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- 野末 睦 先生
- あい太田クリニックのインタビュー取材記事
最終更新日:2021年12月21日
あい太田クリニックの独自インタビュー取材記事

〇病院名 : あい太田クリニック
〇医師 : 野末 睦 先生
〇アクセス: 東武伊勢崎線 太田駅から1.8km
〇診療科 : 内科、外科
〇経歴 : 1982年 3月 筑波大学医学専門学群卒業。医師免許取得
1991年 4月 筑波大学臨床医学系(外科)講師
1993年 5月 ハーバード大学マサチューセッツ総合病院研究員
2002年 4月 庄内余目病院院⻑
2006年10月 庄内余目病院創傷ケアセンター⻑を兼務
2014年10月 あい太田クリニック院⻑
2015年 9月 あい友会理事⻑を兼務
あい太田クリニック 3つの特徴
①経験豊富なスタッフが多数在籍「国内最大規模の訪問診療」
常勤医師9名、非常勤医師13名をはじめ、看護師、診療アシスタントを含む多くのスタッフで訪問診療を行っています。
総合内科、消化器外科、呼吸器内科、がん治療、緩和ケアなど、訪問診療で必要性の高い診療を中心に幅広く対応しております。2021年10月現在で、約1200名の患者さんの診療を行ってまいりました。
②訪問診療の専門スタッフによる質の高い「ベストサポーティブケア」
訪問診療では、急性期病院でのがん治療を終了した方のために、積極的な治療は行わずに症状などを和らげる治療に特化した「ベストサポーティブケア」に力を入れています。
各種疾患のケア・疼痛のコントロールなどの医療サービスから、飲食のサポート、栄養状態の改善、口腔ケアなどの生活支援まで、専門のスタッフによる質の高いサービスを提供しております。
③あらゆるニーズに対して、即座に応える訪問診療体制
ご自宅・施設で生活されているご高齢の方(その中には生活保護を受けている方も含んで)お子様まで、依頼があれば断らずに全ての診療に対応することを目指しております。また24時間365日、診療に当たっております。常に依頼があれば、即座に対応できるシステムを整えております。
ニーズが高まる訪問診療 「届けるための仕組みを作るのが私の使命」
医師になろうと思ったきっかけは何ですか?
私が3~12歳までの間、母は戦時中に病んだ肺結核で入院生活を送っていました。私は祖母と養父に育ててもらいましたが、入院中の母と、母を支える家族の生活を見ながら過ごすことが日常でしたので、私の生活には医療が身近なものとして存在していました。
やがて高校生の時に色々な方の闘病記、病気の研究や医療に関する本をたくさん読むようになり、その中で「がんを克服すること」の重要性について考えるようになりました。次第に「がんを克服する一員となる」という大きな課題が自分の心の中に芽生え、医師を志すようになりました。
なぜ訪問診療に取り組むことにしたのですか?
45歳までは大学病院で消化器外科の医師としてがん治療を行い、その後は山形県にある総合病院で院長として働いてきました。そして57歳のときに、群馬県で訪問看護ステーションを運営している知人から、「太田市で訪問診療をやってほしい」というお誘いを受けたことがきっかけです。
その頃は世間の訪問診療へのニーズが高まりを見せていた頃でしたが、まだ太田市には訪問診療を専門的に行っているクリニックはありませんでした。そういった状況の中で、これまで培ってきた医師としての知識・経験、院長として働く中で身に付けたマネジメント力など、自分が積み上げてきた全ての力を活かせると思い、一念発起して訪問診療を始めることを決意しました。
訪問診療が必要とされる背景について教えてください。
これまでは「病院に入院して最期まで出来る限りの治療を受ける」という対応が中心でしたが、最近では「住み慣れた家で最期を迎えたい」「家族や友人に囲まれて逝きたい」という方が増えています。
訪問診療のニーズが高まってきた要因としては、「人生の最期をどこでどう迎えるか」という人生最後の課題に、「自分が死ぬ場所は自分で選ぶ」、「最期まで自分らしい人生を貫く」という考え方が広く浸透してきたことが大きいと思います。
私一人で出来ることは限られていますが、そのような最期を望む患者さんの希望に応えられるように、訪問診療を必要とする多くの患者さんを救うことができる体制を作っていくことが私の使命だと考えています。
「私の人生は幸せだった」 そう思ってもらうために私たちがいる
訪問診療では、どのようなご対応をされているのですか?
