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最終更新日:2025年2月18日
杉本 あずさ院長の独自インタビュー取材記事

杉本 あずさ(すぎもと あずさ)
千葉大学医学部を卒業し医師免許を取得後、お茶の水女子大学発達臨床心理学講座に編入学。学位を取得するも、脳神経内科や総合内科を経て精神科医に。2児の母となり、働き方を見直すため開業。オンライン診療も活用し、受診しやすいクリニックを目指している。
幼い頃から“人はなぜこう感じるのか”に興味を持ち、医学部に進学。卒業後さらに心理学部で学びを深めた『心の専門家』の杉本あずさ先生。日々の診療では、「正しい医療で、なるべく短期間でしっかりと治す」こと、「専門用語を並べるのではなく、日常会話の延長で気軽に相談できること」を大切にしています。患者目線で寄り添う温かさと、確かな医療の知識と経験を持つ杉本先生に、お話を伺いました。
ピアノや絵画が好きな少女が、医学部に進んだ理由
精神科の医師を志した理由はなんですか
人間の脳と心の働きに興味があったからです。ただ、進路はすぐに決まったわけではありませんでした。ピアノを習っていて音楽大学にも憧れていましたし、高校生の時には美大予備校に通っていました。でも、芸術分野に親しみながらも、「何故この絵や音楽を美しいと感じるのだろう」と、心や脳の働きについて考える子どもでした。
「あなたは絵よりも心や脳に興味がありそうだから、お医者さんになったらどう?」と、美大予備校の先生からアドバイスされたことが、医師を志したきっかけです。当時、4歳年上の兄が医学部に通っていて、医学部で何が学べるのかを具体的に知ることができる環境だったことも影響しています。
心理士の勉強もしていたそうですね
より専門的に学びたいという思いから、医学部を出て医師国家試験に合格した後、心理学部に入りました。当時の私には、がんなどの大きな病気を治療する自信はなく、心理の分野で専門的な学びを深めたいと感じていました。ただ、先生などからは「せっかく医師の勉強をしたのだから、医師として社会の役に立ちなさい」と説得されて……。最終的に精神科医となった今でも、人間の心は深淵なものだと感じています。日々探求ですね。
精神科医師と心理士の両方の勉強をしたことで役立っていることはありますか
医師の勉強をして良かったなと思うことは、心の問題と体の問題をきちんと見分けられるようになったことです。心理士の学びが生きていると感じるのは、患者さんに対して行う心理検査や知能検査の時でしょうか。病院では心理士が担当することが多いものですが、医師も行います。クリニックで患者さんに接し、治療していく中で、どちらにも通じていることは役に立っていると感じています。
診療は「日常会話の延長のように」気軽に受診できるクリニック

どんなクリニックにしたいという思いで開業しましたか
都心ということもあり、働く中で悩みや困難を抱えている方など、比較的軽症の方を対象にしています。私自身、出産を機に働き方を見直したいというきっかけがあって開業しました。仕事でストレスを感じている方に、気軽に来ていただけるクリニックを目指しています。
入りやすい場所にしようと、あまり大きな看板は出していません。室内は明るく、緊張感のない空間作りを心がけていて、オープンな雰囲気になるようにしています。
診療や治療で心がけていることはありますか
患者さんに対して、難しい質問はしないことです。抵抗感なく話せるよう、日常会話の延長として気楽に話せるような、答えやすい質問や会話をするように心がけています。
他には、できるだけ短期間での治療を目指しています。心の病気に対して、「長期間病院に通って、ずっと薬を飲まなければならない」というイメージを持っている方も多いと思います。正しい医療できちんと治していくことを理想とし、患者さん1人1人に適した方法を考え、治療しています。
治療とは何をするのですか
服薬以外に、環境調整といって、ストレスになっている原因を取り除くような提案をしています。要望があれば、診断書に「長時間の残業はさせないようにしてください」など、かなり具体的に指示を書くこともあります。女性でDV受けている方には、都の女性センターをご紹介したり、家族との関係で悩んでいる方には、実家から出て一人暮らしを提案したりもします。
多くの患者さんに接してきた中で、環境要因から不調が起きている方は多いと感じます。その方にとって、どうしても不調にならざるを得ないような状態があって、不調や困りごとが起きてしまう。そして、本人や家族だけでは、そのことに気付くのは難しいものです。医療者の立場から、正しい医療の知識と、多くの患者さんに触れてきた経験に基づいて、その患者さんに合う方法を探り、提案しています。
「心の不調は自分では分かりにくい」自身の産後うつの経験から気付いたこと

