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和田耕治 教授の独自インタビュー取材記事

最終更新日:2021年10月24日

和田耕治 教授の独自インタビュー取材記事

○所属 :国際医療福祉大学
○経歴 :
2000年 産業医科大学医学部卒業
2006年 McGill大学 産業保険修士課程修了
2007年 北里大学大学院労働衛生学
2009年 北里大学医学部講師
2012年 北里大学医学部公衆衛生学准教授
2013年 独立行政法人国立国際医療研究センター国際医療協力局医師
2014年 ミャンマー国JICA主要感染症対策(HIV)長期専門家
2018年 国際医療福祉大学医学部公衆衛生学・医学研究科教授 就任
2020年 厚生労働省新型コロナウイルス専門家会議委員 アドバイザリーボードメンバーに指名

「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。

今回は、「国際医療福祉大学 和田耕治ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

前編はこちら 新型コロナウイルス専門家会議委員が語る、コロナのこれまでとこれからのこと[和田教授インタビュー前編]

ドクターを目指したきっかけ

松本アナ

和田ドクターは今コロナ禍という社会の中で、最先端で私たちを引っ張っていってくださっていますけれども、そもそも医療に足を踏み入れる、もしくは目指されるきっかけというのは何かあったんでしょうか?

和田ドクター

私はもともと医療系の家系でも全然なくて、高校時代の1990年の初めくらいにアフリカで非常に多くの方が戦争や飢餓で亡くなっているというのを当時テレビを見て知って、何故ああいうことが起きるのかとショックを受けました。たまたまアフリカに生まれただけで、食べるものがなくて戦争に巻き込まれて、そういった不公平だったり不条理に対して「何か出来ないか?」と思ったときに、たまたま私の父の知り合いが「医師になったらああいうとこで働ける」と言ってくれて。非常に単純でしたがそう思いまして、それで医学部に行く道を選びました。

アフリカで仕事をしたいと思っておりましたので、大学に入ったら何かそういうことができるのかとちょっと勘違いしていましたけど、そんなこと出来るわけはなくて。それでもやはり現場を見ないとわからないだろうと思いまして、教養を勉強しながら1年間アルバイトをしてお金を貯めました。そして大学2年目の1年間は休学して、当時まだ19歳で「アフリカ縦断ツアー」と言われるイギリスのツアーに入って、イギリスの人や世界から来た人みんなでテント生活をしながら8ヶ月アフリカに行きました。1994年で、非常にまだまだアフリカは大変な時期でしたけど、そこの中で改めて感染症や公衆衛生をやりたいと思って歩んできました。

松本アナ

原点はそこなんですね。すごい好奇心旺盛で、気になったら一直線ですか?

和田ドクター

そうですね。当然論文を書くことも研究者として大事なんですが、実際に現場で役に立たないといけないだろうというのが私のどこかにありまして。現場に行くのは凄く大好きで、皆を繋げるような役割というのを常に目指してやっています。
また私は今までアジアで、例えばミャンマーやベトナムでも、現地に家族も一緒に付いてきてくれて医療活動をしてまいりました。今アジアもアフリカも非常に困った状態でありますので、日本がある程度落ち着いたら今度はワクチンがまだまだ足りていない地域をどうするのか、私自身も日本も、もっと貢献をしなければいけないと思っています。

松本アナ

今はいろんな立場の患者さんに身をもって対応してくださるドクターとも言えますね。

日々の心がけ

和田ドクター

私自身も色々な感染症に感染をすることがアフリカでもアジアでもありました。けれどもやはりコロナの患者さん一人一人にそれぞれのストーリーがあります。何故こうなったのかと思って凄く気持ちが沈んでいらっしゃる方もいれば、軽症で良かったと思っていらっしゃる方もいる。そういうそれぞれ一人一人の乗り越えていく経験を共有頂きながら私達は難しい局面を乗り越えていかなければいけないなと思います。

松本アナ

怖いもの知らずなのかなっていうくらいに、目指したところ一直線に突き進んでいるような方にも見えます。

和田ドクター

こう見えても安全第一です(笑)。産業衛生という立場からすると、ダイヤモンドプリンセス号の時もそうですが、私だけじゃなくて仲間を含めて感染をしないというのが最優先されますので、安全の線引きはしっかりとして、無謀に手を出すということは絶対ないように常に心がけてます。

松本アナ

しっかり対策をとっていけば実現するということですね?

