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  • 手が冷える、太ってきた、疲れやすい…原因は「女性ホルモンの低下」かも。知っておきたい「更年期障害」の症状

最終更新日:2022年3月5日

手が冷える、太ってきた、疲れやすい…原因は「女性ホルモンの低下」かも。知っておきたい「更年期障害」の症状

こちらの記事の監修医師
神宮外苑Woman Life Clinic
伊沢 博美 先生

写真=PIXTA

最近、手が冷えるな、ちょっと脂肪がついてきたかな、疲れやすくなってきたかな、何だかイライラすることが増えたな?と感じるようになってきていませんか? 簡単な検査で原因がわかることがあります。

女性のからだはライフイベントに伴う女性ホルモンの影響によって大きく変動することが知られています。更年期障害はもとより、生活習慣病として知られる高血圧・糖尿病・脂質異常症や肥満症そしてうつ症状なども女性ホルモンと大きく関係があります。

更年期障害は、性ホルモンの分泌の減少の影響によって起こりますので、必要な性ホルモン剤を投与することで症状が緩和されます。また、漢方薬で心とからだのバランスをとって症状や体質を改善する方法や卵巣機能改善を期待する方法などもあります。

簡単な血液検査で客観的に知ることができます。今のからだの状態を知り、早めの対策をとって更年期障害を心配せずに過ごしましょう。

本稿では、更年期がもたらすそれぞれの症状を中心に解説しています。「私には更年期は関係ない」。そう思う方ほど、ぜひ読んでみてください。もしかしたら身に覚えのある症状が出てくるかもしれません。

そもそも「更年期障害」とは?

約45歳から55歳、閉経を挟んだ約10年間で卵巣機能が低下するに伴い、女性ホルモンの分泌が減少します。それにより発生するさまざまな症状を更年期症状といいます。さらにひどい症状を抱える人が更年期障害と診断されます。症状としては、イライラして物事に集中できなかったり、動悸や息切れ、頭痛を起こしたりなどです。長引くとうつ状態にもなります。めまいや吐き気、肩こりなどの身体的な症状まで多岐に渡ります。

簡略更年期指数(SMI)というものが公開されていますので、参考にしてください。

更年期障害の原因

更年期障害の主な原因としては、ホルモンバランスの乱れにより自律神経の調節がうまくできなくなることにあります。加齢により卵巣機能が低下し、卵胞ホルモンの分泌が少なくなるのに対し、卵胞刺激ホルモンは増加することからホルモンバランスが乱れます。

また、本人の性格といった精神的なものや、食生活の乱れや睡眠不足、脊椎のゆがみといったこともさまざまな更年期の症状を引き起こす一因となります。

 

 

<更年期障害をわかりやすく例えると…>

医者の説明は専門用語が混じって、どうしても難しくなりがちです。それは間違ったことを伝えてしまわないようにするためなのですが、わかってもらえないことは説明していないことと同じだと思うので、ここで勇気を振り絞って例え話をしてみます。

ホルモンバランスが崩れているイメージを「カーリング」で例えてみましょう。選手(脳)がストーン(卵胞刺激ホルモン)をスイーっと投じます。目標とする石(卵巣)をばばーんとはじき、もう一つの石(卵胞ホルモン)を動かしたい。ところが卵巣が機能低下すると、的のストーンに当たってばばーん!となるはずが、ソロソロ…くらいで終わってしまう。困った選手(脳)はバンバン石を投げる。フィールドは入り乱れて何が何だか、みたいな…。こんな感じでバランスが崩れるわけです。イメージつきました?

 

更年期障害の検査と診断

更年期障害の検査方法は、ふつうは病院で血液を採取して、それらのなかにどれくらいのホルモンが含まれているのかを調べる、ホルモン量の検査というものをやります。そして産婦人科に行ってみて、女性であれば膣の状態や子宮の病気を調べて、いろいろな問題ができていないかをチェックするのです。また外的にはほてりや発汗や冷え性や不眠頭痛が起きていないかのチェックも行われます。

■脂質代謝異常

閉経に伴うエストロゲンの低下は更年期障害、骨粗鬆症、萎縮性腟炎ばかりでなく、心筋梗塞や脳卒中などの心血管系疾患の発生とも関連することが知られています。この原因の一つである脂質異常症の発生頻度も50歳以前では男性のほうが高いのですが、50歳、つまり閉経をむかえると女性の頻度が急増して男性よりも高くなることが知られています。

閉経前の女性では、エストロゲンが何らかの形で脂質代謝に良い影響を及ぼして動脈硬化に防御的に働いているものと考えられます。さらに、更年期は環境も大きく変わる時期ですので、食生活を含めたライフスタイルの変化も脂質異常症の大きな原因と考えられます。

脂質異常症の治療において、食事療法によるライフスタイルの改善は男女や更年期前後を問わず重要なことです。食事療法やライフスタイルの改善でなかなか良くならない場合には内服治療をおすすめすることもあります。

■肥満

更年期は、思春期や出産後とならび女性が肥満になりやすい時期として知られています。

特に更年期の肥満で悩む女性は食べ過ぎや運動不足、精神的ストレス、エストロゲンの低下などにより内臓型肥満になりやすいことが知られています。内臓周辺に蓄積する脂肪は代謝が盛んで、血液中の脂質濃度を高める原因となりやすく、脂質異常症・糖尿病・高血圧やこれらが重なったメタボリックシンドロームなどをまねきやすくなります。

食事療法やライフスタイルの改善が基本となります。運動は皮下脂肪よりも内臓脂肪を減少させやすいだけではなく、体重の減少とは独立して糖脂質代謝を改善する作用もあります。また、飲酒や喫煙も内蔵型肥満に関連していますので、食生活の偏りに気を配りながら食事はゆっくりと時間をかけて、そして飲みすぎないように気を付けて楽しみながら味わってください。

現時点で医学的な適応がありませんが、エストロゲンには腹部の脂肪代謝を高める作用も知られています。更年期治療の結果として体形の悩みのも解消する方がいます。

 

いろいろ書きましたが、更年期障害は人それぞれ、様々な症状があり、症状が出にくい方もいます。しかし、放っておくとご本人ばかりか家族の生活にも影響を及ぼします。早めの検査、そして相談できる相手を見つけることをおすすめします。

こちらの記事の監修医師

神宮外苑Woman Life Clinic

伊沢 博美 先生

神宮外苑Woman Life Clinic 院長

【資格】
医師/医学博士
日本再生医療学会 再生医療認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本核医学会 PET核医学認定医
日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医
日本人類遺伝学会 GMRC(ゲノムメデイカルリサーチコーディネーター)

【所属学会】
日本再生医療学会
日本抗加齢医学会
日本組織培養学会
日本癌治療学会
日本医学放射線学会
日本放射線腫瘍学会
日本内科学会
American society for radiation oncology
日本東洋医学会
日本核医学会
日本先進医療医師会
日本臍帯プラセンタ学会