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最終更新日:2022年4月4日

かかとの上を押すと痛い原因はなに?痛風の可能性もある?

こちらの記事の監修医師
立川病院|国家公務員共済組合連合会
小倉 洋二 先生

かかとの上の部分を押したとき、痛みを感じると「なぜ?」と思う人もいるでしょう。もしかして痛風かもと疑うかもしれません。この記事では、かかとに痛みが出る原因疾患や自宅でできる対処法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

かかとの上を押すと痛い時に考えられる疾患

かかとの上を押すと痛い時には、どんな疾患が考えられるのでしょうか?

ここでは次の5つの疾患を解説します。

  • アキレス腱滑液包炎
  • アキレス腱付着部症
  • 腓骨筋腱炎
  • 三角骨障害
  • セーバー病

アキレス腱滑液包炎

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ腱です。アキレス腱とかかとの骨の間には滑液包という、摩擦を軽減するための液体に満たされた平らな袋があります。この滑液包が炎症を起こし、痛みを感じるのがアキレス腱滑液包炎です。

アキレス腱滑液包炎が起こる原因には、かかとの後方に圧迫を与える歩き方の癖や、合わない靴、硬い靴などがあります。また、関節リウマチや痛風などの疾患がアキレス腱滑液包炎を引き起こす場合もあります。

アキレス腱滑液包炎は、かかとへの圧迫を軽減すれば解消することがほとんどのため、痛み止めの投与や保護パッドなどの使用が主な治療方法です。対処療法で改善されない場合には、かかとの骨を切る手術が必要になる場合もあります。

アキレス腱付着部症

アキレス腱付着部症は、アキレス腱とかかとの骨の後ろが付着している部分に痛みを感じ

ます。靴を履いた時にかかとの一番高い部分より下の部分に痛みを感じるのが典型的な症状です。

アキレス腱付着部症の原因は、アキレス腱が常に引っ張られている状態が続くことです。アキレス腱が引っ張られる状態になるのは、座ったままの状態でいることが多い場合や、太り過ぎてふくらはぎの筋肉が拘縮し、短くなっている場合などです。

また、運動による酷使によってもアキレス腱に負担がかかり、アキレス腱付着部症を起こす場合があります。

治療法としては、ふくらはぎのストレッチ運動が有効です。その他、アキレス腱を伸ばすための夜間用装具や、歩く時の痛みを軽減するためのヒールリフト装具を使用し治療することもあります。

腓骨筋腱炎

腓骨筋腱は、下腿の外側に位置し、下に蹴る働きをするための長腓骨筋と短腓骨筋から成っており、陸上など、走ることが多いスポーツ選手に多く発症する痛みと言われています。着地動作をするときやスポーツをした翌日の朝一番に痛みを感じる場合が多いです。

ズキズキとした痛みの他、圧迫されるような痛みや、腫れを伴う場合もあります。原因は腓骨筋腱の使い過ぎによる炎症のため、安静にすれば症状は緩和されるでしょう。

腓骨筋が凝り固まっている場合は、マッサージも痛みの軽減に有効です。また、痛みが強い場合には包帯やテーピングにより固定し調整を行う場合もあります。​

三角骨障害

三角骨は、距骨後突起の後方に出現する過剰な骨のことです。三角骨が出現する率は10%ほどで、約3分の2は片側だけに出現するといわれています。

三角骨に相当する部位の骨は7歳〜13歳頃に現れ、通常は距骨本体と癒合しますが、何らかの理由で癒合されなかった場合に三角骨を形成します。また、距骨後突起の外側結節を骨折した場合にも、偽関節として三角骨が形成されるとされています。

症状はスポーツに関連して現れ、クラシックバレエやサッカーなど屈伸の動きが多いスポーツ選手に出現することが多い痛みです。治療法としては、サポーターや痛み止めを使用した保存療法、もしくは三角骨を摘出する手術の選択肢があります。

セーバー病

セーバー病は、別名踵骨骨端症とも呼ばれ、10歳前後の男児に多く見られる症状です。セーバー病が起こる踵骨骨端部は、かかとの骨の端でアキレス腱が付着している部分です。

アキレス腱に引っぱる力が加わることで、踵骨に血流障害が生じ、骨端軟骨より先の部分の壊死、または骨軟骨炎が生じる状態を指します。発育期の子どもは、スポーツにより骨端軟骨の使いすぎになるケースが多く、過激な運動をした後に痛みが起こります。

通常は運動をセーブし、安静にすることで痛みは治りますが、痛みが長く続く場合には松葉杖などを使用する必要がある場合もあり、数年続く場合もあります。

痛風でかかとが痛くなることもある?

多くの場合、痛風発作は足の親指に起こりますが、その他にも足の様々な部分に発症する場合がありますが、かかとに起こることはまれです。痛風の痛みの特徴は、1つの部分に集中して痛みが起こり、複数箇所が同時に痛むことはないとされています。

発症した部分が赤く腫れるのも特徴ですが、1週間ほどで徐々に引いていくのが一般的です。痛風はプリン体や脂肪分の多い食事、肥満や運動不足によって尿酸値が高くなると発症しやすくなります。

一般的には成人男性が多く発症しますが、女性や10代の子どもで発症するケースも見られています。

かかとの上を押すと痛くなるツボとは?