和田ドクター

そうですね。色々なミッションがありますけれど、きちんと対策をすることによってできることは増えていく。ただふとした時に色々なことが重なって事故が起こることもあります。そうならないように目を配って、気を配ってしっかりとやっていくことが大事だと思います。

オンライン診療

松本アナ

こういった状況の中でオンライン診療の意味をどんな風にとらえてらっしゃいますか?

和田ドクター

オンライン診療は感染対策を考えても今後さらに広がっていくべきものだろうという風に思っています。特に今自宅療養されていらっしゃる方にとってはオンライン診療で話ができるようになってきました。これが10年20年前ですとこういった仕組みもないわけですから、今以上に苦労したと思います。そういったものを使っていく事は非常に重要だと考えています。

松本アナ

お薬ひとつ欲しくても出歩けないわけですからね。もうオンライン診療ってものがなければ本当に生きるかどうかの瀬戸際になってしまいますよね。

和田ドクター

そうですね。後はもう患者さんが急に具合が悪くなってオンライン診療を初めて使うとなると、非常に難しさがあります。なので平時のものとして皆が「一度は使ったことあるよ」という状態をこの機会に作ることによって、それがまた有事のときにも使えるようになると思っています。

松本アナ

何もない時に「オンライン診療を受けます」というのもちょっと言いづらいですけれども、どういった手段がある、どういった先生がいらっしゃる、どういった方法があるっていうのをしっかりと事前に知っておく。それとその方法をきちんと身につけておくことは大切ですね。

和田ドクター

そうですね。経験を事前にしておく事はその後に繋がると思います。

和田ドクターの信条

松本アナ

最前線で私たちの生活を支えてくださっているドクターのお話を聞きましたけれども、最後に和田ドクターの信条を教えていただきますでしょうか?

和田ドクター

コロナ対策においてはそれぞれが本当に頑張っていると思うんですよね。医療現場も頑張っていますし、市民も生活の中で頑張っていると思います。その中で色々とギスギスするようなこともあったりするとは思いますが、是非とも皆でこれを乗り越えていくということをリードできればと思っています。
私に強みとしてあるのは医療の最先端のコロナに関してのことを出来るだけ分かりやすく、そして正しくお伝えするというところになりますので、間違うことがないように今後もやっていきたいと思います。

松本アナ

もうこの先の不安を少しでも減らしていけるように是非ともよろしくお願いいたします。
今日は公衆衛生の現場で人と人とを繋ぎ、課題を解決する和田耕治ドクターにお話を伺いました。ドクターどうもありがとうございました。

和田ドクター

ありがとうございました。


インタビュアー

松本志のぶ

静岡県浜松市出身。上智大学外国語学部卒業後、日本テレビに入社。「24時間テレビ」総合司会、「行列のできる法律相談所」レギュラーMCなどを務め、報道・情報・ニュース・バラエティ各種番組で活躍。2009年よりフリーアナウンサーとして、TBS「教科書にのせたい!」レギュラーMCなども務め、また、テレビだけでなく、報知新聞「報知映画賞」選考委員や、クラシックコンサートの司会、子どものための読み聞かせコンサートでの朗読など、活動の場を広げている。

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    和田耕治先生(国際医療福祉大学)は、国際医療福祉大学医学部公衆衛生学の教授です。産業医科大学医学部卒業後、臨床研修医、専属産業医を経て、カナダ国McGill大学産業保健学修士・ポストドクトラルフェロー、北里大学大学院博士課程を修了しています。北里大学では、衛生学や医学部講師、公衆衛生学准教授として勤務。その後も独立行政法人国立国際医療研究センター国際医療協力局医師や、ミャンマー国JICA主要感染症対策長期専門家などさまざまな経験を経て、現在政府の感染症対策専門家会議のメンバーに任命されています。「企業のための新型コロナウイルス対策マニュアル」など著書も出版しています。今後私たちが感染症にどう向き合っていけば良いか専門的に指南してくれています。

     
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