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最終更新日:2022年4月20日
大橋 博樹 ドクターの独自インタビュー取材記事

〇診療科 :内科、小児科、外科
【経歴】
獨協医科大学医学部医学科卒業
武蔵野赤十字病院にて臨床研修修了後、聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科・救命救急センター、筑波大学附属病院総合診療科、亀田総合病院家庭医診療科勤務の後、川崎市立多摩病院開院準備に参画
平成18年2月の開院より総合診療科医長として従事
平成22年4月多摩ファミリークリニックを開業
東京医科歯科大学臨床准教授・聖マリアンナ医科大学非常勤講師
日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医
日本プライマリ・ケア連合学会理事
「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。
今回は、「多摩ファミリークリニック 大橋博樹ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)
こんにちは。ドクターインタビューの時間です。今回のゲストは、多摩ファミリークリニック院長、大橋博樹ドクターです。ドクター、今日はよろしくお願いいたします。
大橋博樹ドクター(以下・大橋ドクター)
よろしくお願いいたします。


松本アナ
簡単ではございますが、ドクターのご略歴をご紹介させて頂きます。独協医科大学医学部医学科卒業、武蔵野赤十字病院にて臨床研修終了後、数多くの病院で総合診療医、家庭医として活躍されました。平成22年4月、多摩ファミリークリニックを開業され、現在は東京医科歯科大学臨床准教授、聖マリアンナ医科大学非常勤講師を務めていらっしゃいます。大橋ドクター、本当に毎日お忙しくいらっしゃるという風にお聞きしていますけれども、スポーツにも深く携わっていらっしゃるそうですね。
スタジアムドクターとしての活動
大橋ドクター
Jリーグのスタジアムのドクターをやっていまして、かれこれ15年ぐらいお付き合いしているチームがございます。


松本アナ
チームドクターって良く聞きますけれども、大橋ドクターはスタジアムドクター?
大橋ドクター
そうですね。チームドクターは主に整形外科のお医者さんで、チームの選手といつも一緒に行くんですけれども、僕らは逆にホームの試合だけなんですけれども、整形外科以外のことであったりとか、あとはスタジアムはお客さんが3万人以上いらっしゃいますので、そういう方々に何かあった時にすぐに対応するということでやっています。


松本アナ
どちらのスタジアムですか?
大橋ドクター
FC東京というチームで、味の素スタジアムにいつも。


松本アナ
スポーツに関わるようになったきっかけは何でしょうか?
スポーツから垣間見える医療
大橋ドクター
最初はそういうお仕事を引き受けてだったんですけれども、スポーツの医学って学んでいくと必ずしも体の整形外科的な、ぶつけたとか筋肉の問題だけじゃなくて、例えば心肺の問題ですね。栄養の問題とか心臓・肺の問題であったり、あとはメンタルの問題だったりとか、実に様々な分野が関わってくるっていうところで、私は総合診療っていうのを専攻しているんですけれど、そういう幅広い視点からスポーツを捉えていくと全然奥が深いし、やっぱり選手自身もそういう立場で支えていってあげるというのは結構大事な視点なんじゃないかなと思っています。


松本アナ
大橋ドクター、大橋博樹。もうこのお名前、中には「お?」って気付かれる方もいらっしゃると思うんですけれども、昨年の東京2020オリンピックの開会式。
大橋ドクター
そうですね。


松本アナ
スタジアムを走られましたよね?
東京2020オリンピック聖火ランナー
大橋ドクター
私自身も何で選ばれたのか良く分からなかったんですが、その当時伺ったのが、新型コロナの診療に携わっている町のお医者さんを探しているんだというようなお話を組織委員会の方から頂きまして。当時私はダイヤモンドプリンセス号の時から新型コロナの診療が始まって、その当時も診療所で診ていたものですから、もしそれが本当に理由でしたら、私で良ければということでお引き受けしたっていう流れでした。


松本アナ
どなたから聖火を引き継がれましたか?
大橋ドクター
偉大なるというか、長嶋さん、王さん、そして同じ年なんですけれど松井秀喜さんからバトンを受け継いで、走らさせて頂きました。



松本アナ
皆さん釘付けになって一歩一歩、歩かれて、手に汗握りながら涙しながら全国の皆さんが観て、その聖火を受け取られた医療従事者のお二人です、という風に中継ではご紹介されていて。こうやってお会いできてとても光栄です。
大橋ドクター
とんでもないです、ありがとうございます。


