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医師を志した理由は「パッチアダムス」!皮膚科医が語るオンライン診療のメリットとは?【イシャチョク】

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医師を志した理由は「パッチアダムス」!皮膚科医が語るオンライン診療のメリットとは?

最終更新日:2021年7月27日

山田 貴博 先生の独自インタビュー取材記事

〇病院名 :天下茶屋あみ皮フ科クリニック
〇院長  :山田 貴博 先生
〇アクセス:南海線・大阪メトロ堺筋線 天下茶屋駅 より徒歩1分 クリニックモール共有駐車場5台(無料)
〇診療科 :一般皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科
〇経歴
名古屋市立大学医学部卒業
卒業後は大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座で基礎医学研究に従事。
NTT西日本大阪病院、阪南中央病院で研修後、阪南中央病院皮膚科に勤務。

「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。

今回は、「天下茶屋あみ皮フ科クリニック 山田 貴博ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

 

ドクターを目指したきっかけ

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)

こんにちは。ドクターインタビューの時間です。今回のゲストは、大阪の天下茶屋あみ皮膚科クリニック院長、山田貴博ドクターです。山田ドクター、よろしくお願いいたします。
早速なんですけれども、ちょっと驚きました。山田ドクター、ドクターを目指すきっかけとなったのが映画だったんですか?

山田貴博ドクター(以下:山田ドクター)

はい。中学生の時に観た、パッチアダムスっていう、ロビンウィリアムス主演の映画を中学生の時に観まして。元々中学高校が医学部を志望する学生の多い学校には行っていたんですけれども、元々思っていた医療って患者さんというより病気を治して克服してみたいなイメージでした。しかしどうやって寄り添うかとか癒すかとか笑わせるかとか、全然違う価値観を見せてくれる映画だったので、こんな世界があるんだと思って、じゃあやってみたいなあ、みたいな。

松本アナ

赤いボールを鼻に付けたりとか、そういうイメージがパッと思い浮かびますけれども(笑) 山田ドクターのお顔を拝見しますと、とても優しそうで笑顔が印象的で、パッチアダムスじゃないですけれども、患者さんを楽しくさせてくれるのかなあなんて。
やっぱりそういうことは心がけていらっしゃるんですか?

山田ドクター

ただ薬をパッと出して、じゃあまたねという形では無くて、お子さんだったらどんな部活してるの?とか、やっぱり人というところに興味が向きますよ。なので、ちょっとしたことでも何か聞き出せることがあったら、お話しながらという診療は意識していますね。

松本アナ

パッチアダムスを目指すとなると、医者である前に人間であれ、みたいな。何て言うんですかね。治すだけじゃなくて人間性を重視して人に寄り添ってっていう、ものすごく目標とする地点が高くなるなあと言う風に、同じお医者さんの中でも人としての目指すところが高くなるだろうという風に思ってしまうんですけれども、そういう中での大変さもあるんじゃないですか?

山田ドクター

そうですね。やっぱり病気を通して人を見るっていうところまで意識しようと思うと、診察の時間がどうしても長くなっていきますので、なかなか待ち時間の問題であったりとか一人一人に今の情勢ですとコロナのこともありますので、あまり診察時間を長く確保するのが難しいところが少しジレンマではありますね

松本アナ

病院の中にはたくさんの科がありますが、その中でも皮膚科を選ばれたのはどうしてなんでしょうか?

山田ドクター

子どもが生まれて、少し乳児湿疹が強めに出ていたのを目の当たりにした時に、薬をやっぱり頂くじゃないですか。これ塗ったら治るんだろうけどいつまで塗れば良いんだろうとか、もしくはこれ塗ったのにまたぶり返したけどどうしたら良いんだろうかとかっていうのを我が子で目の当たりにした時に、何も知らないなというのがショックだったというのと。もう1個はそういうところでこの子の成長を皮膚を通してどうやって考えてあげたら良いんだろうというのがすごく自分の中では大きな課題というか、向かいたいものだなと強く感じたので。

ちょうどその時ですかね、やっぱりもう1回パッチアダムスのことは思い出しましたね。
薬塗って治す云々っていうよりかは、結果的に乳児湿疹って1歳とか2歳になったら落ち着いていく訳ですけれど、その先を見て今の生活をどうしてあげるとかスキンケアどうしてあげるとか、そういうところまできっちりアドバイスであったり助言であったり、もうちょっとしたら良くなるよという言葉での処方であったりが出来る人になりたいなっていうのが皮膚科を選ぼうとしたところでしたね。

