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最終更新日:2021年12月21日

アトピー性皮膚炎の原因とは?痒みが止まらない理由と対策法も解説

こちらの記事の監修医師
八木小児科
八木 由奈

(画像=girl scratch the itch with hand isolated on white background, Concept with Healthcare And Medicine./stock adobe.om)

アトピー性皮膚炎で痒くなる原因には、体の内側と外側の要因が関係します。また皮膚を掻くと、痒みを発する物質が増加するため、掻かないようにすることも大切です。本記事ではアトピー性皮膚炎の原因と対策についてお伝えします。アトピー性皮膚炎の症状で悩んでいる方は、参考にしてください。

アトピー性皮膚炎とは

(画像=Women who are itching from insect bites in the grass. / Health care and medicine./stock adobe.com)

アトピー性皮膚炎とは、湿疹が現れて痒みを伴う皮膚の病気。良くなったり、悪くなったりを繰り返し、慢性化しやすいのが特徴です。アトピー性皮膚炎は若年層に多い傾向です。平成26年の厚生労働省の調査では、0~19歳のアトピー患者は全体の36%で、20~44歳だと44%であることが示されています。

44歳以下のアトピー患者が80%を占めることからも、若年者が悩まされる病気であることがわかります。

アトピー性皮膚炎が治らない原因

(画像=Skin rashes, allergies contact dermatitis ,allergic to chemicals ,fungal infections from exposure/stock adobe.com)

赤ちゃんや子どものアトピー性皮膚炎の原因は、皮膚が薄くて敏感なため、汗や汚れ、気温や乾燥といった外部刺激により、バリア機能が損なわれやすいからであると言われています。

一方で大人のアトピー性皮膚炎の原因は、アレルギーが関与していることが多いです。他にも、さまざまな原因が考えられます。ここでは、体の内側と外側にあるアトピー性皮膚炎の原因についてお伝えします。

体の内側に原因がある場合

体の内側については、次のような原因が考えられます。

● 免疫の異常
● 皮膚のバリア機能の低下
● 心理的なストレス
● アトピー性皮膚炎を起こしやすい遺伝子

免疫の異常

アトピー性皮膚炎はアレルギー性疾患の一種であるため、免疫の異常が原因の一つとして考えられます。免疫の異常とは、外部からの異物や細菌、ウイルスなどに対して過剰に免疫が反応することです。免疫反応の過程では、炎症を伴います。

そのため免疫が過剰になると、アトピーの特徴である赤みや、痒みといった炎症による症状が現れるのです。

皮膚のバリア機能の低下

皮膚のバリア機能が低下すると、アレルゲンの侵入や外界からの刺激を受けやすくなるため、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなります。

アレルゲンとは、アレルギーの原因となる物質のことで、専門的には抗原と言われます。抗原に免疫が過剰に反応すると、炎症を起こしアトピーが悪化するのです。皮膚のバリア機能を正常に保つには、保湿が重要です。

心理的なストレス

心理的なストレスを抱えると、自律神経や免疫バランスが乱れるため、アトピー性皮膚炎の痒みが悪化することがあります。

心理的なストレスとして多いのが、子どもの成績や進学に対するプレッシャーや大人の仕事上における人間関係、家族間での問題などの心理的負担です。進学や就職などの生活の変化によって、落ち着いていたアトピー性皮膚炎が再燃することもあります。

アトピー性皮膚炎を起こしやすい遺伝子

アトピーを発症する人の中には、アトピー素因と言われる遺伝子を持つ人がいます。また皮膚のバリアの弱さも遺伝子が関係していることが知られています。遺伝が関係するため、アトピー性皮膚炎の発症のしやすさは家族歴が関係します。

アトピー性皮膚炎の場合は、両親の片方または両方の家系にアトピー性皮膚炎の方がいるかどうかが子どもにも影響します。

体の外側に原因がある場合

体の外側に関しては、次の原因が考えられます。

● 食事の摂り方
● 食事の内容
● 住環境

自分でコントロールできる外部要因についてお伝えしますので、アトピー対策の参考にしてください。

食事の摂り方

食事内容の偏りや極端な食事制限、過食など食事の摂り方に問題があると、アトピー性皮膚炎を悪化させやすくなります。

また、甘いものや脂肪の多い食品の摂り過ぎも、アトピー性皮膚炎を悪化させると言われています。アトピー性皮膚炎とうまく付き合っていくために、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

食事の内容

アトピー性皮膚炎の悪化には、食事に含まれる食品添加物や残留農薬の影響が考えられます。そのため、ご家族やご本人にアトピー性皮膚炎を持つ方がいる場合は、食品内容には気を配る必要があるでしょう。

コンビニ食やスーパーの惣菜ばかりに偏った食事内容だと、摂取する添加物の量も多くなるため、注意が必要です。

住環境

ダニやハウスダスト、カビはアトピー性皮膚炎の悪化因子になります。とくに、子どもの場合は、住環境の影響が大きいため、日ごろから室内を清潔に保つことが重要です。清潔な住環境を維持するには、次の点に気を付けてください。

