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最終更新日:2021年8月24日

動悸の原因について解説!急な動悸や息切れを感じた時にとるべき対処法は?動悸を引き起こす病気もご紹介

こちらの記事の監修医師
フリーランス
末光智子

動悸は意外と身近な症状であり、多くの人が1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
動悸=何かの病気という印象をもたれやすく、不安になる人も少なくありません。
今回はそんな動悸の原因について、関連する病気も含めて詳しく解説していきます。

動悸を引き起こす原因

何もしてないのに突然動悸が起こると、どこか悪いのではないか、何かの病気ではないかと不安になってしまいますね。
そんな動悸を引き起こす原因には、様々なものがあります。
ここでは動悸を引き起こす原因についてご紹介します。

ストレス

ストレスは動悸の原因になることがあります。不安や悩みを抱えている時に動悸を感じた経験のある人は少なくないでしょう。
またストレスで眠れない時に動悸を感じることもあります。
これはストレスと自律神経はお互いに関連しており、ストレスを感じることで自律神経の乱れが生じているからです。
自律神経は心臓の拍動にも関わっているので、動悸を引き起こす原因となるのです。

過緊張

苦手な人に会う時、重要な仕事の前、試験の時など人は多くの場面で緊張を感じます。
そこで過度な緊張を感じると動悸を引き起こす場合があります。
とくに緊張した状態が長く続いてしまうと精神的にも負荷がかかってしまい、それが自律神経に影響を及ぼします。
このような過緊張が原因で起こる動悸は、「ドクンドクン」と自分の心臓の鼓動を強く感じることが多いです。
動悸を感じると余計に緊張してしまいますが、緊張する場面が終わると症状も落ち着くでしょう。
過緊張による動悸の場合は、深呼吸をすると症状が楽になる人もいます。

不整脈

動悸を引き起こす原因として多くの人が不整脈をイメージするのではないでしょうか。
突然「ドキン」としたり脈が飛ぶような感じがあったり、「ドキドキドキ・・・」と速い脈を感じたりすると、心臓の病気を疑ってしまいますね。
不整脈とは脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態をいい、病気に関わるものもあれば健康な人にも起こり得るものまで原因は様々です。

貧血

貧血も動悸を引き起こす原因の1つです。貧血の原因は様々ですが、最も多いのが「鉄欠乏性貧血」です。
貧血になると心臓が血流を増やして改善しようとし、それが動悸や息切れといった症状を引き起こします。
この場合は、貧血という原因を改善することで動悸の症状もおさまるでしょう。

ホルモン異常

動悸を引き起こす原因にはホルモンが関係している場合もあります。
ホルモン異常による動悸として「更年期障害」をイメージする人も多いのではないでしょうか。
更年期障害とは閉経前後の女性に起こるもので、女性ホルモンの低下によって様々な不調が生じます。その症状の1つに動悸があります。
またホルモン異常が関係する動悸には甲状腺機能亢進症(バゼドウ病)という病気があることも知っておきましょう。
更年期障害だと思っていたら、実は甲状腺機能亢進症だったということもあるのです。

動悸と不整脈の関係

先ほど動悸を引き起こす原因のところで、不整脈をご紹介しました。
また不整脈は心臓が関係しているため、「重大な病気ではないか?」と心配になってしまいますね。
ここでは、そんな気になる動悸と不整脈の関係をご紹介します。
不整脈は心臓の打つ心拍が乱れることをいいますが、これには「徐脈」「頻脈」「不規則な脈」を含みます。
 徐脈:脈拍が1分間に50回以下
 頻脈:脈拍が1分間に100回以上
 不規則な脈:期外収縮(途中で脈が飛ぶ)、心房細動など

脈拍の正常値は1分間に約60~90回です。
不規則な脈の中で頻度が多い期外収縮は「トントントン”トッ”トントン”トッ”」と一瞬だけ脈が乱れ、この瞬間に動悸を感じます。
心臓の病気ではないかと不安になりますが、健康な人にも起こり得る不整脈で、多くの場合治療の必要はありません。
自覚症状がなく健康診断の心電図でたまたま知ったという人も少なくないでしょう。
次に、治療が必要な不整脈をご紹介します。
 心房細動
 発作性上室性頻拍
 心室頻拍・心室細動
 完全房室ブロック
 洞不全症候群
これらの不整脈ではめまいや意識障害を伴い、受診して適切な治療を受ける必要があります。場合によっては命に関わる場合があり、緊急での対応が必要な重症不整脈もあります。
一般的に期外収縮であれば短時間で動悸は落ち着きます。もし長時間動悸が続くようなら医師に相談してください。
長時間持続する動悸を我慢する必要はありません。

動悸や息切れに伴う症状

動悸や息切れに伴い、他の症状が現れる人も少なくありません。
ここでは動悸や息切れに伴って出現することが多い症状をご紹介します。

心臓の鼓動を大きく感じる

動悸や息切れに伴い、心臓の鼓動を大きく感じることがあります。
特にストレスや過緊張による動悸は、「ドクン、ドクン」と自分の心臓の鼓動を感じやすいです。
動悸がする時は、どうしてもそこへ意識がいきがちになります。心臓に意識が向くことで、鼓動を大きく感じるのです。