オンライン診療を導入したきっかけ

山田ドクター

先ほどのじっくり診療をしたいというスタイルと関わってくるんですけど、どうしてもお話を長く聞きたいとか生活環境も含めてしっかりアドバイスをしたいと思う方に時間を取れば取る程、本当にいつもの薬だけで良いのにっていうような短時間で診察が安定していて済む患者さんの待ち時間がすごく長くなってしまうので、そういった方はもう極端な話、安定しているんだったらオンラインで続きのお薬を出してあげるよという形で初めは導入をしようと思ったんですね。

なので、クリニックの中はじっくり話を聞く場安定している人は処方なりを継続してオンラインへって形をイメージしていたんですけれど、実際始めてみたらいつものお薬欲しいという方はほとんどオンラインは私のクリニックでは利用してくださる方はいらっしゃらなくて。むしろじっくり話を聞いてほしいとか、突然の症状変化があって、これ薬このまま使ってて良いですか?とかっていう質問をしたいという人の利用の方がむしろほとんどでしたね。

松本アナ

確かに。じっくり聞きたい。あとちょっと第一歩として、この症状何ですか?って言うのに、病院に行って良いのかなって悩む前にオンラインで聞くことができたら、これは第一歩としてとても手軽であり安心ですね。

オンラインのメリット

山田ドクター

特にコロナ禍になって1回目の緊急事態宣言が出てから初診のオンライン診療が解禁になったので、それまでは当院のかかりつけでずっとかかってくださっている方のみがオンライン診療を利用できるという環境だったのが、初めて当院を受診されるという方でも使えるようになったっていうところで少し裾野が広がりました。

ただやっぱり画像上の診断なので、画面越しだけで診察って完了ができないんですけれど、これは病院に来た方が良いよとか、これは例えばヘルペスだからとか一発で分かるものに関しては急ぐからすぐお薬出しましょうかとか、そういうまず第一歩何したら良いかのアドバイスが早くできるようになったっていうのはすごく感じています。

松本アナ

でもさすがにオンラインで診断しきれない部分もありますよね。肌触りとか見た目とか色味とか。

山田ドクター

そうですね。画面越しですとどうしても少し湿疹が軽く見えてしまうというか、明るく色味も見えます。質感も仰られる通りで、デコボコしているのかとかジュクジュクしているのかとか、そういったところが情報として画像上だと診断の助けになりませんので、正確な診断をしようと思うとやっぱりご来院頂いてっていうのが基本です。

その手前で例えば1ヶ月前くらいからこんなことがあったんですよとか、ご自身の中で原因かなと思われていることとか、もしくは療養中でこういうことをしてみたら上手くいったというエピソードであったりというのはオンラインでも事前に伺うことができます。そこである程度のお話を伺ってバックグラウンド掴んだ上で、じゃあいついつの何時にご来院くださいという風になると、パッと診断して、大体のお話は伺っていますのですぐ処方が整えて、じゃあまた何ヶ月後にという形になるので、ハイブリッドになるとやりやすいなというのは感じています。

松本アナ

クリニックに実際に足を運んだ時の時短にもなるというか、効率良く診察を受けることが可能になりますね。これからオンライン診療というのがより一般的にも私たちにも普及してくるのかなという風に思いますけれども、オンライン診療はこれからどんな風になっていくか、未来をどういう風に捉えていらっしゃいますか?

オンライン診療の未来

山田ドクター

恐らく普及の流れはもう止まることは無いと思っていまして。私が導入し始めたのが2018年なのでもう3年以上経ちますけれども、当初はもう本当に何ですかそれ?みたいな話から始まって、患者さんに「まずアプリがね」みたいなところから説明していたのが、今だと何となくテレビで聞いたことあるとか、情報ある程度知ってますから、ここから普及していくのは間違いないと思うんです。ただ、安易にお薬だけ欲しいとか、自分の言いたいことだけ言ってっていうツールでは無いので、どちらかと言うとドクターと患者さんが対話をする為のツールになるんじゃないかなとは思っていますね。なので検査であったり処置であったり、直接肌に触れないといけないものに関してはご来院頂いてコミュニケーションを取っていってより関係性を深めていくのがオンライン診療みたいな形ですみ分けされて、かかりつけの絆が太くなっていくのかなと思っています。

松本アナ

すごく便利になるなと言う風に感じたんですけれども、便利を私たちも自分勝手な捉え方をしない方がやっぱり良いですね。

山田ドクター

そうですね。

左名前

きちんとした使い方、手順ですとかルールを守って、より双方向での便利さを上げる為にオンライン診療を利用するという風に。でもやっぱり今までよりはちょっと気楽に受けられるかなという感じで受け止めていかないといけないなという風に、ちょっと気を付けなきゃいけないなということも感じました。でも、そちらのパッチアダムス並みの優しい笑顔できっとこれからも患者さんを癒していかれるんだなという風に思います。

オンライン診療にも取り組んでいらっしゃいます、山田貴博ドクターにお話を伺いました。今日はありがとうございました。

山田ドクター

ありがとうございました。