● 通気性を良くする
● 掃除をこまめに行う
● 除湿をする

布団類は定期的に丸洗いしたり、フローリングは掃除機をかけた後に、拭き掃除をしたりすると良いでしょう。清潔に保つことを心がけ、アトピー性皮膚炎の悪化因子を排除しましょう。

アトピーが痒い原因と対策

(画像=beautiful woman apply moisturizer into her hand at home/stock adobe.com)

アトピーの痒みは、掻くと悪化すると言われています。そのため、皮膚に刺激を与えずに痒みに対処することが重要です。

ここでは、アトピーが痒くなる原因と対策法についてお伝えします。

アトピーが痒い原因

アトピーで痒くなる原因には、IL-31(インターロイキン-31)と言われる物質の関与が報告されています。

皮膚を掻くと、皮膚の奥に存在するヘルパーT細胞と言われる免疫細胞が刺激されます。そして、刺激を受けたヘルパーT細胞が大量のIL-31を産生するため、痒くなるのです。掻破はアトピー性皮膚炎の最大の悪化因子と言われています。

アトピー性皮膚炎のコントロールには、いかに皮膚を掻かずに痒みを軽減させるのかが重要なポイントになると考えられます。

アトピーの痒みへの対策

皮膚を掻いたり、刺激を与えたりせずに、アトピー性皮膚炎の痒みを抑える方法は次の通りです。

● 冷やす
● スキンケアをする
● 薬(内服薬・外用薬・注射薬)を使う

それぞれ分かりやすく、解説します。

冷やす

アトピー性皮膚炎の炎症が強くなると、痒みを発する物質が増加するため、徐々に痒くなります。そのため、患部を冷やして炎症を抑えると、痒みが楽になる可能性があります

夏場は熱を持ちやすいため、保冷剤をタオルやハンカチでくるんで軽く当てると良いでしょう。

また、入浴後に痒みが悪化する場合も、熱の影響が考えられます。そのため、痒くなった部分をシャワーなどの水で軽く冷やすのも痒み対策になります。体を温めすぎると痒みが悪化するので、長風呂もやめておきましょう。

スキンケアをする

スキンケアで心がけたいのは、汗処理と保湿です。

夏場は汗を放っておくとかぶれてしまい、痒みが悪化する原因になります。運動後などに汗を掻いた場合は、タオルや汗拭きシートで速やかに汗処理をしましょう。

また、冬場は肌が乾燥して肌にダメージを受けやすいです。肌のバリア機能が損なわれないようにするため、保湿剤を塗って肌をケアするようにしてください。

薬を使う

肌のかゆみ止めとして、病院でよく処方される薬には抗ヒスタミン薬、免疫抑制薬、ステロイド薬があります。副作用を懸念してステロイド薬を使わない方もいらっしゃいますが、専門医の指示通りに使えば大きなトラブルを抱える薬ではありません。

また、近年、新しいタイプのお薬が使用可能になりました。痒みの伝達を強くブロックする注射薬や内服薬です。外用薬でもステロイド以外の第2、第3の抗炎症薬が使用され始めています。自己判断でステロイドを中止するとアトピー性皮膚炎をかえって悪化させてしまいます。アトピー性皮膚炎を悪化させる前に、まずは病院に相談することをおすすめします。

アトピーの原因に対策を講じよう

(画像=stock adobe.com)

アトピー性皮膚炎は、その人の持つ遺伝的因子に、皮膚のバリア機能の低下やストレスなどのさまざまな悪化因子が加わって発症します。

また、アトピー性皮膚炎で痒くなる直接の原因は、IL-31と言われる化学伝達物質です。IL-31は皮膚を掻くことで増加するため、アトピー性皮膚炎の痒みは掻かずに対応することが重要です。

食事や環境の改善、汗対策や保湿などのスキンケアをしっかり行い、肌に刺激を与えずに痒み対策を行ってください。ご自宅での対策を行っても皮膚の痒みが良くならない場合は、我慢をせずに、一度皮膚科医に相談することをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

八木小児科

八木 由奈

〇病院名 :八木小児科
〇医師  :八木 由奈
〇アクセス:大阪府八尾市高安町北7-23
〇診療科 :小児科、アレルギー科

《経歴》
平成5年 川崎医科大学小児科学教室 入局
平成7年 井原市民病院小児科 勤務
平成10年 医真会 八尾総合病院小児科 非常勤
河合総合病院小児科 非常勤
生協加納診療所小児科 非常勤
平成17年 八木小児科 開業


《資格》
日本小児科学会認定 小児科専門医
日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
日本小児感染症学会認定 小児感染症認定医
日本小児科医会 地域総合小児医療認定医
日本臨床漢方医会認定 漢方家庭医
厚生労働省 オンライン診療研修修了(登録番号:202002174)

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