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最終更新日:2022年2月8日

かかとの痛みは放置厳禁!「明日立てなくなるかもしれない」恐怖の疾患【専門医が解説】

こちらの記事の監修医師
足と歩行の診療所
吉原 正宣(よしはら まさのぶ)

かかと 痛い 吉原先生
(画像はイメージです/PIXTA)

何気ない日常で感じる足の痛み……原因はさまざまですが、朝起きて歩いた際に痛みを感じたら要注意です。形成外科専門医で足と歩行の診療所蒲田院院長の吉原正宣氏が「明日歩けなくなるかもしれない」恐ろしい疾患について、具体的な症状や治療法を解説します。

目次

  1. 「歳のせい」だけではない足の痛み
  2. 痛みで立てなくなる!?「足底腱膜炎」の恐ろしさ
  3. 足底腱膜炎の具体的な症状と「発症しやすい人の特徴」
  4. 「健康な踵」を取り戻すために…診断と治療法
    1. 医療用インソール(足底挿板/中敷き)で治療可能
    2. 副作用が少ない「体外衝撃波疼痛治療」

「歳のせい」だけではない足の痛み

今までに「足が痛い」と感じたことはありますか? 「そういえばあの時……」と思い当たる人もきっと多いのではないでしょうか。

何気ない日常で感じる足の痛み……そのままスッと良くなってしまったときは、意外とみなさん忘れてしまっていることも多いと思います。

しかし、この痛みが良くならなくなったとしたら、みなさんはどこに助けを求めにいきますか?

インターネットで「足の痛み」と検索すると、マッサージ、整体院、鍼灸院や整形外科などさまざまな窓口が門戸を開きみなさんを迎えてくれます。

「ここぞ」という場所を決めて赴いた先で、担当の先生にさまざまな症状を訴えると思います。

そんななか、痛みがでた原因やその言いわけは具体的にどんなものが多いのでしょう。

「あのときは靴が合わなかったから」、「たくさん歩いたから」、「無理したから」などなどさまざまな意見があげられますが、普段、私が日常的に診療をしていてもっとも多いのが「歳だから」という答えです。

では、どのようにすれば「歳をとっても足の痛みを感じなく」することができるのでしょうか?今回は「足の痛み」のなかでも特に一般的な疾患である「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」にフォーカスを当ててお話しします。

痛みで立てなくなる!?「足底腱膜炎」の恐ろしさ

足底腱膜炎は、踵(かかと)から足の指の付け根までに存在する、足底腱膜(そくていけんまく)が炎症を起こしている状態で、踵に痛みを訴える疾患として、一般的なものになります。

足底腱膜は、アーチ状になっている足の裏で、立つ、歩く、走るなどさまざまな動きに対して、バネのように働きながら足にかかる衝撃を緩和しています。

そんな「縁の下の力持ち」な足底腱膜ですが、実はかなり負担がかかっています。

立っている状態では左右2本の足で自分の体重を支えていますが、歩く、走るなどの動作下では、必ず左右どちらかの足1本に体重が集中する時間が存在します。

一般的に、歩行中に足へかかる衝撃は自身の体重の1.2倍?1.5倍、ランニングではおよそ3倍?5倍といわれています。たとえば、60kgの人がランニングをすると、およそ180kg?300kgの衝撃が足にかかる計算になり、多大な負荷が足底腱膜にかかり続けることになります。

足底腱膜炎は、過度の緊張とストレスが足底腱膜にかかり続けた結果、足底腱膜が傷つき炎症を生じているので、当然痛みをともないます。

また、この痛みにはさまざまな程度が存在し、ひどい痛みがでると「立てなく」なってしまいます。

足底腱膜炎の具体的な症状と「発症しやすい人の特徴」

特徴的な症状として「寝起きの数歩がもっとも痛む」ことが知られており、この痛みを我慢してしばらく歩いていると痛みが緩和されていきます。

一時的には症状を改善するために我慢を繰り返した結果、重度の踵の痛みが生じ、立てなくなったり、歩けなくなったりしてから病院に駆け込む人が多く見受けられます。

そのほか、長時間座っているなど、同じ姿勢を続けてからの急激な移動動作による踵の痛みも比較的よく耳にする訴えです。

痛みを放置していると、慢性的に踵が痛むようになり、そこから足首の痛み、膝痛や腰痛などの腰痛などに発展していくこともあります。

また、足底腱膜炎になりやすい人の特徴として、

  • 年齢:好発年齢は40代?60代
  • 特定の動作:長距離走をはじめとしたスポーツをしている
  • 足の形:甲高、扁平足のほか、歩き方も問題あり
  • 職業:立ち仕事(教師や工場勤務など)
  • 肥満

などが挙げられます。

「健康な踵」を取り戻すために…診断と治療法

足底腱膜炎は詳細な病歴の聴取(特に前述の『寝起きの数歩』は特徴的)と、痛みが生じる部位での痛みの再現が一般的に用いられています。

レントゲンを用いた足の形の確認や、MRIによる炎症部位の確認と鑑別疾患を行うことも有効です。

また、近年では侵襲の少ない超音波検査を用いて、足底腱膜実質の腫大や周囲の炎症を確認することも再注目されています。

ただし、レントゲンやMRIのような画像検査を行うと、しばしば踵骨(かかとの骨)にトゲを認めることがありますが、その現象だけでは診断の決め手にはなりません。

およそ9割の方が1ヵ月?3年の間に自然治癒されるとされており、医療機関でも漫然と湿布のみの処方を継続されていることもしばしばあります。

医療用インソール(足底挿板/中敷き)で治療可能

医療用インソールは、足底に集中的に生じる圧力を分散しつつ、足底腱膜をリラックスさせることができます。さらに、足部が本来あるべき形になるように強制してくれるのです。医療用インソールは多くの場合、保険適応となります。

副作用が少ない「体外衝撃波疼痛治療」

衝撃波とは、気体、個体、液体のなかで音速を超えたときに発生する圧力の波(音波の一種)で、大きな力を瞬間的に与えることができるのが特徴です。元々は腎臓や尿管などに生じていた結石に対して、破砕(はさい)を行う目的に使用されていました。

2013年4月に「難治性の足底腱膜炎」に対して保険適応が認められています。数回の受診は必要になりますが、体外から強い刺激を与えるのみであるため、痛み止めの注射などと比べて、侵襲が少なく副作用もほぼなく、かなり重宝する治療法です。

足底腱膜炎は、足の病気を診察していると、「踵の痛み」として一般的にである疾患のひとつです。

かなり軽度な状態でも、特徴的な朝の痛みだけではなく、歩けないほどの重症に発展することもある恐ろしい病気です。

一方、適切な介入で必ず効果の期待できる疾患であるため、踵に違和感があれば、まずは足の専門医を受診することをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

足と歩行の診療所

吉原 正宣(よしはら まさのぶ)

関西医科大学卒業
洛和会音羽病院形成外科に勤務中、米国足病医より指導を受ける。その後、下北沢病院足病総合センターなどの勤務を経て、2018年10月に足と歩行の診療所を蒲田に開院。2021年9月より医療法人社団 足ノ会 足と歩行の診療所の理事長として日々、足の痛みと向き合っている。
 日本形成外科学会形成外科専門医
 日本抗加齢医学会専門医
【所属学会】
 日本フットケア・足病医学会
 日本足の外科学会
 日本骨粗鬆症学会 ほか多数

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