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結節性紅斑【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月2日

けっせつせいこうはん結節性紅斑

結節性紅斑

まとめ

結節性紅斑は皮下脂肪に炎症が起こり、皮膚に小さな卵くらいの、やや膨らみのある赤色や紫色の斑点(結節)が多くできる疾患である。結節は、すねの前面の皮膚に生じることが最も多く、腕などに生じることもある。患部は圧痛がみられ、発熱や倦怠感、関節痛など全身症状を伴うこともある。細菌やウイルスへの感染、薬剤のアレルギー反応により生じる場合と、全身に炎症が起こるベーチェット病などの症状のひとつとして生じる場合があり、発症原因は多岐にわたる。20~30歳代の若い女性に多く発症する。有病率は10万人に5人弱といわれる。

この病気の原因

さまざまな発症原因があり、特に溶連菌などの細菌、ウイルス、真菌などへの感染アレルギーが多いと考えられている、感染をきっかけとして皮下脂肪に炎症が起こり、しこりのある紅斑が多く発生する。抗生物質や経口避妊薬に対するアレルギーが原因で生じることもある。また、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患、サルコイドーシスなどの自己免疫疾患、白血病、悪性リンパ腫などの悪性腫瘍で治療中の人にも生じやすいとされる。まれに、ハンセン病患者に生じることもある。発症者の約3分の1は発症原因が不明とされるほどで、発症には非常に多くの要因が絡んでいる。そのため問診や検査にて鑑別診断を行い、発症原因となる疾患や薬剤を特定することが重要である。

主な症状

膝から足首のすねに直径1~5mm、大きいものは10cmほどの赤や紫の斑点(紅斑)を多数生じる。色の境界線は不鮮明で、時間経過とともに青っぽい茶色に変化する。患部は押すと痛みがあり、熱を帯びてしこりのような硬さがある。膝下に生じることが最も多いが、重症の場合は太ももや腕に広がることがある。通常、紅斑は2週間から1ヵ月で消失するが、繰り返すこともある。熱や全身倦怠感、のどの痛み、関節痛などの風邪に似た全身症状がみられることもある。溶連菌感染症では発熱、結核では咳、炎症性腸疾患では下痢など、発症原因の疾患特有の症状を併発するため、患部のみでなく全身状態を確認する必要がある。

検査/診断の方法

皮膚の特徴的な症状から大よその診断が可能である。血液検査では炎症の程度を調べる。結節性紅斑に類似した症状がある他疾患(バザン硬結性紅斑、スイート病、結節性多発動脈炎、深在性エリテマトーデスなど)があるため、鑑別診断を行う。皮膚の一部を採取し顕微鏡で調べる病理検査(皮膚生検)により診断する。発症原因となる疾患を調べるため、胸部レントゲン検査、結核検査、咽頭培養検査による溶連菌の確認を行うほか、発症約2週間前からの異変の有無、既往歴などを問診にて確認する。

主な治療方法

横になり、下肢を安静することが最も重要である。軽症の場合は炎症を抑える非ステロイド性抗炎症薬、ヨウ化カリウムの治療薬による対症療法や患部冷却を行う。ステロイドの内服ができない糖尿病発症者などにはヨウ化カリウムにて治療する。多くの場合、安静と薬の内服のみで軽快する。症状が強く、速やかな完治が見込めない場合は、ステロイド剤の内服を行う。全身症状が強い場合は入院治療を検討する。通常の結節性紅斑では2週間から1ヵ月の治療を行うと、軽い色素沈着を除いて回復する。重症では数個の痕が残ることもある。基礎疾患を原因として発症した場合、基礎疾患の治療が必要なため、他科と連携して治療を行う。溶連菌などの感染症には抗生物質による治療を行い、薬剤アレルギーの場合はアレルギーの原因とされる薬剤の使用を中止する。

治療後に注意すべき点/予防対策

下肢を高く持ち上げ、安静にすることが治療であり、予防にもなる。

治療に適した診療科目

皮膚科 リウマチ科

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