、患者さんから「先生が女性でよかった」と言っていただいたり、他の外科医の先生から「やっぱり乳房は女性が診た方がいいね」と言ってもらえたりするので、あのとき乳房再建に取り組むことを決意してよかったと思っています。

乳房再建で女性のアイデンティティを守る

患者さんが乳房再建を希望する背景について教えてください。

乳房は女性としてのアイデンティティと深い関係があると言われます。アメリカであれば、洋服を着たときに見た目がキレイであればそれで問題ないのですが、日本人はお風呂が大好きなので、乳房の形を気にされる方が特に多いです。温泉に行ったとき、孫とお風呂に入ったとき、スポーツクラブの帰りにお風呂に入ったとき、誰かにびっくりされたくないという気持ちが強く働くんです。そんな気持ちを和らげるために、高齢の方でも乳房再建を受けに来られる方がほとんどですね。

ブレストサージャリークリニックの乳房再建にはどんな特徴がありますか?

当院では、シリコンインプラントを使った20〜30分程度の日帰り手術が可能です。使用するシリコンインプラントはいくつかのメーカーで数十種類も作られているため、患者さん一人一人にとってどれが最適か見極める目が必要になりますが、開業以来5000件の乳房再建を行ってきた当院の強みが活かされるところですね。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

以前、乳がんが乳房以外にも転移している方が乳房再建を受けに来られたことがありました。その方の希望は「どうせ助からないのであれば、きれいな身体で死にたい」とのことでした。

本来であれば、がん治療を優先すべきなのですが、ご家族・がん治療の主治医とも相談して、本人の希望通り乳房再建を行うことにしました。その後、ご家族から本人も「治療を受けてよかった」と最期まで言っていたという話を聞いたときは、治療をしてよかったと心から思いました。

いつもスタッフにも話していることなのですが、乳房再建をする患者さんは乳がんを患っているので、診療を行うときがその方に会う最後の機会になるかもしれません。そのため、残された大切な時間がその方にとって有意義なものになるよう、最善の医療を提供していきたいと考えています。

正しい情報を伝えて、患者さんが本当に希望する治療を行っていく

今後、どんなクリニックにしていきたいですか?

2013年に健康保険が適応されるようになってから、乳房再建を希望される方が手術を受けやすい環境が整ってきていることはよいことなのですが、その一方で、手術がうまくいかず、修正のための再手術を受ける方が増えています。患者さんにとっては、手術で悩みを解決できることがベストですので、そのための啓蒙活動を広げていきたいと考えています。

当院では、乳房再建のメリットはもちろんですが、リスクについてもしっかりと情報を発信しています。リスクを回避するためにも、正しい情報を患者さんに届けることによって、患者さん自身に希望する結果をもたらしてくれる医師・治療方法を見極める目を身に付けてもらって、満足のいく治療を受けてもらうためのサポートをしていきたいですね。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします

治療方法には、それぞれにメリット・デメリットがあります。今はオンラインで医療に関する情報もたくさん手に入る時代ですので、まずはご自身が何を本当に望んでいるかを明確にした上で、より良い治療方法を模索していただければと思います。年齢に関係なく患者さんの希望を叶えるために、私たち医師も最善を尽くして取り組んでおりますので、お悩みのことがあれば1度相談していただければと思います。