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最終更新日:2022年7月6日

きれじ(れっこう)切れ痔(裂肛)

こちらの記事の監修医師
みなと芝クリニック
川本 徹

切れ痔

概要

切れ痔(裂肛)とは、硬い便や太い便が通過する際に、肛門の出口付近の皮膚が切れてしまった状態をさします。便秘などで硬く太い便を強くいきんで出す時に発生しやすいですが、勢いの強い下痢で起こることもあります。便秘気味の人や、比較的若い女性に多いです。6時の方向に好発し、症状としては排便時の出血、痛み、排便後の持続する痛みがあらわれます。慢性化すると、何度も同じ部分が切れて傷口が深くなり、周辺に小さなイボができることもあります。さらに何度も切れた部分が瘢痕化して肛門が狭窄し、肛門が狭くなることでますます排便時に切れやすくなるという悪循環につながります。早期であれば保存的治療で軽快することが多いですが、慢性化した場合など、保存的治療で改善しない場合には手術が検討されます。切れ痔の発症・悪化予防のためには、便秘や下痢などの不良な排便習慣の改善が重要です。

原因

切れ痔は、便秘や下痢で肛門に強い負担がかかることで、肛門の出口付近の皮膚が切れてしまうことで起こります。切れ痔の64%は慢性便秘によるもの、また約5%は下痢により発生していると報告されています。また慢性的な便秘は、切れ痔の発症のみならず、悪化のリスク要因にもなります。排泄しにくい硬く太い便を排便する際に切れ痔を起こし、その痛みで排便を避けることで便秘が進行し、再び排便時に肛門が傷付いて悪化する悪循環となります。そうして切れ痔が慢性化して傷が深くなると肛門が狭窄し、ますます排便が困難になってしまうため、切れ痔に気が付いた時点で早期に治療することが重要です。

症状

切れ痔の主な症状は、排便時の出血と疼痛、排便後の持続する疼痛です。出血は排便後に拭いた紙に付着する程度なことが多く、便器が赤くなるほど出血するケースは多くはありません。また痛みのために無意識に排便を抑えるようになり便秘が進行します。切れ痔が慢性化するにつれて傷は深くなり、潰瘍を形成してしまいます。潰瘍には便などの汚物が貯留しやすく、炎症が反復しやすく、疼痛の程度も増していきます。そうして切れ痔を繰り返すと、傷が瘢痕化し、肛門が狭窄してしまいます。肛門狭窄が起こるとますます便が通りにくくなり、傷がひどくなるという悪循環を繰り返します。

検査・診断

切れ痔の診断は、問診、視診、指診などによってなされます。

治療

裂肛は進行度に応じて、急性裂肛・慢性裂肛・肛門狭窄の三段階に分けられ、進行度に応じて治療がなされます。急性裂肛は単なる裂傷であり傷は浅いので、多くの場合は薬物療法で治癒します。便通を整えたうえで、軟膏や座薬、便を柔らかくする薬などを用いて治療します。裂肛が慢性になると、薬物療法のみでは治らないこともあり、その場合には手術が検討されます。さらに慢性裂肛を長年放置しておくと、徐々に肛門が狭くなってきます(肛門狭窄)。この状態になると、薬物療法のみで治癒することは困難であるため、狭くなった肛門を手術によって元に戻す必要があります。

予防/治療後の注意

慢性化していない早期の切れ痔であれば、軟膏や座薬、便を柔らかくする薬の服用といった保存的療法だけで、比較的短期間で治療することができるため、切れ痔を自覚した時点で速やかに医療機関を受診しましょう。便秘や下痢といった便通異常があると切れ痔は再発しやすく、また悪化しやすくなります。そのため食生活の改善や適度な運動を行って便通異常を改善することも重要です。また肛門や排便に関連した症状は、大腸がんなどの重大な病気によっても出ることがあるため、早期の受診が重要です。

こちらの記事の監修医師

みなと芝クリニック

川本 徹

〇アクセス:東京都港区芝2丁目12−1 桑山ビル 2F
〇診療科 :消化器内科 消化器外科 肛門外科

《 経歴 》
1987年 筑波大学医学専門学群卒業
1993年 筑波大学大学院医学研究科修了
1996年 筑波大学臨床医学系外科(消化器)講師
2003年 米国テキサス大学MDアンダーソン癌センター客員講師
2008年 東京女子医科大学消化器病センター外科非常勤講師
2010年5月より、 みなと芝クリニック 院長
2013年 東邦大学医学部医学科 客員講師

治療に適した診療科目

肛門科 肛門外科

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