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中野 貴司 先生の独自インタビュー取材記事

最終更新日:2021年10月19日

中野 貴司 先生の独自インタビュー取材記事

〇病院名 :川崎医科大学 総合医療センター
〇医師  :中野 貴司 先生
〇アクセス:岡山市北区中山下二丁目6番1号
〇診療科 :小児科
〇経歴  :日本小児科学会小児科専門医・指導医/日本感染症学会専門医・指導医/ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター(ICD)/国際渡航医学会認定資格/臨床研修指導医 /厚生労働省厚生科学審議会 委員

「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。

今回は、「川崎医科大学教授 中野貴司ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)

こんにちは。ドクターインタビューの時間です。
今回のゲストは岡山県倉敷市 川崎医科大学教授 中野 貴司ドクターです。
今日はよろしくお願いいたします。

中野 貴司 ドクター(以下:中野ドクター)

よろしくお願いします。

松本アナ

先生のご略歴をご紹介させていただきます。1983年信州大学医学部を卒業後三重大学国立病院機構三重病院小児科などで勤務をされました。そしてガーナ野口記念医学研究所中国ポリオ対策プロジェクトへの派遣を経て2010年より岡山県の川崎医科大学で教授を務めていらっしゃいます。

中野ドクターはワクチンの第一人者と呼ばれていらっしゃいますが、どうしてこのワクチンの世界を専門にされようと思われたんでしょうか?

ワクチンを専門にした理由

中野ドクター

そうですね、小児科医になって3年ちょっと経った頃でしょうか。何かラッキーなことにアフリカのガーナに行くことが出来て、そこで2年くらい暮らすことが出来たんですね。

小児科医をやっていたんですけれども、ワクチンが普及すると麻疹とかポリオとか村から1人もいなくなっちゃうんですね。ガーナの村で治療するのはかなり難しいんですよ。医療機関もないですし、点滴の道具も何にもないですから。でも同じ一つのワクチンをその村にみんなに接種するだけでその病気が消えてしまう。「これって何か世界ですごいことをやっているのかな」と、その辺りからワクチンの方に足を踏み出すことになりました。

松本アナ

今でもワクチンが足りていない国がたくさんあるとは思いますけれども、アフリカ以外の国にも関わられたんでしょうか?

中野ドクター

ちょうど私が2年間アフリカにいるとき、1988年にWHOが世界ポリオ根絶計画(※1988年にWHOが決議して以降世界中からポリオが激減)という、ポリオを世界からなくしてしまおうというプロジェクトを立ち上げました。これがその後世界中で進行することになるんですけれども、1995年から96年の1年間は中国で。中国やアジアからポリオをなくしてしまおうというプロジェクトに携わりました。特に日本にとってアジアの国々というのはもういろいろな意味でパートナーだと思いますから、そこでも何か国際的なことができるんじゃないかな、しかも世界ポリオ根絶計画という一つのプロジェクトがWHO主導で進行中だったので行ってみたいなと思って今度は中国に出かけました。

松本アナ

アフリカや中国でのご経験はでも本当に深く大きなものだったと思いますけれども、どんなことを学ばれましたでしょうか?

世界を経験して学んだこと

中野ドクター

やはり治療というのはそれぞれの患者さんとか、その国の経済状態とか環境によってオーダーメードにやらなければならないのは事実ですそれはかなり難しいんですね。ただワクチンというのは日本中世界中で本当に有効なワクチンがあれば一つの方法で世界中の人を健康にできるわけですね。
生まれた子供たちが健康で元気に成長していく。きっと日本の地域医療の原点というのも、こういった世界のグローバルな保健医療に対する考え方と共通したところがあるなと、日本に帰ってきてから感じています。

松本アナ

私たちが触れている日本のワクチン医療についてはどんなお考えをお持ちでしょうか?

日本のワクチンについて

中野ドクタ

しばしば「ワクチンギャップ」という言葉が使われます。世界と比べてワクチンにギャップがあるわけですね。世界で普通に使われているワクチンが使われていなかったり、世界に比べて開発とか導入が遅れたり、世界では定期接種として全ての人たちに無料で摂取できているものが日本では任意接種といって保険でもカバーされずに費用を払った上で接種する。
こんなワクチンギャップが日本には今も存在していると思いますが、おそらく10年ほど前はもっと存在していました。それが今徐々に追いつきつつあるのも事実だと思います。このワクチンギャップに追いつくキャッチアップを、さらに足並みを進めていければなと考えています。

松本アナ

そんなに大きなギャップがあったんですか?

