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消化器外科出身のドクターが、生活習慣病改善と発熱外来に力を入れるその訳は?

最終更新日:2021年7月27日

磯和 剛平 先生の独自インタビュー取材記事

〇病院名 :医療法人 いそわクリニック
〇医師  :磯和 剛平 先生
〇アクセス:寝屋川市駅より徒歩15分
〇診療科 :内科・胃腸科・外科
〇経歴:
1974年 大阪府立北野高等学校 卒業
1981年 京都大学医学部 卒業
1989年 京都大学 大学院 卒業・博士号修得
テーマ:肝細胞癌における遺伝子修復酵素の研究
1981年 京都大学医学部附属病院外科研修医。
公立甲賀病院、都志見病院、医仁会武田総合病院で外科医として勤務
腹部一般外科、救急医療を中心に診療を行った。
都志見病院では、5年間にわたり、上部・下部消化管内視鏡(胃カメラ・大腸ファイバー)ERCP、
内視鏡的食道静脈瘤硬化術などの消化器内科診療や、糖尿病内分泌疾患、循環器疾患、呼吸器疾患
などの内科診療を広範囲に行った。
1996年12月 いそわクリニック開業

「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。

今回は、「いそわクリニック 磯和 剛平ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

 

ドクターの経歴

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)

こんばんは。ドクターインタビューの時間です。今回のゲストは医療法人いそわクリニック、磯和剛平ドクターです。今日はよろしくお願いいたします。

磯和剛平ドクター(以下:磯和ドクター)

よろしくお願いします。

松本アナ

磯和ドクターのクリニックでは、診療科目が内科、胃腸科等ございますけれども、磯和ドクターは専門としては何になるんでしょうか。

磯和ドクター

専門医は消化器病学会専門医を持っています。元々は消化器外科の出身で、ドクターになった当初は外科一般で救急病院で5年間働きまして、350ベッドで1人で当直みたいな感じの、ちょっと今では考えられないようなシステムの中でやっていました。
その後山口県の病院で5年間勤めたんですけれども、そこでたくさん手術をさせてもらって、内視鏡的な手技、今はすごく広く行き渡っているんですけれど当時はまだ始まったばかりのことがたくさんありまして。例えば食道静脈瘤の結紮術とかですね硬化術とか、今でしたら内科医がやっていることをさせてもらいました。

松本アナ

かなりハードな現場を・・・。

磯和ドクター

そうですね。ハードでしたね。その時に腹腔鏡というのがちょうど始まりまして、日本で一番最初に始めたのが自治医大で2番目が京都の武田病院。そこに見学に行きまして、色々技術を教えて頂いて所属していた山口県の病院に腹腔鏡の手術を導入しました。

現在、力を入れている分野

磯和ドクター

今は地域医療ですね、診療所で地域の患者さんのほとんど全ての医療的にニーズにお応えするという感じです。

松本アナ

全てですか?

磯和ドクター

そうですね。それはいそわクリニックに来てもらってそこで治療が完結することもありますし、僕のところで完結したいのは山々なんですけれども患者さんにとってベストの選択を示してあげるというのが今の僕の仕事かなと思っています。

医療の課題

磯和ドクター

まだ壁があると言いますか、ドクターとか医療に対して患者さんの側からなかなか聞きたいことが聞けない。大学病院にずっとかかっていながら私のところに月1回来られる、そういう患者さんもいるんですよね。大学のデータを持ってきて、「これはどういう意味ですか?」とか「この薬は何で出たんでしょうか?」とか。僕は僕なりに納得のいく説明をするようにいつもしています。

松本アナ

地域でかかりつけ医としてかかっている先生に甘えてしまうという気持ちはすごく分かりますし、そこで優しく答えて頂けると本当に安心すると思います。

生活の中で患者さんに気をつけてほしいこと

磯和ドクター

生活習慣病という言葉ができて、生活習慣がすごく大事だと認識されているんですけれども、その生活習慣が上手くいっていない人が多いですね。

松本アナ

どういう風に上手くいっていない人が多いですか?

