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最終更新日:2021年10月28日

【医師が警告】「湿疹」に「市販の塗り薬」を安易に使ってはいけない理由

こちらの記事の監修医師
京都駅前さの皮フ科クリニック 院長
佐野 陽平

湿疹
(画像=※写真はイメージです/PIXTA)

体がかゆい、皮膚が赤くなる、肌がガサガサするなど、様々な症状としてあらわれる湿疹。それらの症状が出ていても、皮膚科を受診する人は少ないかもしれません。しかし、湿疹は放置すると治りづらくなることもあるので、注意が必要です。

目次

  1. 皮膚科で最もありふれた病気「湿疹」
  2. 「湿疹」がなかなか治らない原因
  3. 湿疹で仕事の能力が落ちる

皮膚科で最もありふれた病気「湿疹」

皮膚科と言えば皆さん、どんな病気・症状を思い浮かべるでしょうか? 病気であれば、アトピーや湿疹、水虫、症状であればかゆみ、かぶれを思い浮かべると思います。

そして、皮膚科の治療といえば何を思い浮かべるでしょうか? 最初に、ステロイド入りの軟膏壺を思い浮かべる方は多いかもしれません。そんな誰にでもできる身近な病気である湿疹は、実は本当に怖い病気であるということをご存知でしょうか?

そもそもステロイドの塗り薬が大好きでたくさん塗りたいという患者さんはあまり見たことがありません。ステロイドの塗り薬は怖い、できれば塗りたくない、皮膚が黒くなるんでしょ?なんて声はこのネット社会になってからも根強い質問のひとつです。

ネット社会では情報が多すぎて、どの情報が正しいかわからなくなってしまう方や、ネットで調べて、誤った情報を正しいと思い込んでしまっている方が増えています。

思い込んだ診断と治療を強要されることもしばしばあるのです。不安な気持ちはわかりますので、ネットを調べる前に、皮膚科専門医に相談するようにしましょう。

「湿疹」がなかなか治らない原因

皮膚科で診断してもらうと、よく「湿疹ですね」といわれると思います。これは、「皮膚炎ですね」と同じ意味で、皮膚に炎症がある状態であるということです。

湿疹になると、かゆい、ぶつぶつができた、肌がガサガサになった、皮膚が赤くなった、掻いたら汁が出てきた…など、さまざまな症状があらわれます。

病院は混雑していることが多く、市販の塗り薬は薬局に行けばすぐに手に入るので、とりあえず市販の塗り薬で様子を見ようという方は多いです。しかし、自己判断で購入した塗り薬は、適切とは限りません。

薬を塗っているときはかゆみやぶつぶつはおさまりますが、薬を塗らなくなると、今までより、かゆみやぶつぶつがひどくなり、範囲も広くなります。いつまでたっても治らないという悲しい循環に陥ってしまう人が増えてしまうのです。

湿疹で仕事の能力が落ちる

かゆみ・皮膚病変は、どのくらい日常生活や仕事に影響を与えるのでしょうか。ある文献によると、就寝中に掻く回数57回、睡眠不足による昼間の眠気は正常の2.66倍、疲労感2.97倍。日常生活への支障は36%(人と接するのが億劫になる50%、温泉やプールに行けない42%、汗をかくスポーツができない50%)、性的欲求の減弱57%、仕事への支障52%(かゆみによる支障92%、見た目による支障55%)、進学や職種選択への影響38%と、かゆみ・皮膚病変は、日常生活や仕事に大きな影響を与えることがわかりました。

もちろんこれらはアトピー性皮膚炎患者や中等症から重症の湿疹病変になった患者のデータです。しかし、軽症の人も放っておくと重症になります。つまり、湿疹を放っておくとあなたの能力はだんだんと蝕まれてしまうのです。

紅皮症といって全身が真っ赤になったり、自家感さ性皮膚炎という全身に湿疹病変が広がる病気になったりしてしまいます。

体液が漏れて汁が出てくる。アレルギー物質やばい菌などの外界の異物が皮膚から侵入してくる。アレルギーがさらにひどくなる。ばい菌が入れば、高熱が出て入院することになる…などの症状によって、皮膚が分厚くなってしまったり、皮膚の色が抜けてしまったりすれば、その見た目を治すことが難しくなります。

湿疹が軽症の間にしっかりとした皮膚科専門医のクリニックを見つけましょう。そして、外用薬の塗り方、スキンケアの仕方、治療の見通しと予防法などもしっかりと覚えて実践することが大切です。

皆さんが健やかな肌を保ち、あなた本来の能力を発揮して人生を謳歌してください。そのお手伝いをするのが私たち皮膚科専門医の使命です。

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こちらの記事の監修医師

京都駅前さの皮フ科クリニック 院長

佐野 陽平

皮膚科専門医日本皮膚科学会皮膚科専門医、内科認定医。
福岡大学医学部卒。京都大学医学部付属病院、静岡県立総合病院、京都第二赤十字病院などで内科医、皮膚科医としての勤務を経て独立開業。

「訪れる人に安心と満足を」をスローガンに、多様な価値観を持つ患者さんに対して、「自分ができるベストは何か」ということを常に考えて診療にあたっている。

また、美容皮膚科医としても活躍中で、敏感肌から美容まで幅広い医療を提供している

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