松本アナ
そもそもどうしてこの医療の道を目指されたんでしょうか?
医師を目指した理由
大橋ドクター
私は祖父が茨城県の2000人ぐらいのコミュニティの過疎の村でですね、一人診療所というのをやっていて、町の人が赤ちゃんからおじいちゃんまで皆何があっても相談してきて、うちの祖父もそれにいつも対応しているという姿を見て、何となく良いなあ、すごいなあっていうようなことからまず始まったというところですね。いわゆるブラックジャックじゃなくて、Dr.コトーみたいなお医者さんになりたいな、みたいな感じのことをうっすら思いながら青年期を過ごしたというかですね。


松本アナ
やっぱりおじい様の存在は大きいんですね。
大橋ドクター
そうですね。祖父自身が何かをやりたいっていうのではなくて、そこのコミュニティや地域の要望に応えていきたいっていうようなそういうような姿勢があって、そういうような考え方というのは引き継いでみたいなという思いがありました。


松本アナ
何でも診られる。患者さんからしたら何があってもそのドクターのところに頼れば安心だというような環境だと思うんですけれども、何でも診られるってすごく大変なことですよね?
総合診療医について
大橋ドクター
今そういうのを総合診療医といってですね、大体良くある病気というのが、風邪とかはイメージできるんですけど、実は皆さん生活していて良くある病気っていうと、例えば腰痛があったり、あとは皮膚のトラブルがあったりとか、メンタルの問題だったりとか皆さんあると思うんですよね。そういうのに対応するっていうと、やはり確かに幅広いのと、あと最近はやはり生活が多様化しているので、浅くといってもだんだん深くなっていっちゃう知識が必要になっていって、その為のブラッシュアップとか教育のシステムっていうのはとっても他の科にも負けないぐらい大変になってきているかなとは思います。


松本アナ
本当に町のお医者さんの重要性ってものすごく大きなものがあるなっていう風に日々感じているんですけれど、まさにそれをやっていらっしゃるということで、毎日その温かい雰囲気がありながらも、ものすごい緊張感の続く立場でいらっしゃいますよね。
大橋ドクター
そうですね。難しい治療法の選択を迫られている時の選択のお手伝いをしたりとか、その患者さんの楽しい時と、数十年に一回あるであろう大きなイベントである時に近くにいてあげられるっていうか。大したことはできないんですけれども、そういうことっていうのはすごく私たちにとっては充実していることかなと思うんですね。


松本アナ
それだけ広い範囲をカバーするって、とてつもなく大変なことですね。
大橋ドクター
そうですね。常に知識の最新版というんですかね、最新市況をアップデートしなきゃいけないので、一人ではやっぱり難しいので、私たちのクリニックは常勤のお医者さんが今4名いるんですけれども、4名で週一回は朝みっちりと最新市況を皆で共有するというか、そういう時間を必ず作るようにはしています。


松本アナ
そんな中、オンライン診療にも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。
オンライン診療の導入
大橋ドクター
オンライン診療というのは、なかなか私たちの方だと肌と肌を触れ合ってとか匂いを感じて診断をするなんていうんで、全然私自身興味が無かったんですけれども、このコロナ禍でやはり怖くて来れないという方もいらっしゃる。オンライン診療の要件が緩和されたというのもあって私たちも重い腰を上げてというか、始めてみたんですね。始めてみると、かなり色んな新しいことも分かったりですね、例えばいつも外来で来ている患者さんのおうちの中を見ることができたりするんですね。皆さんおうちから入って来るので。そうすると喘息の患者さんで、猫が飛び回っていて、ああこの猫は喘息悪くなっちゃうよ、とかですね。かなり私たちもオンライン診療っていうのが、必ずしも実際お目にかかること以下のものではなくて、適切に組み合わされることによって色んな患者さんとの信頼関係を築くツールになるんじゃないかなと最近感じていまして。



松本アナ
日々の状態というか病気の元といいますかね、改善させる部分なんかもちゃんと見えてくるということですね。
大橋ドクター
そうですね。本当に私たちプチ訪問診療って呼んでいるんですけれども、その方の中を見れるようなところもあって、本当にやってみて良かったなと思っています。


松本アナ
オンライン診療ですけれども、ドクターは厚生労働省の診察のガイドラインを作る上でも何か関わられたとお聞きしました。
オンライン診療ガイドライン構成員
大橋ドクター
そうですね。今ガイドラインの検討会の構成員っていうのをやらせて頂いていて、こういう町のお医者さんが、じゃあ実際使ったらどうだろうという意見というのを言ってくれという風に厚労省の方から依頼があって、もうかれこれ1年ぐらいですかね。厚労省の仕事のお手伝いをしているところです。