磯和ドクター

例えば子供の頃はおやつはそんなに食べられなかったんだけれど、大人になったらいつでも好きなだけ食べられるって思っているのかなっていう感じの方もおられます。
アルコールに関してもそういう風なことが言えます。一つのリラックス、ストレス解消でもあるんですが、積み重なると悪い方に。その場ではリラックスして解消しているんだけど、次の日に負債が残るというか、それがストレスになるんですよね。
タバコも良く似ていて、その時はリラックスできるけれど、医学的に見たらストレス解消になっていない。気付いてほしいなあ、と色々手を変え品を変え説明するんですけれども、なかなか納得を得られない場合もありますし、納得しても実行できない。それが生活習慣病の難しいところでしょうかね。

ドクターが行う生活習慣病の予防

磯和ドクター

体重を毎日計って記録していますね。患者さんにもお伝えしているんですけれども、記録しないと管理できない。記録できるツールみたいなものを印刷して提供したりとか、色々工夫はしています。

松本アナ

毎日体重を計るだけではきっと無いですよね?先生ご自身がやっていらっしゃること。

磯和ドクター

あと運動習慣ですね。テニスを昔からしているんですけれども。

松本アナ

じゃあかなりの運動量ですよね、テニスだと。

磯和ドクター

そうなんです。テニスを続けるのに体重が何キロか増えると怪我しやすくなる。その為にちょっと体重維持しておかないといけない。食事と運動を日記付けていまして。運動は縄跳びとかですね。休憩時間に縄跳びしたり。

松本アナ

休憩時間に縄跳びをされているんですか?

磯和ドクター

お昼休みにですね。できる時にやっています。あとはスクワットとかやってます。

松本アナ

縄跳びですとかスクワットですとか、回数や秒数はどのぐらいなんでしょうか?

磯和ドクター

縄跳びは500とか1000とか。あれすごく良いんですよ、テニスに。

松本アナ

テニスはもちろんそれ以外のことでもすごく良いと思いますけど、先生の場合は全てがテニスに結びついている訳ですね。

磯和ドクター

何か好きなものがあれば、それを維持する為に努力しますよね。モチベーションになりますので。

松本アナ

本当にお恥ずかしい話、私何年も体重を計っていないわ好きな時におやつは食べるわ。縄跳びもやっても100回だしスクワットもやっても30回って言う。何か本当に反省しなきゃいけないなと思いました(笑)

挑戦したいこと

磯和ドクター

今の試みとしては、発熱外来。新型コロナで発熱の患者さんが行き場を失っていて、診たくても診れないんですよね。それは職員の安全とか患者さんの安全もあるので、電話でお断りしないといけないんです。
その時にどこでやったら診てくれるって言うのを必ず案内はしていたんですけれども、この7月か8月からうちの診療所にPCR検査を導入して、新型コロナかどうかを最短90分で判定できるようにする体制を今整えつつあります。
それは唾液でできますので、島津製作所のPCRなんですけれども、唾液でやる分安全に取れます。車で来られた方は車の中で自分で取ってもらって中で待っていてもらうという形でできます。

松本アナ

他の方との接触をなるべく減らして?

磯和ドクター

そうですね。もう一つ、オンライン診療です。病院行ったらある程度密ですよね。クラスターになるかもしれない。病院には行きたくないという方もたくさんおられると思うんですけれども、オンライン診療ならそういう患者さんも診療できます。デバイスも発達してきて、アップルウォッチで心電図をとったりとか、連動している血圧計ももう出てきていますので、そうなるとますます便利になってきます。オンライン診療をもっと身近なものにしていきたいなという風に思っています。

松本アナ

取り入れられればですけれども、生活がずいぶんと変わっていきますね。その可能性は十分にありますね。

磯和ドクター

そうですね。

松本アナ

今回は、患者さんの悩みに寄り添う磯和剛平ドクターにお話を伺いました。磯和ドクターどうもありがとうございました。

磯和ドクター

ありがとうございました。


インタビュアー

松本志のぶ

静岡県浜松市出身。上智大学外国語学部卒業後、日本テレビに入社。「24時間テレビ」総合司会、「行列のできる法律相談所」レギュラーMCなどを務め、報道・情報・ニュース・バラエティ各種番組で活躍。2009年よりフリーアナウンサーとして、TBS「教科書にのせたい!」レギュラーMCなども務め、また、テレビだけでなく、報知新聞「報知映画賞」選考委員や、クラシックコンサートの司会、子どものための読み聞かせコンサートでの朗読など、活動の場を広げている。