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最終更新日:2022年7月22日

新生児が寝ない原因は?寝かせるポイントも解説

こちらの記事の監修医師
小児科医・新生児科医
今西洋介

(画像=stock adobe,com)

赤ちゃんがなかなか寝なくて困っている両親は多いのではないでしょうか。この記事では、新生児が寝ない原因や寝かせるためのポイントなどについて解説します。新生児はそもそも睡眠のパターンが大人とは異なります。どのようなパターンで眠るのか、何が原因で眠れないのかなど、紹介します。

新生児の睡眠時間

新生児というと、よく眠っているイメージがあるかもしれませんが、一晩中熟睡しているわけではありません。新生児は基本的に昼と夜を区別することができず、夜でも寝ないことがあります。
また、レム睡眠と呼ばれる浅い状態の眠りが睡眠の多くを占め、更にレム睡眠とノンレム睡眠のリズムが不規則なため、3〜4時間に1回は目を覚ましてしまいます。そのため、夜にも目が覚めてしまうことがあり、両親は対応に迫られることとなるでしょう。

一方で、生後2ヶ月ごろになると赤ちゃんによっては、夜から明け方にかけて起きることなくしっかりと眠ってくれるケースも見られるようになります。さらに、生後4ヶ月ごろには、昼と夜の区別も徐々にできるようになってくるため、夜にまとまって睡眠をとってくれるようになることもあります。

新生児の段階では、赤ちゃんが夜に寝ないことは決して珍しいことではありません。

新生児が寝ないケースとは

新生児が寝ないケースはさまざまです。ここでは具体的にどのような時に寝ないのか紹介します。寝ないケースを把握しておくだけでも、対策を立てることができるため、ぜひ参考にしてください。

夜にしっかりと寝ない

新生児は昼と夜の区別がつかないため、夜になってもなかなか寝てくれないことがあります。3〜4時間程度に1回は目が覚めて母乳やミルクを飲んでまた眠るという生活を繰り返すため、両親からしてみると、なかなか寝てくれないと考えるかもしれませんが、新生児の生活リズムからすると当たりともいえることであるため、この期間はこういうものだと理解しておきましょう。

授乳したのに寝ない

授乳をしたにも関わらず、なかなか眠ってくれないこともあります。授乳後にゲップがなかなかでないと、赤ちゃんは不快に感じ、なかなか寝ない可能性があるでしょう。昼間であれば、そのまま寝かしつけずに相手をすることもできますが、深夜だと難しいといえます。そのような時は、部屋を暗くして、そのままベビーベッドに寝かせておいても構いません。ただし、周囲に赤ちゃんが口にしそうなものがないかだけチェックしておきましょう。

泣いていて寝ない

新生児は、何か不快なことがあると泣き、それが改善されないために泣き続けなかなか寝てくれないこともあります。具体的な不快感としては、オムツが汚れていて気持ち悪い、お腹が空いている、室内が暑い・寒い、服の着心地が悪いなどです。また、服のボタンのとめ方に違和感があるといった細かいことでも不快感から眠れなくなることがあるため注意してください。

新生児が寝ない原因

ここでは、なぜ新生児が寝ないのか、具体的な原因について解説します。寝ない原因は一つではありません。自身のお子さんが当てはまっているものもがないか参考にしてください。

睡眠パターンが一般的でない

新生児は睡眠のパターンが大人とは異なり、短いスパンの中で寝て起きるということを繰り返しています。昼と夜の区別もついておらず、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す睡眠パターンは新生児のころにはないため、両親からしてみると、なかなか寝ないと受け取れるかもしれません。しかし、新生児にとってはこの睡眠パターンが一般的であるため、違いがあるということを理解しておくだけでも、気持ちが楽になるでしょう。

ミルクをたくさん飲めないためすぐにお腹が空く

新生児は、一度に飲む母乳・ミルクの量が多くないため、すぐにお腹が空いてしまいます。また、おっぱいを吸う力も弱く、一度にたくさん飲むことができないため、お腹が空いて眠れなくなってしまいます。成長するにつれて、飲める量も増えるため、少しずつ睡眠時間も長くなるでしょう。

トイレが近い

新生児は排尿に関する機能がまだまだ未熟であり、おしっこを膀胱に溜めておくことができません。そのため、おしっこが少しでも膀胱にたまると排尿してしまいます。新生児が飲んだ母乳やミルクが膀胱に到達するとすぐに排尿が起こると考えてください。トイレが近くなると、オムツの中が不快になる間隔も短くなるため、なかなか寝付いてくれなくなる恐れがあるでしょう。
布オムツを使用していると、少しの排尿でも不快に感じてしまうため、新生児の段階では両親の負担を軽くするためにも、紙オムツの使用を検討してください。

