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最終更新日:2022年11月6日

指先のしびれの原因と考えられる病気|病院は何科を受診?

こちらの記事の監修医師
医療法人これのの会 みずい整形外科
水井 睦

(画像=stock adobe.com)

指先がしびれる原因は手の使い過ぎや圧迫などが多いですが、なかには命に関わる病気の場合もあるため注意が必要です。そこで本記事では、指先のしびれの原因となる病気や対処法、受診すべきタイミングなどを解説します。指先のしびれが気になっている方はぜひ参考にしてください。

指先のしびれの原因となる病気          

指先のしびれが現れる病気は以下のような例が挙げられます。

肘部管症候群

肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)は、肘の内側で尺骨神経(しゃっこつしんけい)が圧迫されたり引っ張られたりして痛むことで、小指側にしびれが生じる神経の障害です。

症状原因
・小指と薬指の変形
・手の筋肉が痩せてくる
・小指と薬指の一部のしびれ
・指先の細かい動きがやりにくい
・重労働
・加齢による肘の変形
・子どもの時の変形治癒骨折
・スポーツ(野球や柔道など)
・神経を固定している靭帯や筋肉による圧迫

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、腕神経叢(わんしんけいそう:首から出て腕にかけて走る神経)が圧迫されることで、手がしびれたり力が入りにくくなったりする症状のことをいいます。女性はなで肩の20〜30代に多く、男性は首が短く筋肉質で腕や手、首をよく動かす方に多くみられます。

症状原因
・手のむくみ
・握力の低下
・手の冷え・発汗
・気持ち悪さ・動悸
・肩から手先のしびれ・痛み
・肩・首・肩甲骨などの凝り・だるさ
・長時間のパソコン作業
・手や首を動かすスポーツ、仕事

回内筋症候群   

回内筋症候群(かいないきんしょうこうぐん)とは、手のひら側の感覚を支配する「正中神経」が圧迫されることで親指から薬指のしびれが生じる病気です。

症状原因
・肘が伸ばしづらい
・肘~前腕の痛み・違和感・脱力
・親指から薬指、手のひらのしびれ
・手首や肘の骨折
・筋肉の収縮の繰り返し(重いものを持つ・腕を回すなど)

手根管症候群

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は、手の使い過ぎなどによって正中神経が傷むことで指先のしびれが生じる病気です。手根管症候群は末梢神経障害のなかで最も多く、日常でよく起こる症状です。

症状原因
・親指の力が落ちる
・親指の付け根の筋肉(母指球筋)が痩せる
・親指、人差し指、中指、薬指半分、手のひらがしびれる
・痛風
・妊娠
・腎疾患
・手首の骨折
・手を使う重労働
・手根管内の腫瘍
・リウマチに伴う滑膜炎による手根管内の上昇

尺骨神経管症候群(ギヨン管症候群)    

尺骨神経管症候群(しゃっこつしんけいかんしょうこうぐん)とは、小指の付け根のギヨン管の中を通る「尺骨神経」が圧迫され、指先のしびれなどの症状が現れる病気です。

症状原因
・小指とくすり指のしびれ・痛み
・手指(特に小指)が動かしにくい
・小指とくすり指の変形(かぎ爪変形)
・手首の駆使
・長時間のサイクリング
・加齢に伴う手関節の変形
・手関節部の骨折後の神経周囲の癒着
・手関節から発生する袋状のできもの(ガングリオン)による神経の圧迫

前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺

前骨間神経麻痺(ぜんこつかんしんけいまひ)・後骨間神経麻痺(こうこつかんしんけいまひ)とは、前腕の2つ骨を繋ぐ「骨間膜」の前後を走る神経が圧迫を受けて麻痺する病気です。

症状原因
・前骨間神経麻痺:腕・肘の強い痛み、親指と人差し指の第一関節を曲げにくい
・後骨間神経麻痺:腕・肘の強い痛み、親指から小指を伸ばしにくい
・神経炎
・運動のしすぎ
・上腕骨顆上骨折などの外傷
・ガングリオン(袋状のできもの)などの腫瘤

糖尿病 

糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、血管が傷ついて血流が低下します。すると神経障害が起こり、左右の手や足にしびれが生じることがあります。

症状
・頻尿
・疲労感
・目のかすみ
・喉・口の中の渇き
・皮膚の乾燥・かゆみ
・ものに触れた時の感覚が鈍くなる
・両側の指先や足先のしびれ・痛み・冷感

熱中症

熱中症によって電解質が大量に失われると手足のしびれや脱力感などの症状があらわれます。熱中症は運動時以外でも家の中で起こるケースもあるため、夏場の室温は28度程度に保ち、こまめに水分補給をしましょう。

症状
・手足のしびれ・脱力感
・筋肉のこむら返り
・めまい・立ちくらみ
・吐き気・嘔吐(おうと)
・頭痛・倦怠感・虚脱感   

指先のしびれの対処法・治し方  

指先がしびれているときに無理な動作を続けると回復に時間がかかってしまうため、まずは安静にすることが大切です。

指先のしびれや痛みを感じる場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 同じ姿勢を長く取り続けない
  • 手が高くあがらないようにする
  • 手をあげている時間が長くならないようにする

指先のしびれを予防する方法

神経の圧迫などで指先のしびれが起こらないようにするためには、日常生活で手首や腕に過度な負担をかけないことが重要です。長時間デスクワークをする場合は正しい姿勢を心がけ、定期的に休憩を取って体をほぐしましょう。

指先の痺れが治らない時は何科を受診?                 

指先のしびれが治らないときは整形外科を受診しましょう。放置すると悪化するおそれがあるため、できるだけ早めに医師に相談することが大切です。

なお、糖尿病の初期症状として指先のしびれが生じている可能性がある場合は、内科や糖尿病内科、熱中症が疑われる場合は内科を受診しましょう。

症状が続く場合は早めに医療機関の受診を

「指先がしびれるけど、そのうち治るだろう」と様子を見ると少しずつ病気が進行し、治りが遅くなってしまいます。

とくに、以下のような症状が出てきた場合は注意が必要です。

  • 筋力が落ちてきた
  • しびれの範囲が広がっている
  • 次第にしびれが強くなっている

症状を放置するとしびれや運動障害が残ってしまうケースもあるため、手指のしびれを感じた場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

医療法人これのの会 みずい整形外科

水井 睦

〇診療科 :整形外科

略歴
平成7年 北里大学医学部卒。形成外科・一般外科・麻酔科等を経て、横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院・国立病院・共済病院他、さまざまな病院に勤務。

日本整形外科学会認定専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本体育協会認定スポーツドクター
身体障害者福祉法指定医
義肢装具等適合判定医

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