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最終更新日:2021年11月29日

「好きなモノ、手軽なモノばかり食べる生活」を続けると、どうなるの?

こちらの記事の監修医師
六本木・寺林治療院院長
寺林陽介

からだの不調 暴飲暴食
(画像はイメージです/PIXTA)

どんな時代も、生きるうえで絶対に欠かすことができないものが食事です。忙しい日々の中では、「気がついたら、いつも好きな食品やファストフード系を選んでいる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんな「好きなモノ」の危険性について解説します。

目次

  1. 「好きなモノ、手軽な食品」は腎臓の負担大
  2. 食生活の欧米化により「高尿酸予備軍」が増加中
  3. ビールの飲み過ぎで疲れるのは肝臓だけではない
    1. 痛風になると治療に行くのも精一杯
  4. 痛風を予防するカギは「わかめ、昆布、ひじき」
    1. 「味が染みていておいしい」のワナ
    2. 「食後すぐ寝る人」は疲れがとれなくて当然

「好きなモノ、手軽な食品」は腎臓の負担大

肉や、味の濃いもの、食後にはデザートなどの甘いもの。「体にはよくなさそうだけど、美味しいから」「時間がないからつい」と手を出してしまうことも多いでしょう。そんな食生活のなにがいけないのでしょうか。

実はこれらは「高タンパク、高カロリー、塩分過多」の三拍子で、腎臓に多大な負担をかける食事なのです。

食生活の欧米化により「高尿酸予備軍」が増加中

食生活の欧米化により、高尿酸予備軍の人が増えています。

尿酸とは、飲食することで体内に入った「プリン体」という物質が体内で分解されたときにできる燃えカスです。プリン体が多く含まれる物としてはレバー、あん肝、白子、いくらなどの肝や魚卵系、干物系ですが、なんといっても一番多いのは「ビール」です。

白子や、レバーをどんぶり一杯に食べる人は少ないでしょうが、「ビールならいくらでも飲める」という人は大勢いると思います。ビールを飲み、しょっぱいものをつまんで、またビール…。これは往復ビンタの如く腎臓にダメージを与える食べ方です。

ビールとしょっぱいものを摂りすぎると、血液中の水分や塩分が増えるので血圧が上がります。たとえば、ホースで水を撒く様子をイメージしてみてください。蛇口を目いっぱいまで開けたら、ものすごい勢いで水が出てきますが、そのときホースにはそれだけ圧力がかかっています。

水分や塩分を摂りすぎて血圧が上がると、腎臓は「血管に負担をかけてはいけない」と、血圧を下げようとして頑張るため、疲れてしまいまうのです。

ビールの飲み過ぎで疲れるのは肝臓だけではない

しょっぱいものを食べたり、お酒を飲んだりして体内に入ったプリン体は、肝臓で「いらないもの」と判断されて尿酸に変わります。その尿酸が大量に腎臓に流れて来ると、糸球体というフィルターの穴を塞いでしまうようになり、他の老廃物が流れづらくなってしまいます。

痛風になると治療に行くのも精一杯

先日、私の患者さんが痛風になってしまいました。地方へ出張に行っていた際、急に足の親指に激痛が走り、這って歩く思いで帰ってきたそうです。そして「通院するのもしんどいです。すみませんが、次回の治療はキャンセルさせてください」とのこと。尿酸が足の親指にたまってしまったようです。

仕事柄会食も多く、体育会系で目上の方々から可愛がられるタイプの人なので「まぁ、飲んで、食べて」ということのようです。お酒が強い分、たくさん飲めてしまうのも災いとなりました。

「プリン体がダメなら、ビール以外のお酒ならいいのか?」と思う人もいるでしょう。気持ちはわかりますが、そうもいきません。

なぜなら、アルコールそのものが肝臓での尿酸発生を増加させ、アルコールが体内で分解されるときに作られるアセトアルデヒドは、腎臓からの尿酸排出を阻害するからです。

痛風を予防するカギは「わかめ、昆布、ひじき」

「風が吹いても痛い」という痛風。ならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

プリン体の多いものを摂らないようにするのが一番ですが、ビール片手に友人や恋人と語らい、美味しいものを食べるというのは、なによりも楽しい時間です。ここで「ビールをお代わりしたら、また尿酸値が上がるかな」なんて気にしていたら、それだけで酔いが覚めてしまいそうですし、美味しいものも味気なくなってしまいます。

ここは一つ、尿酸を体外に排出してくれる「腎臓に負担をかけないこと」を考えてみましょう。塩分を摂りすぎないことが大切なのですが、気にしすぎると、上記のビールと同じ話になってしまいますね。

そこで、「わかめ、昆布、ひじき」です。これらの食品はアルカリ度が強く、尿酸が溶けやすくなります。そして、お水を飲んであげると更に尿として排出しやすくなります。鍋にわかめを入れて食べるとよいのですが、最後のおじやはいけませんよ。

プリン体は水に溶けやすい性質なので、お肉なら焼肉よりも、しゃぶしゃぶがおすすめです。肉をお湯でしゃぶしゃぶするだけで約50%カットできるそうです。

「味が染みていておいしい」のワナ

プリン体をカットする調理法としては、魚なら煮物ということになりますが、煮汁には大量のプリン体が流れ出ていますので、捨てるのがベストです。煮物や肉じゃがは「味が染みていて美味しい料理」ですが、その旨味成分には大量のプリン体が含まれているのです。

そして、デザートが食べたいと思ったらバナナがオススメです。バナナにはカリウムが多く含まれています。カリウムは腎臓で塩分と結びついて、摂り過ぎた塩分を尿として排出してくれる働きがあります。

ですが、「バナナも食べたし、じゃあ寝るか」とすぐに寝てはいけません。

「食後すぐ寝る人」は疲れがとれなくて当然

起きているあいだ働き続けた内臓たちは、睡眠中に疲れをとり、明日に向けてまた力を蓄えます。ところが寝る前に食べてしまうと、内臓は働かなくてはならなくなります。自分は寝ていても、内臓は休むことができません。

ですので、最低でも食事から2時間、できれば4時間は寝ないほうがいいのです。そのタイミングでお酒も切り上げれば、更に翌朝の目覚めが楽になります。そして、朝起きたら水を飲んでなるべく尿を薄めつつ、バナナを食べましょう。

ただ、残念ながら腎臓病の人だとバナナは厳禁です。腎臓で処理できなかった余分なカリウムが心臓の働きを妨げて、不整脈などを引き起こしてしまう可能性があるからです。

むくみは腎臓が疲れているサイン。女性は足に出やすいのでわかりやすいですね。男性は足にはあまり出ませんが、朝起きて顔がむくんでいることがあると思います。そんなときは腎臓のことを思い出し、労わってあげましょう。

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こちらの記事の監修医師

六本木・寺林治療院院長

寺林陽介

1996年にあんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師の国家資格を取得し、父の治療院で本格的に修業を開始。
24歳のときから一人で治療院を運営し、現在に至る。
2008年には南青山でも完全紹介制・完全予約制の治療院を開設し、2014年4月、東京都港区六本木に移転。
患者に心から満足してもらえる治療院を追求している。
どこに行っても楽にならなかったという患者ほど違いを実感する「疲れとりマッサージ」を行い、多くの著名人から評判を得ている。
著書『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム刊)は30万部のベストセラーになり、テレビ、雑誌など多数のメディアで注目を集めた。

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