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最終更新日:2021年12月4日

けっかく結核

結核

まとめ

結核菌とよばれる細菌への感染により発病します。肺に感染する「肺結核」が一般には知られていますが、肺のほかにリンパ節、腸、骨にも感染します。せき、くしゃみをしたときの飛沫により人から人へ感染します。60年以上前の日本では、国民の2人に1人が感染し死亡者が10万人以上いたことから「国民病」といわれ恐れられていた疾患ですが、治療薬の開発、栄養状態の向上、疾患の早期発見・治療により完治する疾患となりました。しかし、現在でも日本では年間2万人以上が発病し、先進国のなかでも発症者数が多い疾患です。

この病気の原因

結核菌に感染した人のせき、くしゃみの飛沫を吸い込むことにより肺に感染して発病すると「肺結核」といいます。肺以外のリンパ節、胸膜、脳、骨、腎臓などに感染した場合は「肺外結核」といいます。感染しても免疫力があれば発病しません。他疾患により免疫力が落ちた状態の人や高齢者は発病しやすいです。また、都市部では20~30歳代の若年者にも感染が広がりやすいです。インターネットカフェ、カラオケ、サウナ施設など大人数が密集する換気の悪い箇所での感染例が多くみられます。

主な症状

肺結核では長く続く咳が特徴です。淡や血の混じった淡が出たり、胸の痛みを感じ、倦怠感や発熱症状がみられることもあります。初期症状が軽症であると発病に気づかずに、進行していることもあります。咳が2週間以上続く場合は病院を受診し、肺のエックス線検査を受けましょう。

検査/診断の方法

肺結核の発病をを調べるときに最初に行われることが多いのが胸部エックス線検査です。肺結核を発病すると肺の上部に白い影がみられます。疑わしい影があればCT検査にて精査します。また、体内の結核菌を調べる喀痰検査を行います。採取した淡を顕微鏡で観察し、結核菌の有無や結核菌に特有の遺伝子を確認します。さらに痰を培養して結核菌の種類や治療薬に対する効果も調べることができます。感染の有無を調べる検査にはツベルクリン液を注射して48時間後に判定するツベルクリン反応検査があります。結核菌以外の非結核性抗酸菌やBCG接種後に対しても反応するため、より正確に調べる場合は血液を採取するインターフェロンγ遊離試験(QFT・T-SPOT)を行います。

主な治療方法

結核菌に対して効果のある抗結核薬を3~4種類、半年間以上にわたり服薬します。服薬は医師の指示に従い、最後まで続けることが必要です。途中で中断すると結核菌が薬剤耐性菌となり、薬の効果がなくなるおそれがあります。症状に気づかず治療開始が遅れたり、進行して検査にて体内の結核菌の量が多いことが判明した場合は入院治療が必要になることもあります。免疫力が低下した人や高齢者が感染すると重症化すると死亡することもあるため、早期発見・治療が重要です。

治療後に注意すべき点/予防対策

医師に結核と診断されたら服薬を忘れずに行います。家族など周りの人への感染を予防するためマスクを着用します。規則正しい生活を行い、飲酒、喫煙を控えます。治療終了後も再発の可能性があるため、治療後2年間は定期的に受診し、エックス線検査を行います。結核を予防するワクチンはBCGで乳児期に行い、摂取後10~20年間予防効果があるとされます。早期発見のために健康診断は定期的に受けましょう。