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最終更新日:2021年8月24日

高血圧の症状の注意点を解説!高血圧によって引き起こされる病気や合併症は?高血圧の治療法や予防法も紹介

こちらの記事の監修医師
医療法人いそわクリニック
磯和剛平

高血圧は中高年の10人に1人が患っている身近な病です。

血圧の良し悪しは、日常生活の中でも話題に上がることが多いのではないでしょうか。

この記事では高血圧の症状の注意点を解説しています。

症状や引き起こされる病気や合併症、治療法や予防法などを詳しく見てみましょう。

高血圧の主な症状

高血圧には特徴的な初期症状がほとんどありません。

自覚症状に気がついた時には既に病が進行していることも多いため、「サイレント・キラー」とも呼ばれています。

血圧がかなり高い状態になってから頭痛やめまい・肩凝りなどの自覚症状がようやく現れるのもこの病気の特徴です。

症状がないからと放置していると、大変なことになってしまうのがこの病気の本当の恐ろしさといえます。

高血圧で特に注意したい症状

高血圧で特に注意したい症状が、頭痛やめまい・肩凝りなどです。

この症状が出た際には、この病はかなり進行し血圧が高くなっていることも珍しくありません。

いつもより頭が痛んだり、異常にめまいが起こりやすくなったりしている場合は危険なサインです。

深刻な合併症が出る前に早めにかかりつけ医を受診することをおすすめします。

頭痛や吐き気は高血圧性脳症の疑いも

異常なまでの頭痛や吐き気が高血圧の自覚症状として現れたときには、特に注意が必要です。

これらの症状は「高血圧性脳症」と呼ばれる深刻な合併症によるものの可能性があります。

この病気は血圧が異常に高くなることで引き起こされる、高血圧の緊急合併症です。

高血圧性脳症は治療が遅れてしまうと治療が不可能な脳障害を引き起こし、最悪の場合死に至る恐れもあります。

このような自覚症状が現れた際には、直ちにかかりつけ医に相談してください。

一度合併症を起こすと危険

高血圧は初期段階の自覚症状がないため、治療が遅れてしまいがちな病のひとつです。

そのため気がついたときには動脈硬化が進行していることが多く、心筋梗塞や脳卒中などの合併症が出ることもあります。

これらの合併症は危険度が高く、一度引き起こすと後遺症が残ったり、酷い場合はそのまま亡くなってしまったりする可能性もあります。

一度ボロボロになった血管は元に戻ることがないため、再び合併症が起きるリスクも否めません。

よって、早期発見・早期治療を心がけることが、この病気においては非常に重要です。

高血圧の原因

高血圧は偏った食生活や飲酒・肥満や運動不足などによって引き起こされる病気です。

ここでは主な高血圧の原因について解説します。

この病気を引き起こす原因は大きく分けて「遺伝的原因」「環境的要因」です。

遺伝的原因

高血圧の中には遺伝的な原因で発症するものもあります。両親が共に高血圧である場合、子供も高血圧になる傾向です。

しかし遺伝的に高血圧になりやすい人が、必ずこの病気を発症するとは限りません。

飲酒や塩分の過剰摂取を控え適度な運動を継続することで肥満を防ぎ、高血圧を発症する確率を減らすことは十分に可能です。

環境的原因

高血圧の環境的原因は、主に過剰な食塩やアルコールの摂取・肥満・運動不足・ストレスなどです。

これらは不規則な生活習慣食習慣の乱れがきっかけとなり誘発されます。

この要因に「危険因子」と呼ばれる心臓血管や循環器病を進行させる要素が加わると、さらに様々な病気の発症リスクが高まります。

高血圧やそれを原因とする病気・合併症を招きやすくなるので注意しましょう。

また、喫煙には瞬間的に血圧を急上昇させるデメリットがあります。

高血圧とされる基準値

高血圧とされる血圧の基準値は、収縮期血圧(最高血圧)が140㎜Hg以上、拡張期血圧(最低血圧)が90以上です。

この2つの数値のどちらかが基準値を上回った場合、高血圧と診断されます。

しかし収縮期血圧が高くても拡張期血圧が低いから安心といった安易な考え方をしてはいけません。

なお、家庭内で血圧を測る際には病院で測るよりも血圧が低くなる傾向です。

そのため収縮期血圧135㎜Hg、拡張期血圧80㎜Hgを高血圧の基準とするのが適切だといえます。

高血圧で引き起こされる病気や合併症

高血圧になると、主に心臓や脳・腎臓などの血管が侵され、合併症や厄介な病を誘発しあす。

この疾患によって引き起こされる主な病気や合併症は以下の通りです。

【心臓】心左室肥大・狭心症・心筋梗塞・心不全・大動脈瘤・動脈閉鎖症

【脳】脳梗塞・高血圧性脳症

【腎臓】タンパク尿・腎不全

なおこれらの疾患の発生率は、血圧が拡張期140mmHg・収縮期9mmHg以上になった段階でぐっと増える傾向にあります。

高血圧の治療法

自覚症状がない間に進行し、様々な合併症や病気を招くのが高血圧の恐ろしい点です。

高血圧になってしまった場合、どのように治療をすればよいのでしょうか。

高血圧の治療には「生活習慣の改善」「薬物療法」「降圧剤の服用」の3種があります。

主治医に相談のうえであなたに合った適切な治療法を行い、高血圧をしっかり治していきましょう。

生活習慣の改善

初期の高血圧は食事や運動などの生活習慣を見直すことで治療できます。

【食事療法】

生活習慣の改善にあたり、特に重要なのが食事療法です。

高血圧の治療には、塩分を減らすことが効果的といえます。

日本人の塩分摂取量は1日あたり13gだとされていますが、高血圧の方は6~8gに抑えましょう。