松本アナ
厚労省のガイドラインというのは、具体的にといってたくさん羅列する訳にはいきませんけれども、簡単に言いますとどんなものなんでしょうか?
大橋ドクター
今回コロナで、今まですごく厳しかったオンライン診療を限定的にしかできなかったのが、かなり緩和されたんですね。今コロナ禍が終わった時に、果たしてどういう形が新たにっていうのをリビジョンしようっていうところで。やはりオンライン診療ってすごく魅力的なものである一方、今度は形骸化して安全性や信頼性が損なわれちゃうと危険なものになってしまう。そこをどこで線引きして良いんだろうっていうところで、それを考えるとなるやはり私たちのような普段から診ている、そしてオンライン診療をしている実際の立場からの意見というのは大事になってくるのかなという風に思っています。



松本アナ
ダイヤモンドプリンセス号から始まり、コロナ対応も細やかに続けていらっしゃいますけれども、このところ何か感じることなどはありますでしょうか?
現在感じている健康問題
大橋ドクター
そうですね。コロナの診療に関しては、色々なフェーズがあって。第5波の時は本当に自宅療養の患者さんを私たちは巡っていましたので、本当に自宅で生きるか死ぬかっていう方を数多く診させて頂きました。その時にやはり若い方でも、基礎疾患は無いっていう触れ込みで私たち行くんですけれども、実は若い方で健康診断を全く受けていなくて、基礎疾患を知らないっていう方、分かっていない方っていうのは少なからずいらっしゃったんですね。


松本アナ
隠れ糖尿病、隠れ高血圧、そういった若者が実はたくさんいると。
大橋ドクター
そうですね。普段は全然それがその方自身のデメリットにならない訳ですよね。コロナによってそれが重症化するリスクになるというのを改めて知ることになって、やっぱり普段の健康管理というのを、よりきめ細やかに若い人もちゃんと見ていかなきゃいけないなっていう風に改めて僕たちは思いました。


松本アナ
ドクター、訪問診療などもかなりされているんですよね?
訪問診療の取り組み
大橋ドクター
今は大体220名ぐらいの定期で診ている患者さんがいらっしゃるんですけれども、その3分の1ぐらいは実はもう外来に通っている患者さんで、ついに来れなくなっちゃったっていう方ですよね。あとは地域の方です。やっぱり最後はおうちでお看取りしたいという方も含まれていて。あとはお子さんで難病を抱えていておうちで過ごさなきゃいけないっていう医療的ケア児の子も含まれていますけれども、そういう方を診させて頂いております。


松本アナ
本当にお忙しいと思いますけれども、ドクターとして喜びを感じる瞬間ってどんな時でしょうか?
ドクターとして喜びを感じる瞬間
大橋ドクター
これは一番最初に戻ってしまうんですけれども、やっぱり地域のニーズとかご家族、患者さんのニーズに応えられたという風に実感できる時だと思うんですね。今の時期ですと、如何にコロナの患者さんや発熱の患者さんを断らずになるべくお引き受けするかっていうことで地域のニーズを感じることにもなりますし、最後はおうちで過ごしたいっていう方にどれだけ質の高いものを提供できるかと知恵を絞った上で喜んでもらった時とか。いわゆるニーズに応えられたっていうことを実感できる時が一番幸せだと思っています。医療も新しくなってくるし、新しい病気も出て来ますので、やはり常にブラッシュアップしていって、患者さんから今言った地域のニーズに応えられている実感が更に更に深まっていくっていうような医療を展開していきたいなと。気が付いたらおじいちゃんのようになったら良いなという風に思っています。


松本アナ
ありがとうございます。今回は地域の医療に取り組む現代の赤ひげ先生、大橋ドクターにお話を伺いました。今日はどうもありがとうございました。
大橋ドクター
ありがとうございました。

インタビュアー
松本志のぶ
静岡県浜松市出身。上智大学外国語学部卒業後、日本テレビに入社。「24時間テレビ」総合司会、「行列のできる法律相談所」レギュラーMCなどを務め、報道・情報・ニュース・バラエティ各種番組で活躍。2009年よりフリーアナウンサーとして、TBS「教科書にのせたい!」レギュラーMCなども務め、また、テレビだけでなく、報知新聞「報知映画賞」選考委員や、クラシックコンサートの司会、子どものための読み聞かせコンサートでの朗読など、活動の場を広げている。

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