生活リズムが身についていない

新生児は、大人のような生活リズムが身についていないため、大人が思うようなタイミングで眠ってくれないことがよくあります。
新生児は、1日約15〜20時間程度寝ているとされています。一方で、1回の睡眠時間は短く、寝て起きてというサイクルをくり消しています。そのため、夜でも目が覚めることはよくあるため注意してください。

不快感がある

新生児が何かしら不快に感じている場合、なかなか寝ない可能性があります。
不快感の種類はさまざまです。例えば、オムツがおしっこのせいで濡れている、ゲップが出なくて苦しい、お腹が空いている、服のタグが肌にあたっているなど、挙げればきりがありません。不快感を取り除くことで眠ってくれる可能性もあるため、まずは不快感の原因を探すことがポイントだといえます。

興奮している

起きている時の匂いや音といった刺激が新生児を興奮させ、眠れなくなることがあります。特にクズっている様子がなく、機嫌が良さそうな場合は、焦って寝かしつけるのではなく、そのまま様子を見るようにしましょう。

昼寝の時間が長かった

新生児は短いスパンで寝て・起きて、を繰り返しますが、睡眠の時間が長いなどするとなかなか眠れなくなることがあります。赤ちゃんは2ヶ月ごろから少しずつ昼寝の時間が短くなっていくため、日中の昼寝が長いと夜に寝ないといった事態も起こるでしょう。

体調が悪い

新生児の体調が悪いために、なかなか寝ないこともあります。例えばお腹が痛い、熱っぽいといった状況などです。赤ちゃんは大人とは違って体調が変化しやすいため、こまめに体調を確認し、変化があったときは速やかに対応することが大切です。普段から体温を計るようにしてお葱、平熱を把握しておけば体調が急変した時でも対応しやすいでしょう。

新生児が寝かせるためのポイント

なかなか寝ない新生児を寝かせるためには、いくつかのポイントがあります。ここでは具体的なポイントを4つ紹介するため、ぜひ参考にしてください。

不快感を取り除く

新生児を気持ちよく寝かせるためには、不快感を取り除くことが大切です。赤ちゃんを寝かしつける際は、不快に感じそうな部分がないかチェックして起きましょう。例えば、オムツをチェックする、服のタグが赤ちゃんに当たっていないかチェックするなどです。また、授乳を済ませておくこともポイントだといえます。

睡眠環境を整える

暑い・寒いといったときに、なかなか眠ることができないのは大人も新生児も同じです。そのため、睡眠環境を整えることは寝かせるうえでも非常に重要です。
エアコンで室温をコントロールする場合、夏場であれば26〜28度程度、冬場であれば20〜23度程度が目安となります。
冬場の場合、寒いからと言って布団をたくさんかぶせたり、服を何枚も重ね着したりすると暑く感じてしまい、眠れなくなるため注意が必要です。
そのほかにも、エアコンの風が赤ちゃんに直接当たらないようにベッドの位置を変更する、昼間に眠る場合は直射日光の当たる場所は避けるといったこともポイントとなります。

薄暗い状態で授乳する

夜に授乳する場合、できるだけ薄暗い状態で行うようにしましょう。室内を明るくしてしまうと、光が刺激となって赤ちゃんがなかなか眠れなくなってしまうためです。真っ暗だと授乳がしにくい可能性があるため、手元だけ明るくするなどしてください。

スキンシップをとる

新生児が寝ない場合、スキンシップをとることも大切です。例えば、背中をさする、添い寝をする、体をトントンするといったことが挙げられます。スキンシップを通して赤ちゃんに安心感を与えることで、眠くなる可能性があります。

新生児がどうしても寝ないときは見守る

新生児は、大人とは異なる睡眠のリズムを持っているため、なにをしてもなかなか寝ないこともあります。そのような時は、焦るのではなく、落ち着いて見守ってあげることが大切です。無理やり寝かしつけようとしてしまうと、赤ちゃんはかえって落ち着かずなかなか眠れません。寝てくれないときは、いまはそのタイミングではないと理解し、リラックスするようにしてください。

まとめ

今回は、新生児が寝ない原因について解説しました。新生児が寝ない原因は、睡眠のパターンが大人とは異なることやミルクをたくさん飲めないためにすぐにお腹が空いてしまうことなどさまざまです。寝かしつけるためには、赤ちゃんの不快感を取り除き、睡眠環境を整えることが大切ですが、それでもなかなか寝てくれないときは落ち着いて見守るようにしましょう。

こちらの記事の監修医師

小児科医・新生児科医

今西洋介

【経歴】
2006年富山大学医学部卒業

石川県立中央病院 新生児科勤務
りんくう総合医療センター 新生児科勤務
大阪府医療センター 新生児科勤務

講談社モーニング連載漫画「コウノドリ」のドラマの医療監修を務める。
2022年4月ヘルスプロモーション会社を起業。

現在は一般社団法人チャイルドリテラシー協会の代表理事も務める。

【資格】
日本小児科学会専門医
日本周産期新生児学会新生児専門医