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最終更新日:2023年1月10日

なぜ人はがんになるのか?がん細胞が増え続ける仕組みとは?

こちらの記事の監修医師
伊東くりにっく
伊東 信久

私たちの体には病気になったりケガをしたりしたとき、自分で治そうとする「自然治癒力」が備わっています。自然治癒力は、主に「保つ(恒常性維持機能)」 「治す(自己再生機能)」「守る(自己防衛機能)」という3つの機能で構成されています。

この自然治癒力が備わっているのであれば、私たちは病気になったとしても医療に頼ることなく、自分の力で治して健康でいられるはずです。ところが、現実にはさまざまな病気を抱えている人が大勢おり、多くの医療機関の待合室も患者で溢れています。 なかでも、がん患者は増える一方で、減っていると実感している人は少ないでしょう。 本記事ではなぜがん患者が増えているのかについて解説していきます。

がん患者は本当に増えているのか?

国内のデータを見ても、がんによる死亡者数はこの50年近くの間、増加を示しています。しかし、がんのメカニズムの解明や治療法の研究は世界中で進んでおり、「がんも治る時代になってきた」ともいわれています。

2021年の4月27日に国立がん研究センターがまとめた調査結果によると、がんの10年生存率が全体で59.4%に達していることが分かっています。さらに詳細に見ていくと、前立腺がんはほぼ100%、乳がんで約90%の生存率となった一方、小細胞肺がんは9.1%、膵臓がんは6.5%となっています。がんの種類や進行度によっては5年後以降にも生存率が下がるがんもありましたが、がんも不治の病ではなくなってきたともいえる結果です。

にもかかわらず、なぜがん患者が増えてしまうのか? この矛盾に対する答えが、まさに日本の抱えている超高齢社会の問題にあるのです。

高齢になるほど上がる、がんの発症率

年齢別に見ていくと、がんの発生率は高齢になるほど上がり、がん年齢といわれる40代以降で急激に高くなっているのです。がんは遺伝子の異常が積み重なることで発症するので、長生きをすればするほど遺伝子に異常が生じるリスクは高くなり、がんになる確率も上がるのです。
 
本来、人間の体は体内にがんが発生したとしても、それですぐに死に至るほど脆弱にはできていません。自然治癒力の機能の一つである自己防衛機能が働いているからです。自己防衛機能の中心である「免疫」(病原体などの異物を排除して体を守る生体防御システム)が正常に 働いている限り、私たちは病気とは無縁の生活が送れるはずです。

しかし、体力が落ちるのと同様に、加齢に伴って免疫も衰えていきます。 免疫細胞も老化するために免疫システムが手薄になった結果、免疫力も低下し、がんを排除できなくなるということです。

「死ななくなった細胞」=がん細胞が増えるとがんになる

私たちの体は、約37兆もの細胞で構成されているといわれています。一定の周期で古い細胞と新しい細胞が入れ替わったり(新陳代謝)、ケガをするなど体や周囲の状態に応じて細胞が分裂・増殖、そしてプログラムされた自然死(アポトーシス)を繰り返し、体の恒常性を保っているのです。

細胞分裂では、人体の設計図である遺伝子をコピーしていますが、その際にコピーミスを起こすことがあります。これが遺伝子の突然変異です。 原因として老化や化学物質、ウイルス、放射線、紫外線などの発がん因子があります。ここで「死ななくなった」細胞こそが、がん細胞なのです。 免疫の働きなどで、途中で死滅せずにがん細胞が増えていくと、がんが発症してしまいます。

一般的には、たった1つのがん細胞が検査で見つかるほど大きくなるには、10〜20年の時間を要します。 つまり、今がんが見つかったとすると、それは10〜20年前に生き残ったがんの芽がひっそりと成長したことになり、長く生きていなければ、がんという病気を発症する時間もないということです。 

増殖と転移を可能にする不死身のがん細胞が体を蝕む

私たちの細胞は、細胞の増殖を促すシグナルを送る「増殖因子」と、増え過ぎないためのブレーキ役となるタンパク質の働きが機能しています。細胞が増え過ぎたり減り過ぎたりすることはなく、正常細胞は秩序を保ってそれぞれの場所で役割を果たし、体を維持しています。

しかし、がん細胞は増殖を続け、血管やリンパ管などを通して軽々と移動し、新天地でも死なずに増殖(転移)を続けていきます。がん細胞は自らの細胞の増殖プログラムを呼び起こし、増殖因子をまき散らして ブレーキを利かなくすることで勝手に自己増殖をしてしまうからです。

さらに、最初に発生した場所(原発巣)を離れ、別の臓器や器官でもがん細胞は増えていきます。これが「転移」で、コントロールが利かないがん細胞は、時間をかけて増えるだけではなく、別の場所に移動し流れ着いた場所で再び増殖を始めます。 
 
こうして、増殖と転移を可能にした不死身の性質となったがん細胞は体を蝕んでいき、やがて命まで奪ってしまいます。これが、がんの恐ろしいところです。これを食い止めるには、がんの早期発見・早期治療が重要です。 

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こちらの記事の監修医師

伊東くりにっく

伊東 信久

医師。大阪大学国際医工情報センター招聘教授。 神戸大学医学部卒業後、大阪市立大学大学院医学研究科に入学。修 了後、大阪市立大学医学部形成外科を経て、麻酔科、脳神経外科、 整形外科など多岐にわたる医療現場で活躍する。「腰痛の悩みを抱え る患者が、原因や病名を正しく認知し適切な治療に臨めるように」 と椎間板ヘルニアをレーザーで治療する PLDD(経皮的レーザー椎 間板減圧術)専門クリニックの開院やがんの最先端治療の一つであ る NKT 細胞がん治療にいち早く着目するなど、「人生 120 年時代」 を見据えた最前線の医療の提供に尽力する。主な著書『椎間板ヘル ニア治療のウソ・ホント』など多数。

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