中野ドクタ

やはり治療の面で日本は恵まれすぎているがために、病気になる前に予防するということをある意味怠ってきたというところがあるのかなとも思っています。ただそれに関してはやはり健康な方に使うお薬ですから、どんな薬剤でも副反応は全くゼロにはできません。こういった安全性のことをきっと国民すべての皆様と十分に理解した上でどんなワクチンをどう使っていくかを考えていかなければいけないと思います。

松本アナ

本当に色々、自分の考えがあってワクチンを打てない、もしくは子供に受けさせないという人も多々いらっしゃることも事実ですし様々ではあることは確かなんですけれども、日本のワクチン接種さらに普及させるためにはどんなことが必要だというふうにお考えでしょうか。

ワクチン接種を普及させるために

中野ドクター

今ご指摘いただいたお考えとか心情によってワクチンは打ちたくない、お子様には打たせたくない。そういった個人の意思というのはやはりそれなりに、これは尊重すべきものだと思うんですね。お考えがしっかりあっての決断だと思います。ただワクチンが十分に普及していないというのを解決する方法は「なんとなく打たない方がいいんじゃないのかな」と思っておられたり、十分正しい情報を知っておられずに打ってない方がいらしたら。「このような病気になることから健康を守る手段があるんですよ。」ということをしっかりお伝えしたいなと思っています。

松本アナ

もっとわかりやすいといいなという風にも思ってしまいますけれども、先生はどういう風にしたらもっともっと分かりやすくなると思われますでしょうか?

中野ドクター

ヘルスコミュニケーションとか、リスクコミュニケーションとか、いろんな言葉が使われますけれども、何かそんな単語を聞いただけではきっとピンとこないですよね。私のように毎日ワクチンのことを考えて仕事をしている者もいれば、やはり皆さんそれぞれお忙しいでしょうし、色々なプライオリティーも異なりますから、常にワクチンのことを考えていらっしゃる方ばかりじゃないと思うんです。ですから専門にしておられない方にも分かりやすい言葉で、単純に頭に飛び込んでくるような、いいメッセージを流していかなければいけないなと思っていますが、これがなかなか容易ではありません。でも頑張りたいと思っています。

松本アナ

医者、ドクターになろうと思われたきっかけというのはそもそもあるんでしょうか?

ドクターを目指したきっかけ

中野ドクター

当時あるテレビのドラマで、金曜日だったか水曜日だったか忘れちゃいましたが「赤い疑惑」というドラマがあって、不幸な事故で彼女が白血病になってしまうんですね。三浦友和さんとお二人主演でいろいろなことが展開されるんですけれども、やっぱり世の中に病気があっちゃいけないんじゃないか、そんなことを高校生、17歳でしょうか。そんなふうに考えたりしながらずっとテレビを見ていました。だから私はしっかり何かを思って医師を目指したというよりは、自分にできるならこの道で少しでも何か人の健康のために役に立てばいいなと思って医学部を選んだ、そんなふうに記憶しています。

松本アナ

ワクチンの第一人者である先生が、山口百恵さんきっかけだったと言うのは意外ですね!

中野ドクター

いやーあの、同い年ですから(笑)

松本アナ

いや、これを知ったら山口百恵さんも、きっとうれしいでしょうね。

中野ドクター

そんな、とてつもない素晴らしい大女優の方にそんなことを申し上げられない(笑)

ワクチン接種のあるべき姿

松本アナ

たくさん世界中の子供から大人を救ってらっしゃるんですけれども、将来的にワクチン接種というそのものは、どのようにあるべきだというふうに考えていらっしゃいますでしょうか?

中野ドクター

子どもたちを病気になる前に守るというのも勿論ですけども、その後思春期とか大人も含めて、どのようにいろんな病気を予防していって、良い健康寿命をしっかり過ごすかということが、これから大事になってくると思うんですね。ですから元々は主に小児に対して始まったワクチンですけれども、これから世界中がおそらく高齢化に向かって進んでいくわけですので、子どもに対して私たちが色々考えてきたワクチンで健康を守るというノウハウをすべての年齢の方々に発展させていくことができれば、少しは医学の道に足を踏み入れた人間として人類のために役に立てればいいかなと思っています。

松本アナ

これからも私たちを本当に守ってください。よろしくお願いいたします。
今回は感染症から命を守るワクチンの第一人者、中野貴司ドクターにお話を伺いました。中野ドクターどうもありがとうございました。

中野ドクター

ありがとうございました。


インタビュアー

松本志のぶ

静岡県浜松市出身。上智大学外国語学部卒業後、日本テレビに入社。「24時間テレビ」総合司会、「行列のできる法律相談所」レギュラーMCなどを務め、報道・情報・ニュース・バラエティ各種番組で活躍。2009年よりフリーアナウンサーとして、TBS「教科書にのせたい!」レギュラーMCなども務め、また、テレビだけでなく、報知新聞「報知映画賞」選考委員や、クラシックコンサートの司会、子どものための読み聞かせコンサートでの朗読など、活動の場を広げている。

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    川崎医科大学総合医療センターは、岡電清輝橋線「田町駅」より徒歩約3分、または、岡電東山線「県庁通り駅」より徒歩約8分にあります。内科・外科・整形外科・小児科・心療科・耳鼻咽喉・眼科・泌尿器科など総合的な医療をうけられる病院です。特に救急医療を得意とし、24時間365日迅速で適切な医療を提供してくれます。また、在宅療養支援センターを設立しており、患者が自宅に帰れるようなサポートを受けることができます。専門性を持った看護師や質の高い訪問介護でひとりひとりのケアプランを提案してくれます。川崎医科大学総合医療センターは、幅広い分野と高度な専門医療を地域の方々に提供し、サポートしてくれるクリニックです。

     
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