加工食品やインスタント食品、調味料の使用を減らすとうまく塩分を抑えることができます。

近年では減塩タイプの調味料も販売されていますので、それを利用するのもおすすめです。

肥満傾向にある人は、脂肪分や糖質の制限を行うとさらに高血圧の改善が期待できます。

【禁煙・節酒】

過度な飲酒は高血圧のリスクを大きく向上させます。

アルコールはほどほどにし、1日あたりの摂取量を30ml以下に抑えるようにしましょう。

これはビールならば大瓶1本、ウイスキーのダブルなら1杯、日本酒ならば1合に該当します。

喫煙は急激な血圧の上昇を引き起こし、急性疾患につながるので注意が必要です。

また心筋梗塞などの心臓疾患の原因ともなり得ます。

高血圧が気になる方はこれを機に禁煙にチャレンジしてみましょう。

【ストレスの改善】

常にストレスを感じるような環境にいると、血圧は上がりやすくなります。

高血圧を治療するためには、心を安らかにしておくことも大切です。

リラックスすると交感神経が緊張から解け、血圧も下がる傾向にあります。

リラックスタイムを設けたり、ストレスを発散する趣味を見つけたりして日々イライラを溜め込まないよう心がけましょう。

薬物療法

薬を使って治療をする薬物療法もあります。薬物療法に使うのは、降圧薬と呼ばれる血圧を下げる薬です。

これには様々な種類があり、患者さんの体に合ったものを組み合わせて処方します。

薬の副作用を不安に思う方は、長期に渡る服薬をためらうかもしれません。

しかし薬を飲まないと、高血圧の合併症により体を壊してしまう可能性が高くなります。

医師の許可なく薬を途中でやめることも、絶対にしてはいけません。

薬物療法を行う際にはかかりつけ医と相談し、指定された薬をきっちりと飲むようにしてください。

降圧薬の服用

高血圧を治療する薬である降圧薬には、いくつかの種類があります。

ここでは主な降圧薬の種類について見ていきましょう。

よく高血圧の治療に使われる薬は、以下の6種です。

・カルシウム拮抗薬

・ARB

・ACE阻害薬

・利尿薬

・β遮断薬

・α遮断薬

高血圧の予防法

様々な合併症を引き起こす高血圧ですが、この病気は生活習慣の見直しを図ることによって予防が可能な病気です。

高血圧を効果的に予防する方法をいくつか紹介します。

この病気を予防するには「食生活の見直し」「適度な運動」「定期的な血圧測定による早期発見」を行うのがおすすめです。

食生活の見直しを行う

高血圧を予防しようと考えている方は、まず食生活の見直しを行ってみましょう。

塩辛いものを食べすぎていたり、脂肪分の多いものを摂りすぎていたりはしませんか?

加工食品やレトルト食品、カップ麺などのインスタント食品をよく食べる方はその量を減らすことからはじめてみましょう。

ハンバーガーやピザなどのジャンクフードは、塩分・脂肪分共に多い食品となりますので日常的に食べることは避けるべきです。

また、お酒を飲み過ぎることも高血圧の原因となります。

過度な飲酒をせず、適度な量を守って飲酒をするように心がけましょう。

定期的に適度な運動を行う

高血圧を予防するためには、定期的に適度な運動を行うこともおすすめです。

適度な運動は高血圧の原因となる肥満を改善し、血圧を下げる降圧効果を体にもたらします。

手足の大きな運動を繰り返す歩行や軽いジョギング、自転車運動や激しすぎない水泳は、高血圧の予防に適しています。

ただし、心臓血管系の慢性疾患がある人は降圧を目的にした運動療法を控えるようにしてください。

運動の強さは脈拍が1分につき「138-(年齢÷2)」の値にするのが効果的です。

時間は週3回で運動するなら1回60分、5~6回なら30分ほどにしましょう。

この運動を1ヶ月ほど続けると少しずつ下がっていきます。

自宅で毎日血圧を測る

高血圧を予防するためには、予備軍の段階での高血圧の早期発見も重要です。

自宅で毎日血圧を測り、その動向を観察してみることをおすすめします。

高血圧が現れる中年以降に差し掛かったら、少なくとも1日1回家庭で小型の血圧計を使用して血圧チェックを行いましょう。

3回測定してみて、後の2回を足して2で割った平均を採用すると正確な数値が記録できます。

まとめ

高血圧は、今や中高年の10人に1人が患う非常に身近な病となっています。

初期の自覚症状はなく、放っておくと深刻な心臓や脳の病気を引き起こしてしまう恐ろしい病気です。

治療法は主に減塩を中心とした食事療法と薬物療法があります。

これを機に生活習慣を見直し、高血圧を予防していきましょう。

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こちらの記事の監修医師

医療法人いそわクリニック

磯和剛平

〇病院名 :医療法人 いそわクリニック
〇医師  :磯和 剛平 先生
〇アクセス:大阪府寝屋川市高柳栄町9-5
〇診療科 :内科・胃腸科・外科
〇経歴:
1981年 京都大学医学部卒業
1989年 京都大学 大学院卒業・博士号修得
テーマ:肝細胞癌における遺伝子修復酵素の研究
1981年 京都大学医学部附属病院外科研修医。
公立甲賀病院、都志見病院、医仁会武田総合病院で外科医として勤務
腹部一般外科、救急医療を中心に診療を行った。
都志見病院では、5年間にわたり、上部・下部消化管内視鏡(胃カメラ・大腸ファイバー)ERCP、
内視鏡的食道静脈瘤硬化術などの消化器内科診療や、糖尿病内分泌疾患、循環器疾患、呼吸器疾患
などの内科診療を広範囲に行った。
1996年12月 いそわクリニック開業

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