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最終更新日:2022年9月27日

急性心筋炎の注意点!かぜ症状後に発症する胸の痛みや動悸、息苦しさには要注意

こちらの記事の監修医師

品川 弥人

急性心筋炎とは、今まで元気に生活していた人がかぜなどをきっかけに、数日の間に進行して心臓の筋肉に炎症が起こる病気です。軽症例は自然に治ってしまいますが、重症例ではショック状態となり命にかかわる怖い病気です。循環器専門医が知っておくべき基本的な知識を解説します。

はじめに:心筋炎は命にかかわる怖い病気

急性心筋炎という病気を知っていますか? 新型コロナウイルス感染やコロナワクチンの後に稀に発症することが知られており、最近よく耳にする方も多いのではないでしょうか。

この病気は一般に普通のかぜ症状やおなかのかぜ症状がおこり、その数時間から数日後に胸の痛みや動悸、息切れなどの心臓の症状がでてきます。

軽症例は自然に治ってしまいますが、重症例ではショック状態となり命にかかわる怖い病気です。知っておくべき基本的な知識をわかりやすくまとめたので、ご覧ください。

症状と診断:心筋に炎症が起こり、心臓の動きが悪くなる

急性心筋炎とは、心臓の筋肉に炎症がおこり、心臓の動きが悪くなり心不全を起こしたり、危険な不整脈を発症する病気です。

一般に普通のかぜ症状(悪寒・発熱・頭痛・筋肉痛・全身倦怠感)やおなかのかぜ症状(悪心・嘔吐下・下痢など)がおこり、その数時間から数日後に心臓の症状がでてきます。一般的には数日以降に発症することが多く、かぜ症状と心臓の症状にタイムラグがあることも一つのポイントになります。

心臓の症状とは、胸の痛み、動悸、息切れ、息苦しさなどです。重症な例だと酷い倦怠感や冷や汗、意識障害などを伴うこともあります。

しかしこのような胸の症状は心筋炎だけに起こる特別な症状ではなく、気管支炎や肺炎でも起こる症状です。したがって症状だけで心筋炎と診断することはできないのです。

診断には病院で診察をしてもらい、心電図や胸部X線を確認してもらうことが必要です。胸部X線で心不全を疑う所見や、心電図で危険な不整脈や心筋傷害を表す所見があれば診断の手がかりになります。

最終的には循環器内科を受診して、心エコーで心臓の動きを確認したり、採血で心筋の傷害を表す心筋トロポニン値の上昇などを確認し、確定診断のためには入院して行う心臓カテーテル検査が必要になります。

原因:かぜのウイルス感染後に炎症が起こる

多くの心筋炎は風邪のウイルス感染後に心臓に炎症が起きることによって発症します。ほとんどの場合は風邪症状だけで治るのですが、風邪のウイルスがきっかけとなり、心臓の筋肉に炎症が起きると心筋炎が発症するのです。

一般に発症するかどうかにかぜ自体の重症度は関係ありません。軽いかぜの後でも発症することがありますし、かぜが長引けば心筋炎を起こしやすいわけでもありません。コクサッキーウイルスをはじめとした多くの一般的なかぜウイルスが原因となりますが、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスでも心筋炎の発症が報告されています。

また、ウイルス感染以外にも細菌や真菌(カビ類)、自己免疫、薬剤、アレルギー、膠原病などが原因となって発症する場合もあります。そのような原因の場合には先行するかぜ症状は必ずしも認められません。

経過と治療:ショック状態となり命にかかわる劇症例も

心筋炎は気付かないうちに発症し、自然に治ってしまう軽症例から、ショック状態となり命にかかわる劇症型まで様々な重症度があります。

多くの心筋炎は重症例でも数週間のうちに炎症が収まり心臓の動きは元どおりに回復しますが、一部では炎症が長引いて、慢性心筋炎から慢性心不全に移行したり、心臓の動きが回復せずに命を落としたり、心臓移植を考えないといけない状況に陥ることもあります。

心筋炎の診断に至った場合は入院治療が必要です。入院して、24時間心電図をモニターしながら、心不全や不整脈に対して対処療法を行います。内服薬や点滴、重症例ではペースメーカーや人工呼吸器などの機械を使用した心肺補助療法が必要になることもあります。

コロナワクチン後の胸の痛みはどうすればいい?

新型コロナウイルスワクチン接種後に、まれに心筋炎や心臓の膜の炎症である心膜炎を起こすことが報告されています。症状は胸の痛みや動悸などです。ワクチン接種後4日後くらいまでに起こることが多く、特に10代や20代の男性に多いといわれています。

したがってワクチン接種後に胸痛や動悸などが出現した場合は循環器内科を受診して、心電図と胸部X線をまずチェックしてもらいましょう。ワクチン接種後の心筋炎、心膜炎はあっても軽症のことがほとんどです。また、検査で異常がなくても胸の痛みや動悸がおこることもありますが、そのような場合は自然に治ってしまうことがほとんどです。

ワクチン接種後のこのような症状は軽微なことが多く、新型コロナウイルスに感染後に心筋炎や心膜炎を起こした場合の方が、重症化するリスクが高くなります。したがって、このようなリスクがあるとしても、ワクチンを打つメリットのほうが大きいと考えられています。

まとめ:大事なことは重症例の早期発見

急性心筋炎とは一般にかぜ症状の後に心臓に炎症が起こる病気です。軽症例では軽い胸の症状だけで自然に治ってしまいますが、重症例だと心不全や危険な不整脈によって命にかかわる病気です。子供から大人まで幅広く発症する可能性があります。大事なことは重症例の早期発見です。そのためには“心筋炎を疑うことが第一”です。

具体的には、のどのかぜ、おなかのかぜ症状のあとに、胸の痛み、動悸、息切れ、息苦しさなどの胸の症状が出てきて、普通じゃないな、と思ったときにクリニックや病院で心電図と胸部X線を確認してもらうことです。これが診断の手がかりになります。かぜ症状の後には、まれですが心筋炎の発症があることを覚えておいてください。

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こちらの記事の監修医師

品川 弥人

北里大学医学部を卒業後、北里大学病院、沼津市立病院、竹田綜合病院を経て2015年からしながわ内科・循環器クリニックに勤務。

■患者様の笑顔・安心・信頼のために行動する
■チームワークを大切にして最善のパフォーマンスを発揮する
■常に学ぶ姿勢を持ち続け、プロ意識を持って行動する
■清潔で過ごしやすい院内環境を提供する
■地域貢献と円滑な医療連携を行う
をモットーにして、小さなことでも何でも相談でき、長くつきあえる地域のホームドクターとして幅広い医療を提供している。

論文執筆や教科書執筆なども精力的に行っている。

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