足には約60〜70の反射区があります。そのため、かかとの上を押した時に痛みを感じるのは、かかとの炎症ではなく、その反射区が示す体の部位が弱っているからかもしれません。

押して痛い場合には、適度な力で揉みほぐすと、体の弱っている部分に効果があります。ここでは、かかとの上に位置するツボとして次の3つをご紹介します。

  • 生殖器の不調
  • 睡眠不足
  • 腰痛

生殖器の不調

かかとの内側には子宮の反射区、外側には卵巣・輸卵管の反射区があります。女性で生理痛や生理不順の悩みがある人の場合は、この部分を押すと痛みを感じるかもしれません。

男性の場合も同様の場所に生殖器に関連した反射区があるため、揉みほぐすと男性機能が向上すると言われています。アキレス腱をつかみ、かかとの骨から毒を排出するような感覚で上下に押すと効果があります。

睡眠不足

かかとのふくらみの中央には「失眠」と呼ばれるツボがあります。このツボは名前の通り眠りの不調と関係があり、睡眠不足気味の人はここを押すと痛さを感じるかもしれません。

かかとの中央の硬い部分にあるため、手で押してもあまり心地よさはなく、押しすぎると痛いツボでもあるため、お灸で施術することも多い部位です。

不眠解消だけでなく、神経症やむくみ、下半身の冷えや疲れなどにも効くツボなので覚えておくと便利でしょう。

腰痛

かかとの骨の末端には、尾骨の反射区があります。尾骨は骨盤の骨の一部で、お尻の骨に当たる部分です。座った時にお尻を中心に痛みがあるタイプの腰痛の人は、かかと周りを押すと痛みを感じるかもしれません。

尾骨の反射区は、かかとの内側、外側、裏側まで広がっており、まんべんなく揉むことで効果が得られます。

更年期にかかとが痛くなることもある?

更年期の女性にかかとの痛みが起こる場合もあります。更年期には女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、関節を支える軟膏や筋肉が衰えることがその原因です。軟骨や筋肉が衰えると、血液の循環が悪くなり、炎症が起こりやすくなります。

そのため、更年期の女性は足底腱膜炎やアキレス腱周囲炎を起こしやすいと言われています。歩く時にかかとが着くとジンジンとした痛みがあるのが、これらの症状の特徴です。

症状が頻繁に出るわけではなければ、過度な心配には及びませんが、痛みにより歩くことを控え運動不足になり、さらに免疫が低下するなどの悪循環にならないよう注意が必要です。

かかとの上が痛い時の対処法

かかとの上が痛い時には、少しでも痛みを和らげたいものです。ここでは、自宅でもケアできる対処法3つをご紹介します。

  • 靴にクッション性を持たせる
  • 定期的にストレッチをする
  • 足をリラックスさせる

靴にクッション性を持たせる

合わない靴や硬い靴を履いているとかかとに圧迫がかかり続け、アキレス腱滑液包炎などを起こす場合があります。炎症が起こっている場合は、歩く時に痛みを感じ、対策を取らなければ負担を与え続けて症状を悪化させてしまうでしょう。

そこで、クッション性のある靴を履くことは有効な対策です。後方に向けて細くなっていくようなデザインの靴は、かかとに負担がかかりやすく禁物です。かかとに向けてゆったりとしたスペースのある靴を選ぶと、かかとへの負担が軽減できます。

また、かかとクッションを利用するのも効果的な方法です。ジェルパッドやシリコンパッドなどの材質が一般的で、歩く時にかかとを包み込み衝撃を吸収する効果があります。

目立たない色やデザインの商品も多いため、仕事でどうしてもパンプスやヒールを履かなければいけない女性にもおすすめです。

定期的にストレッチをする

アキレス腱が硬いと歩いたりスポーツをしたりする際に負担がかかりやすく、炎症を起こすリスクが高まります。そのため、定期的にストレッチをしてアキレス腱を伸ばすとかかとの上の痛みを和らげる効果にも期待できます。

アキレス腱を伸ばす時は、階段や足台など段差がある場所を活用できます。段差につま先をかけ、かかとをゆっくりと下ろします。我慢できる程度の痛みがある位置で止め、15秒ほどアキレス腱を伸ばします。3回を1セットとし、1日2セットほど行うと効果的です。

足をリラックスさせる

かかとの上の部分の痛みは、使いすぎによる負担が原因である場合も多いため、安静にして足をリラックスさせることも大切です。足の筋肉が緊張し硬くなると、疲労が蓄積しやすくなります。

足の緊張をほぐすため、力を抜いてだらっとさせたり、足全体の血行を良くするマッサージをするのも効果的です。

かかとの上を押すと痛い時は何科にいけばいい?

かかとの痛みが強い時には、病院にかかることも検討するかもしれません。そんな時は何科に行けばよいのでしょうか?

かかと周りの炎症が疑われる場合には、まず整形外科に行きます。ただし、血尿や倦怠感など、かかと以外の症状も同時に見られる場合には内臓疾患が疑われるため内科となります。

かかとの痛みが3日以上取れず、痛みがどんどん強くなる、腫れも伴うなどの場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

かかとの痛みの原因は、かかとの周辺が炎症を起こしている場合と、内科疾患が関係している場合があります。また、痛風や更年期の症状としてかかとが痛む場合もあります。多くの場合、安静にして、かかとの負担を減らすことを心がけるなら痛みの緩和は可能です。

こちらの記事の監修医師

立川病院|国家公務員共済組合連合会

小倉 洋二 先生

〇診療科 :整形外科

【資格】
日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会 認定脊椎脊髄病医