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最終更新日:2022年8月16日

視力低下・老眼・白内障を予防するには?眼科医が教える「目にいい習慣、目に悪い習慣」

こちらの記事の監修医師
二本松眼科病院
平松 類

(写真=PIXTA)

目にいい習慣というと、「目を使わないことがいい。」と思われがちですが、これは間違いです。たとえば眼帯をして目を使わないと、逆に視力は低下することがあります。特に子供は眼帯をしてはいけません。このように目にいい習慣・悪い習慣を誤解してしまうと、もったいないことになります。本稿で、正しい「目にいい習慣、目に悪い習慣」を見ていきましょう。

視力低下を防ぐには?

視力低下というと、一般的に言われるのは近視による視力低下です。近視になると手元は見えるものの遠くが見えにくくなります。では、近視にならないようにするいい習慣・悪い習慣にはどういうものがあるのでしょうか?

 

いい習慣▶「外で過ごす」

悪い習慣▶「手元で物を見る」

 

外で遊んでいる子のほうが近視になりにくいということがわかっています。外で過ごすことで太陽光の影響があるのか? はたまた、遠くを見ることができるからか?と理由は色々あるものの、とにかく外で過ごすことが大切です。コロナ禍でリモートが増えると、通勤・通学も減ってしまいます。そのため外に出る機会が少なくなりがちな現在は、より近視になりやすいという状況が起こっています。

悪い習慣としては、手元で物を見るということです。スマホやゲームが悪いんだよね?と思われがちですが、勉強をしても本を読んでも、手元で物を見ること自体が近視の進行因子になります。ただ、書籍の場合は30cm程度の距離で見る人が多いのに比較して、スマホは20cmで見る人が多いので要注意です。可能なら大きめのスマホにする、動画などはタブレットやテレビに映して観るなどすると、手元を長時間見ることを避けられます。

老眼の進行を抑えるには?

近視は問題ないが、最近老眼で困る。という方もいるでしょう。老眼の場合は、遠くは見えるが手元が見にくくなるという状態です。一般的に45歳前後が老眼を感じやすい時期です。老眼というのは、目のピント調節能力の低下です。本来なら、遠くを見ても手元までピントを自動で合わせられていたのですが、その能力が低下すると手元をはっきり見ることができなくなります。

 

いい習慣▶「抗酸化物質を取る」

悪い習慣▶「手元を見すぎる」

 

老眼というのは加齢変化です。そのため加齢を抑えるような生活が大切です。その中で抗酸化物質というのを積極的に摂取するとよいです。人間は年齢とともに細胞がダメージを受けます。酸化といって、錆びていくような現象が起こるのです。抗酸化物質はこの年齢による錆びを起こりにくくしてくれるものとなります。特に老眼には、赤い海産物に含まれている「アスタキサンチン」が有効であるとの報告があります。鮭・エビ・カニなどに含まれるので、積極的に摂取するとよいでしょう。

手元を見すぎるとよくないというのは、近視に近いです。ただ老眼の場合は、手元を見すぎることでピント調節能力が麻痺状態に陥る「調節機能不全」になるのが問題ということです。こうなると年齢以上の老眼になってしまいます。調節機能不全は「スマホ老眼」とも言われます。そうならないためにも60分に一回は遠くを見るなどしてピント調節を休ませてあげることが大切です。

白内障を防ぐには?

白内障というのは、目の玉の中にある水晶体というレンズが白く濁る状態をいいます。そのため白内障が進行すると手術を必要とします。手術すれば治るのだからいいのでは?と思う人もいますが、手術というのはリスクもあるし、できれば先延ばしにしたいものです。それでも、白内障というのは歳を取ればなる病気だから仕方がない…そう思う人もいるかもしれません。確かに加齢によってもなります。けれども年齢だけではなくて、体の状態や目の使い方によっても早く発症してしまうのです。

 

目にいい習慣▶「紫外線カットをする」

目に悪い習慣▶「目をこする」

 

白内障は紫外線によって引き起こされることがわかっています。そのため北欧の人よりは赤道に近い人のほうが白内障の発症が早くなります。

紫外線が強いとき、皮膚には日焼け止めを塗るけれども目には何もしていないという人は多いもの。「サングラスまでかけるのはなあ…」と思う人もいるかもしれません。しかし、サングラスまではしなくてもよいのです。伊達メガネで、レンズに色が入っていなくても紫外線をカットしてくれる製品もあります。最近はおしゃれ用に眼鏡をかける人も増えてきました。そのときに紫外線カットを組み込んでいただければいいのです。

コンタクトレンズにも紫外線カット機能が備わっている製品があります。他にも、つばの長い帽子を使っていただくことで紫外線を目に入りにくくすることもできます。

また、目をこする行為は白内障を進めやすくします。そのため、アトピー性皮膚炎などで目をかく癖のある人は10代で白内障になることもあります。ついつい目元に手が行ってしまう場合は注意しましょう。糖尿病がある場合も白内障を起こしやすくなりますので、血糖に気を付けた生活も大切です。栄養的には、「ルテイン」という抗酸化物質が白内障に効果的なのではないか?とも言われています。ルテインは主にほうれん草やケール・ゴーヤなど緑色の濃い野菜に含まれているので、これらを積極的に摂取してみてください。

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こちらの記事の監修医師

二本松眼科病院

平松 類

二本松眼科病院 副院長

専門知識がなくてもわかる歯切れのよい解説が好評で、メディア出演歴が多数。YouTube「眼科医平松類チャンネル」でも情報発信を行っている。主な著書に『ガボール・アイ』(SBクリエイティブ)、『緑内障の最新治療』『その白内障手術待った!』『本当は怖いドライアイ』(すべて時事通信社)などがある。

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