息が詰まる感じがする

動悸とともに息が詰まる感じがするという人もいます。胸が詰まるような感じと表現する人もいるでしょう。
「ドクン」という動悸を息が詰まる感じに捉えるパターンもあれば、何らかの病気が関係している場合もあります。
息が詰まるといっても、胸の痛みや圧迫感に近いような感覚であれば心電図検査を受けておくといいですね。

息苦しさやめまいを感じる

動悸や息切れに伴う症状のうち、息苦しさやめまいは要注意です。
心臓の病気だけでなく、肺塞栓といった肺の病気が関係している可能性があるからです。
軽い息切れやめまいは、貧血の症状としても起こるものです。
しかしこの場合はすでに貧血だと自覚していることも多く、強い息苦しさを感じることは多くありません。
緊急性が高いのは「呼吸困難」といわれる程の強い息苦しさです。また意識を失うようなことがあれば、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

急な動悸や息切れを感じた時の対処法

急な動悸や息切れを感じた時は、どのように対処すればいいのでしょうか。
動悸や息切れを感じた時は、まず冷静になることをおすすめします。
「動悸がした、どうしよう」と焦ると余計に心臓の鼓動を強く感じてしまう場合もあるからです。
自宅にいるときに動悸が起きたのであれば、楽な姿勢で休んでください。外出時に症状が出た場合は、座れるところなど休む場所を探しましょう。
まずは休んでリラックスすることが大切です。深呼吸などで気持ちを落ち着かせるといいですね。
ストレスが原因で起きる動悸の場合は、休息をとることで症状の改善が見込めます。また、その際にはカフェインの摂取やタバコは控えてください。
もし休んでも動悸や息切れが改善しなかったり、症状がひどくなったりするのであれば受診を検討しましょう。

動悸を引き起こす病気

動悸を引き起こす病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここまでご紹介してきた不整脈に関連する病気以外にも、様々なものが動悸を引き起こします。
・心不全
・狭心症・心筋梗塞
・肺塞栓症
・高血圧症
・糖尿病
・脱水・熱中症
・喘息発作
・ホルモン異常
・自律神経の乱れ
・薬の副作用
動悸を引き起こす病気は心臓だけではないことが分かりますね。中には命に関わる重篤な病気も含まれます。
高血圧症や糖尿病は、動脈硬化の進行や自律神経への影響を介して動悸を引き起こす病気でもあり、心臓の病気のリスクを高めるものでもあります。
高血圧症や糖尿病を指摘されている人は、心臓の病気のリスクを減らすためにも対策をしていきましょう。

動悸とともに強い胸の圧迫感や、痛みを感じたら心臓の病気の可能性を考えます。
狭心症や心筋梗塞は、胸ではなく背中や肩に痛みが生じることもあるので注意してください。
いずれにしても命に関わるリスクがあるため、救急車を呼ぶなどしてすぐに対応する必要があります。
ここでご紹介したもの以外にも考えられる病気があります。動悸が続く時は自己判断せず医師に相談しましょう。

病院受診のサインやチェック方法

動悸が精神的なものの影響か、重篤な病気の可能性があるのか自分では気づけないこともあります。
ここでは病院受診をするべき動悸のサインをご紹介します。

身体を軽く動かすだけで強い息切れがするか

動悸に伴い息切れを感じることがあります。すぐに改善する息切れのこともあれば、苦しい程の息切れが生じることもあります。
もし身体を軽く動かすだけで強い息切れがするようなら、すぐに病院を受診してください。

動悸が突然起きるか

動悸が突然起き、その症状がひどい場合も要注意です。
期外収縮のように一瞬「ドクン」と感じることもあります。しかしこの場合はすぐに動悸は落ち着き、症状が続くことはありません。
ひどい動悸が突然起きて持続するのは、期外収縮ではなく別の不整脈の可能性があるのです。

検査で異常がない場合にとるべき行動

動悸や息切れで病院を受診すると、原因を探るための検査を行います。
検査は心電図、ホルター心電図(24時間心電図)、心エコー、胸部レントゲン、肺機能検査、血液検査といったものです。
しかし、これだけの検査を受けても「異常なし」の場合も少なくありません。
それでも動悸や息切れを感じている患者さんにとっては、「異常なしと言われても…」と困惑してしまいますね。
出現頻度が少ない(例えば1ヶ月に1〜2回程度)不整脈だと、検査したときに不整脈を認めず、「異常なし」の場合があります。頻度が少なくても症状が強い場合は、循環器専門医と相談して、より精密な検査を受ける必要があるか相談しましょう。
また検査で異常がない動悸として精神的なストレスが原因の可能性があります。
精神的なストレスは自律神経の乱れを起こし、それが動悸につながることがあるのです。
この場合はリラックスできる環境を作り、しっかりと休息を取ることが大切です。
またカフェイン・タバコ・アルコールは控えるようにしてください。

まとめ

今回は動悸が起こる原因や関係する病気についてご紹介しました。
動悸が起こると「何かの病気では?」と不安になる人も多いのではないでしょうか。
動悸の原因や動悸を引き起こす病気は様々なので、他の症状も一緒にチェックしてください。
もし強い息苦しさやめまいを伴う動悸であれば、すぐに病院受診が必要です。
持続する動悸や息苦しさがあっても「これくらいなら大丈夫」と過信してはいけません。
気になる症状があれば病院を受診し検査を受けましょう。

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こちらの記事の監修医師

フリーランス

末光智子

〇病院名 :フリーランス
〇医師  :末光智子
〇アクセス:
〇診療科 :内科
〇経歴:自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)

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