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最終更新日:2022年4月19日

肛門がかゆいのは病気?原因や対処法、病院受診について

こちらの記事の監修医師
医療法人 吉幸会 新宿おしりのクリニック
吉田 幸平

肛門がかゆいのは、汚れや蒸れなどが原因であることが多く、比較的よく起こるトラブルです。しかし、痔や性病などなにかの病気のサインである場合もあり、その際は受診の必要があるでしょう。ここでは、肛門がかゆい時に考えられる原因と対処法について解説します。

肛門がかゆい…日常生活の中の原因

肛門がかゆい原因は、普段の生活の中にある場合について説明します。

肛門まわりの汚れ

肛門周りが汚れていると、炎症を起こしてかゆくなることがあります。便にはたくさんの雑菌があり、皮膚に残ることで肌が荒れやすくなってしまうのです。

反対に、普段清潔にしているのに肛門がかゆいということもあります。これは、ウォシュレットの使いすぎや拭き過ぎによって、肛門周りが肌荒れを起こしている可能性があります。肛門まわりの皮膚や粘膜はデリケートなので、刺激によってバリア機能が低下するとかゆみが起きやすくなります。

汗や蒸れ

肛門は皮膚が密着した部分にあるため蒸れやすく、汗もかきやすい箇所です。汗や蒸れは皮膚ダメージになり、雑菌がわきやすい環境もつくります。このことが肛門のかゆみの原因となります。

締め付けの強いものや、通気性の悪い下着を身に着けている場合にも、汗や蒸れが起こりやすくなります。

慢性的に肛門がかゆいのは「肛門そう痒症」

肛門そう痒症(こうもんそうようしょう)とは、肛門周辺に慢性的にかゆみが生じる病気で、その原因は、日常生活や病気などさまざまです。かゆみは長期間にわたって続き、悪化すると慢性的な炎症やかぶれなど、つらい症状を呈するようになります。

肛門がかゆい「肛門そう痒症」の原因になる病気

肛門そう痒症の原因となる病気について解説します。

切れ痔やいぼ痔など、痔である場合には、肛門からの出血や痛みだけなくかゆみの症状が出ることがあります。痔は、排便するときのいきみ過ぎや便秘、下痢などによって起こりやすく、出産や冷えでも痔になります。

痔は進行すると、痛みやかゆみで日常生活に支障をきたすようになり、手術が必要になることもあります。肛門科を受診して早めに治しましょう。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、いわゆる「かぶれ」です。特定の物質に触れると症状が現れます。原因となるのは繊維、金属、化学物質、植物などで、人によって症状が現れる原因物質は違います。

症状は、かゆみ、赤みが起こり、湿疹や小さな水ぶくれができることもあります。対処法は、原因となる物質に触らないことです。

カンジダ症

カンジダ症は、カンジダ菌というカビの一種が原因で起こります。カンジダ菌は常在菌であるため健康な人にもあり、普段は悪さをすることはありません。しかし、ストレスや疲れ、病気などで免疫が低下すると発症しやすくなります。

カンジダ症は女性機で発症することの多い病気ですが、肛門の周辺で発症することもあります。症状は、肛門周囲が赤くかぶれて、かゆみも伴います。

治療には抗真菌薬が使われ、約1週間で治るとされています。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルスが原因の性感染症です。最近では、ウォシュレットも原因の一つであると考えられています。症状は、陰部周辺や肛門や性器のまわりに、カリフラワーのようなぶつぶつとしたイボがいくつもできます。異物感が気になって触ってしまい、皮膚炎などを起こしかゆみを伴うようになることがあります。性行為などで接触して他人に移してしまうことがあるため、疑わしい場合は肛門科を受診しましょう。

肛門がかゆいときに自分でできる対処法

肛門がかゆいときは、症状を悪化させないために自分でできる対処法を試してみましょう。肛門がかゆいときにできる対処法をご紹介します。

かいたりこすったりしない

肛門がかゆいときは、肛門周りの皮膚や粘膜部分が炎症を起こしている可能性があります。かいたりこすったりして刺激を与えると、炎症がひどくなってさらに症状が悪化することがあります。お風呂で洗いすぎることもよくありません。

ウォシュレットやシャワートイレなどの使いすぎや拭き過ぎも、症状を悪化させます。必要以上に洗うことで肌に必要な脂や常在菌が洗い流され、自浄作用が落ちてしまいます。また、水の勢いが強いと肛門を傷つけてしまうだけでなく、洗浄ノズルや貯水タンクの細菌が原因でただれてしまう可能性もあります。慢性的な炎症が起きている場合は、使用を控えたほうがいいかもしれません。

市販薬での対処

肛門がかゆいときは、市販薬を使うことも効果的です。肛門周りに塗ることのできる、かゆみを緩和する成分が入った軟膏やクリームを選びましょう。わからないときは、ドラッグストアにいる薬剤師さんに相談することをおすすめします。塗る前には患部を清潔にし、水分を優しく拭き取ってから塗布します。

痔の場合は、市販薬が豊富です。坐剤や軟膏、注入軟膏などさまざまな種類があるので、自分にあったものを選びましょう。最近では、口の中で溶かして痔を治す薬もあり、塗り薬との併用もおすすめです。

肛門がかゆいときの受診・検査・治療

肛門がかゆいときは、どの程度であれば受診すべきなのでしょうか。肛門がかゆい場合に自病院で行われる検査についてもご紹介します。

肛門がかゆい…病院に行くべき?

肛門がかゆい場合、痒みが一時的ですぐに収まるものであれば、問題ないことが多いでしょう。しかし、肛門がかゆいのが長期間続いているとか、かゆみがあって眠れないなど日常生活に支障をきたしているなら、受診をおすすめします。

受診する科は、皮膚科や肛門科、肛門外科です。痔の症状は、肛門科、肛門外科が専門です。

肛門そう痒症の検査

肛門そう痒症の症状がある場合、その原因を調べるために肛門を診察し、痔、肛門ポリープなどがないかを診ます。他に、皮膚や粘膜の状態から細菌感染や炎症がないかについても調べ、真菌感染が疑われる場合は、さらに詳しい検査が行われます。

肛門そう痒症の治療

肛門そう痒症の原因はひとつではないため、それぞれの原因に対して適した治療を行います。

かゆみに対してはステロイド薬、カンジタなど真菌に対しては抗真菌剤などが処方され、痛みが強い場合には抗炎症剤が出されることもあります。痔は、症状がひどい場合には手術を行うこともあります。

まとめ

肛門そう痒症は、誰にでも起こりうる、メジャーなトラブルです。肛門の疾患は、恥ずかしさから受診を躊躇する人が多いのですが、進行すると強い痛みやかゆみなどのつらい症状を呈するようになります。そのため、早く受診して、初期のうちから治療を始めることが必要です。

便秘や下痢なども肛門のかゆみの原因となりやすいので、規則正しい生活をすることも大切です。強い力で洗いすぎ、拭きすぎ、ウォシュレットの使用し過ぎなどにも気をつけ、肛門に刺激を与えない生活を心がけてください。

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こちらの記事の監修医師

医療法人 吉幸会 新宿おしりのクリニック

吉田 幸平

〇診療科 :肛門外科・性感染症外科

《 経歴 》
札幌医科大学卒業後、虎の門病院外科レジデントを経て、札幌医科大学消化器・総合、乳腺・内分泌外科、JR札幌病院 外科・こう門外科にて外科治療について学ぶ。
その後、同法人の札幌駅前樽見おしりとおなかのクリニックにて肛門疾患の診断・治療・手術を学んだ後、新宿おしりのクリニック院長として赴任。

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