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最終更新日:2021年11月20日

その症状、ストレスや自律神経の問題ではないかも…医師にも知られていない「副腎疲労」

こちらの記事の監修医師
 
末光 智子

副腎ケアの考え方
(画像はイメージです/PIXTA)

ストレスや自律神経の問題と片づけていたことも、副腎疲労という「カラダの問題」である可能性があります。自分が副腎疲労だと知ったとき、どのようにカラダと向き合っていけばいいのでしょうか。今回は、副腎疲労のケアについて解説します。

目次

  1. 「副腎疲労」を知るとラクになる
    1. 現代社会は副腎疲労に陥りやすい環境
  2. 副腎疲労のケアは4種類
  3. まず取り組みたいのは「腸のケア」

「副腎疲労」を知るとラクになる

「副腎疲労を知る」シリーズと題して、第1回?7回までは副腎の働きや副腎疲労で起こる症状、副腎疲労の原因について解説してきました。ご自身の不調や日常生活を振り返ってみて、いかがだったでしょうか?

「こういうものだと思っていたけれど、実は私も副腎疲労だったんだ」
そんな風に感じられた方も多いのではないでしょうか。

副腎疲労は、まだ多くの日本の医師が知らない概念で、残念ながら受診して不調を相談しても、「ストレスですね」「自律神経の問題です」「検査では異常はないので、それほど心配しなくて大丈夫です」と、終わってしまうことが多くあります。

副腎へのストレスに気づかないまま、副腎疲労を放置して日常生活を同じように送っていくと、なんとなくの不調は当然改善がないままになってしまいます。

そして、加齢や更年期などの、カラダの変化の影響がマイナス方向に大きく出過ぎてしまうこともあれば、何か大きなストレス(たとえば病気、人間関係のトラブル、精神的にショックな出来事、災害など)が突発的に起こったときに、それらを受けとめる余力がすでにない副腎疲労のカラダでは、文字どおり立ち上がれなくなってしまう、なんてことになってしまいます。

現代社会は副腎疲労に陥りやすい環境

生きていれば、ストレスは大なり小なり必ずあります。そして、現代社会は副腎疲労に陥りやすい環境、生活パターンであることを知って、「自分には関係ない」ではなく、「誰にでも起こり得る」「現代人は誰でも大なり小なり副腎疲労を抱えている」という意識で、ぜひご自身の体調を改めてチェックしていただきたいところです。

自分の体質や性格の問題だけではなく、「カラダの問題」と捉え直すことで、あなたはもっと根本から元気になっていくことができます。

副腎疲労のケアは4種類

「副腎疲労を知る」シリーズ第8回目の今回からは、副腎疲労のケアについて解説していきます。

これまでみてきたように、副腎疲労の原因は多岐にわたります。ですので、その対処も「これだけすればいい」ということはありません。

副腎疲労に対するケアとして、大きく4つのアプローチで考えるとわかりやすくなります。

  1. 体・臓器のケア(特に腸のケア)
  2. 栄養の見直し
  3. 生活習慣の改善
  4. メンタル習慣の改善

人それぞれ、取り組みやすいところ、なかなか改善しにくいところがあると思います。やりやすいところから取り組んでいただくことは大切ですが、特に優先的にケアに取り組んで頂くと、早く効果が出やすいという順番があります。

まず取り組みたいのは「腸のケア」

まず見直したい、取り組んでいただきたいことは、体・臓器のケア、そのなかでも特に腸のケアです。

「腸のケア」に取り組まないまま他のケア(たとえばデトックスの役割を担う肝臓のケア)に取り組んでしまうと、効果が半減してしまうからです。

どんなに体から有害なものを排除するデトックス機能を高めても、腸から有害なものが入り続ける状況では、やってもやっても追いつかない状況になってしまいます。

前回の記事で、腸内環境と副腎疲労の関係について書きました。腸は、体のさまざまな部位にとても影響が大きい臓器です。現在、腸のトラブルとして自覚していない方でも、副腎疲労の症状がある方は、まずほとんどが腸に炎症を抱えています。

これが、「おなかがしょっちゅう痛くなる」「便秘がひどい」「下痢しやすい」といった、分かりやすい症状があれば「腸のケア、たしかに大切だな」と意識しやすいと思います。

しかし、ここでいう副腎に影響を与える「腸の炎症」「腸内環境の悪化」とは、おなかの症状や一般的な血液検査に表れるものではないレベル、ということをまず知ってください。

これまでにお伝えしてきた、副腎疲労の症状がいくつも当てはまる方は、たとえ現在おなかの不調を自覚していなくても、「私はお通じもまずまずちゃんとあるから、腸は大丈夫ね」と思わずに、自覚できない顕微鏡レベルでは腸の炎症がある、腸内環境が悪くなっている、と考えてケアに取り組んでみましょう。

次回は、この腸のケアについて具体的に解説していきます。

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こちらの記事の監修医師

 

末光 智子

内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)

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