どんな人でも心の不調になることはあるのですか?
実は、私自身にも産後うつになった経験があります。精神科の医師なので、自分で診断して薬を処方することが出来そうなものですが、その時は「やはり自分の状態は自分では正確に分からない」と感じました。病院を受診し、薬の処方を受けました。
患者さんで、ボロボロと涙を流すような状態になって受診していても、それが抑うつ症状だと気づいてないこともあります。「私は大丈夫」という判断は、自分では難しいと思います。心が元気になれば、それが症状だと気づけるのですが、元気がない時には、やたらと涙が出る様な状態でも、「そういうものだ」と思ってしまう。心の不調は状況によって誰もがなる可能性があり、なってしまうと自分で気付きにくいのが難しいところだと思います。
どんな場合に受診したらいいですか?
私のクリニックを受診する方の相談で多いのが、「会社に行きたくない」という適応障害の方や、「夜眠れない」という不眠症の方です。これは20代、30代とかの若い方が圧倒的に多いです。
昔であれば、鬱病で寝込むような状態まで追い詰められていたところが、軽症の時点で受診できる時代になってきたのかなと思います。
受診すべきかどうか分からない時はどうしたらいいですか?
その判断を委ねるためにも来ていただきたいです。「こんなことで行って良いのかな」と思わず、困っていたらまず来てください。
「会社に行こうとするとやる気が出ないけれど、休日は元気に食べたり、寝たりもできています。こんなことで相談してもいいんですか?」とおっしゃる患者さんがいます。自宅では大丈夫でも会社に行くと調子が悪くなってしまうのは、決してサボってるわけではなく、適応障害の場合があります。「こういう状態で、こういう症状があるんです」と、うまく説明できない状態で来ていただいても構いません。必要なことはこちらからお伺いします。
オンラインで予約が取れるようにしていますし、予約変更もご自身で可能です。心の健康を目指すために、まずは予約を取っていらしてください。
なぜ精神科には受診ハードルがあるのだと思いますか?
かつては、病気などの問題全般が「穢れ」と言われたり、心の問題が「悪霊」などと結びつけられていたような時代もありました。脳や心の問題は、長らく科学的に解明されておらず、ネガティブにとらえられていました。そのような社会的、歴史的な背景が、受診をためらわせてしまうのかなと思います。
心や脳について興味を持ち、学んできた立場として、このようなイメージは払拭したいと思っています。私のクリニックは、医師に怒られて辛い思いをするような場所にはしたくありません。患者さんは、ただでさえ辛い状態で、心理的ハードルを乗り越えて来てくださっているのですから、寄り添えるようなクリニックでありたいと思っています。
親しみやすく、アクセスしやすいクリニックを目指して
今後について聞かせてください
2025年3月には、恵比寿駅駅前への移転を予定しています。よりアクセスが良くなり、受診しやすい場所になればと願っています。
「エニキュアメンタルクリニック」の名前は、「any」と「care」、「何でもケアする」という意味から名付けました。「医師の名前や地名などを冠するものではない、親しみやすい名前」を、「医師目線ではなく患者さんの目線から考えよう」と、経営法人のスタッフとアイディアを出し合って決めました。
私自身も、患者さん側の目線に立てるような医師であることを理想にしています。
治療後にも役立つコンテンツも提供しているそうですね
はい。エニキュアメンタルクリニックとLINEで友達になると利用できるコンテンツとして、瞑想プログラムを提供しています。瞑想にはネガティブな状態を改善するだけではなく、ノーマルな状態から、よりポジティブな状態にしていく効果があります。
治療が終わると患者さんとはお別れです。医師として喜ばしいことでも、信頼関係を築いてきた方を見送るのは寂しくもあります。瞑想プログラム以外にも、医療情報を提供する記事なども公開しています。治療中だけではなく、治療後にも皆さんの役立っていたらうれしいですね。困りごとがある方にも、健康な方にも活用していただけたらうれしいです。
目指すのは「心の健康」。まずは気軽に予約を

何か心配なことや、上手くいかないことがあったら、お気軽にご相談いただければと思います。「こんなことで行っていいのかな」「何を話したらいいんだろう」と、事前に心配しなくても大丈夫です。話しやすい雰囲気で、こちらからお話をお伺いします。心の健康を目指すため、どうぞ気軽に予約を取ってお越しください。
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