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最終更新日:2022年8月25日

世界の難病を救うワクチン接種の重要性 誰もが健康で幸せに暮らせる社会を目指して

こちらの記事の監修医師
川崎医科大学 総合医療センター
中野 貴司 先生

新型コロナウィルスの感染拡大以降、これまで以上にワクチン接種の重要性が叫ばれるようになりました。そんな中、注目を集めているのが「川崎医科大学 総合医療センター」の小児科医 中野貴司先生です。

中野先生は海外での医療活動の経験を通して、ワクチン接種の重要性を痛感され、長年、ワクチンの専門家として活動されてきました。今回、中野先生にワクチン接種の重要性・日本のワクチン接種の現状と今後の展望についてお話を伺いました。

多くの人の健康を効果的に守れるのがワクチン接種

なぜワクチン接種が必要なのですか?

ワクチン接種によって防げる病気に限りますが、そもそも病気にかからなくなります。症状に苦しむことも、後遺症に悩むこともありません。それがワクチン接種のもたらす恩恵です。小児のうちにワクチン接種をすることで、長く健康な人生を送ることにつながる病気は数多く存在します。誰かに感染させてしまうことも防げるため、より多くの方の健康を効果的に守ることができます。だから必要なのです。

特にワクチン接種が必要とされるのはどのような場面ですか?

発展途上国など、医療環境が十分に整っていない場所では、適切な治療を行うことが難しいことも少なくありません。そういった環境では、病気を予防することが何よりも大切になります。

ワクチン接種は、保管場所と注射器さえあれば、どんな場所でも実施することができます。これは、どんな環境で生まれ育った人でも等しく救えるということです。医療環境が整っていない場面こそ、ワクチン接種の重要性はより高くなります。

中野先生は海外での医療活動にも参加されてきたそうですね。

1987年、私が28歳の時です。ガーナにある「野口記念医学研究所」での国際協力事業に自ら志願し、参加させていただきました。

そこで目にしたのは、医療環境が整わない中で病気に苦しむ子どもたちでした。あるとき、病気に悩まされていた村の人たち全員にワクチン接種を行ったところ、その病気が村から完全になくなってしまったのです。

その時の「これはすごいことだ!」という衝撃が、私にワクチン接種の重要性を痛感させました。以来、今日までワクチン接種の普及に向けた取り組みをしてきました。

また、1988年にWHOが「世界ポリオ根絶計画」という世界からポリオを完全になくすためのプロジェクトを立ち上げました。その後、世界各地で計画が進められていき、私も1995年から中国でのプロジェクトに参加させていただきました。

この時の中国でも、ワクチン接種によって病気を根絶する過程を目の当たりにしました。医療環境は日本・ガーナとも異なっていましたが、ワクチン接種については日本・ガーナと同じ方法で実施することができました。どんな医療環境であっても絶大な効果を発揮することは、ワクチン接種の大きな強みです。

「ワクチン後進国 日本」 どうやって健康を守っていく?

「ワクチン接種の効果だけでなく、安全性についてもきちんと情報を発信し、リスクをよく理解していただいた上でワクチン接種を推進していきたいですね。」

日本のワクチン接種の現状をお聞かせください

日本でもかつては積極的にワクチン接種が推進されていました。

しかし、「新しいワクチンの開発・導入が遅れる」、「多くの国では無料で接種できているワクチンが日本では全額自費であるために普及しない」など、世界と日本では「ワクチンギャップ」という言葉が使われるほど、ワクチンの普及度に大きな開きがあります。

10年ほど前に比べれば、世界との差は小さくなってきましたが、それでもワクチン接種が十分に広がっているとは言えないのが現状です。

日本のワクチン接種の現状は、どうしたら打破できますか

病気の予防がいかに重要であるか、幅広く国民のみなさまに認識していただくことが第一になると思います。

日本は医療環境に恵まれており、様々な病気を治療することができるために、病気の予防に対する意識を高めることが難しかったという側面があります。

しかし「高騰する医療費を削減し、日本の医療保険制度そのものを守っていくこと」、「健康寿命を延ばし、QOLの高い生活を送ること」など、病気の予防には大きな意義がたくさんあります。そういったことを1人でも多くの方に理解していただくことがワクチン接種の普及につながっていくと考えています。

ただし、ワクチン接種は必ず副反応を伴います。どれだけ安全性に配慮しても、副反応が完全にゼロになることはありません。ワクチン接種の効果だけでなく、安全性についてもきちんと情報を発信し、リスクをよく理解していただいた上でワクチン接種を推進していきたいですね。

ワクチン接種の推進にまつわる今後の展望を教えて下さい。

私が医師の道を志したきっかけの一つに、「やっぱり世の中に病気があっちゃいけないんじゃないか」という思いがあります。これは高校生の頃にみたテレビドラマの影響です。

ワクチン接種は、元々は小児を中心に始まったものです。生まれた子どもたちが、ワクチン接種によって、病気にかかることなく元気に育っていく。こうしたワクチン接種の恩恵、理想を、全ての年代の人にもたらしていきたい。

日本のワクチン接種を取り巻く状況も、10年ほど前に比べれば、世界との差は小さくなってきました。それでも十分に広がっているとは言えないのが現状です。新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐことにも、ワクチン接種は効果を発揮します。発展途上国でワクチンが重要であったのと同様に、日本でも医療環境に恵まれていない地域では、ワクチンの重要性は非常に高いです。

どんな環境で生まれ育った人にも、等しく健康で元気に人生を送っていただく。小児医療を中心として始められたワクチン接種の、そのノウハウを全ての年代の方々に展開させる。人類のために役に立てるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。

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Opinion Leader

川崎医科大学 総合医療センター

中野 貴司 先生

〇病院名 :川崎医科大学 総合医療センター
〇医師  :中野 貴司 先生
〇アクセス:岡山市北区中山下二丁目6番1号
〇診療科 :小児科
〇経歴  :日本小児科学会小児科専門医・指導医/日本感染症学会専門医・指導医/ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター(ICD)/国際渡航医学会認定資格/臨床研修指導医 /厚生労働省厚生科学審議会 委員

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