月に2回程度、定期的にご自宅や施設に訪問して診察や生活のサポートなどを行っています。
訪問するスタッフには、事前に医療機関から患者さんの健康状態に関する情報を伝えており、その情報をベースにして診察を行っていきます。必要に応じて治療も行いますし、場合によっては病院に救急搬送することもあります。訪問診療を行う予定のない日に体調を崩される方もおられるので、そのような場合でも対処できるように緊急の往診にも対応しています。
24時間365日、休まず対応されているのですね。
平日の日中は医師8人程度、土日・夜間も常に医師が勤務しており、クリニックから16km圏内を回って訪問診療・往診に対応しています。1人の医師が1日に行う訪問診療での人数は15~25人くらいになります。緊急の往診の依頼も1日10件程度あるので、クリニックでしっかりと全体のマネジメントをしながら柔軟に対応しています。とても忙しい毎日ですが、スタッフ一同、力を合わせてできる限りの対応をしています。
診療の中で大切にしていることがあれば教えてください。
とにかく患者さんの話をよく聞き、身体の動きや食事の摂取量など、些細な変化がないか事細かにチェックすることです。必要があればレントゲンや超音波検査などの検査も行い、その人には何が必要なのかを客観的に捉えて、適切なサポートをしています。
また終末期の患者さんにおいては、積極的な治療は行わずに症状などを和らげる治療に特化した「ベストサポーティブケア」を提供すること、これまでの人生に対して肯定的に捉えてもらえるようなお話をすることを大切にしています。最期を迎えるその時に「私の人生は幸せだった」と思っていただけることが私たちの目標です。
訪問診療はまだまだこれから 医療の質を高めながら全国に広げていく
印象に残っている患者さんはおられますか?
「亡くなる1時間前まで元気だったのに急に亡くなった人」、「一人暮らしで長い間がんで療養をしている人」、「ずっとがんであることを隠していたが、心を開いて診療を受けてくれるようになった人」など、印象に残っている患者さんは数え切れないほどいらっしゃいます。どなたも自分の人生を生きて、自分だけのストーリーを持っておられて、それに対して、自分たちがどのように関わっていくかというところに、この仕事のやりがいがあります。スタッフも皆やりがいを持って頑張ってくれているので、本当に感謝しています。
これからどんなクリニックにしていきたいですか?
これまで取り組んできた訪問診療について、更に質を高めるとともに、たくさんの患者さんに広めていきたいと考えています。例えば、歯科領域のサポートや急な入院の受け入れ、リハビリなど、現在の体制では要望に応え切れていない部分も見えてきました。そういった部分でも患者さんに貢献できる体制づくりを進めていきたいですね。
現在の訪問診療は、医師が掛け持ちで外来診療を行っていることで支えられています。そのため医師への負担が大きく、訪問診療を必要とする患者さんに質の高い医療を届けることが困難になります。当クリニックでは、これまで培ってきたノウハウを活かして、訪問診療を専門とした取組を更に広げていくことで、これまで以上に訪問診療を必要とする患者さんに貢献できるようにしていきたいと思っています。
最後に今後の展望と、読者に向けてメッセージをお願いします。
近年、日本全国で訪問診療を行うための環境整備が大きく進んできました。私たちもよりよい訪問診療を行うため、日々取り組みを続けています。人生の最期を幸せに過ごすために、訪問診療を選択肢として考えていただければ幸いです。
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あい太田クリニックは、群馬県太田市に開院した訪問診療を主体としたクリニックです。常勤医師9名、非常勤医師13名(2021年7月時点)で24時間365日対応します。また当院は、高齢化著しいこの地方を医療...
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