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最終更新日:2021年12月14日

なかなか人には相談できない悩み…「産後の尿漏れ」改善方法

こちらの記事の監修医師
 
山田 真

産後 尿漏れ

(画像はイメージです/PIXTA)

産後、多くの方が悩んでいる「尿漏れ」。そのカギは骨盤にあると、まほろば鍼灸整骨院院長の山田真氏はいいます。本記事では、そんな「産後の尿漏れ」の詳しい原因と改善方法について解説します。

目次

  1. 産後のケアは「骨盤ベルト」から「産後骨盤矯正」へ
  2. 「骨盤ベルト」だけでは不十分…妊娠後の体の変化
  3. 実は多くの人が悩んでいる…「産後の尿漏れ」
  4. 「産後の尿漏れ」…原因は「骨盤底筋」の緩み
    1. 東洋医学的にも「腎」や「脾」が弱まっている
  5. 「産後の尿漏れ」改善!「つま先立ち体操」
    1. つま先立ち体操の手順

産後のケアは「骨盤ベルト」から「産後骨盤矯正」へ

最近のマタニティ雑誌でキーワードになっている言葉があります。

それは、「産後骨盤矯正」です。

以前、産後の骨盤ケアは「骨盤ベルト」で骨盤を締めることが主流でしたが、最近はマタニティ雑誌でも取り上げられているように、「産後骨盤矯正」をすることがポピュラーになってきています。

なぜ「産後骨盤矯正」がこれほど注目されるようになったのか。それは、「骨盤ベルト」だけでは不十分だからです。

「骨盤ベルト」だけでは不十分…妊娠後の体の変化

妊娠をして数ヵ月経つと、どんどんお腹が大きくなっていきます。このとき、お腹は前方や外に膨らみ、当然骨盤も広がっていきます。この状態で数ヵ月過ごすうち、筋肉の使い方や重心の位置、歩き方も変わっていくのです。

  1. まず、バランスを取ろうと背中を反らせて歩くようになるため反り腰になり、重心も後方に移動してかかと重心になります。
  2. そして、かかとで歩くようになると、足指まで踏み込んで後ろに蹴って歩くことができなくなるため、「足指の力」や「足の後面の筋肉」であるふくらはぎ、太ももの後面、お尻の筋肉が弱化していきます。
  3. また、骨盤が広がっていくため骨盤を締めるためのインナーマッスルが使えなくなり、弱化していきます。
  4. 歩き方もガニ股になるため、「足の内側の筋肉」も弱まります。
  5. さらに分娩時にも、赤ちゃんが産道を通りやすくするために骨盤内の筋肉や靭帯はさらに緩められます。

このように妊娠後、体は大きく変化し弱化する箇所が多々出てきます。

最も注目すべきは、分娩が終わったあとの骨盤の状態です。骨盤を形成している骨の位置が正常に収まっていれば、骨盤内の筋肉や靭帯が正常に機能するまで「骨盤ベルト」で締めていればいいのですが、骨盤の骨の位置が歪んでいると、「骨盤ベルト」だけではさまざまな問題が生じてしまいます。

このような理由から「産後骨盤矯正」の必要性が高まってきたのです。

実は多くの人が悩んでいる…「産後の尿漏れ」

当院にも「産後骨盤矯正」を目的とした患者さんが多く来院されます。

「産後骨盤矯正」といっても詳細はさまざまで、腰が痛い人はもちろんのこと、産後数ヵ月経っても痩せない、ポッコリお腹が元に戻らない、といった痩身目的の方も少なくありません。

そのなかで、実は多くの患者さんから相談を受けるのが「産後の尿漏れ」についてです。くしゃみをした瞬間、立ち上がった瞬間、重い荷物を持ち上げた瞬間などに尿漏れが起こると悩まれています。

妊娠中長い期間を経て変化した身体は、出産後すぐに戻るわけではありません。「産後の尿漏れ」もさまざまな箇所が弱ったために起こります。

「産後の尿漏れ」…原因は「骨盤底筋」の緩み

では、その「さまざまな箇所」とは具体的にどこなのでしょうか。

骨盤の底には「骨盤底筋」という骨盤内のインナーマッスルがあり、この筋肉は下から内臓を支えています。出産後は、この骨盤底筋も緩むため支えが利かなくなり、骨盤内の内臓は下垂します。そうすると膀胱は圧迫され、外部からの少しの刺激でも尿が漏れてしまうようになるのです。

東洋医学的にも「腎」や「脾」が弱まっている

これは東洋医学的にも理にかなっています。

東洋医学で生殖器、泌尿器を司っているのは「腎(じん)」です。

産後は「腎」が消耗しているため、尿をしっかりと膀胱に留めておくことが難しくなります。このような状態を「腎気不固」(じんきふこ)といいます。

さらに、産後は胃腸を司る「脾(ひ)」も弱っています。「脾」は筋肉を養う働きもあるため、「脾」の衰えは筋力の低下、臓器の下垂も引き起こします。

つまり、「腎」や「脾」が消耗することにより「尿漏れ」が起きやすくなってしまうのです。

また東洋医学では、「ツボ」のことを「経穴(けいけつ)」といい、「経穴」の連続した道筋のことを「経絡(けいらく)」といいます。

じつは、「腎」や「脾」の経絡には共通している点があります。

「腎」「脾」の経絡は、ともに足元の内側から下腿(かたい)部の内側を通ってお腹に通じています。しかも、下腿部の内側では下腿部のインナーマッスルに関係する箇所を経由しているのです。

つまり、出産後は「腎」や「脾」が弱まることにより、足元から通じる内側の筋肉、そしてインナーマッスルが弱化してしまうということです。妊娠後、数ヵ月にわたりこの状態が続くため、体の中心を締める箇所が弱るのも無理はありません。

「産後の尿漏れ」改善!「つま先立ち体操」

このような状態を改善するには、足元から骨盤まで下半身の内側の筋肉をしっかりと使えるようにすることが大切です。

そのために行っていただきたいのが、私が推奨している「つま先立ち体操」です。

つま先立ち体操の手順

その手順は、

  1. 両足のかかとを合わせて立つ。つま先は広げて逆八の字になるようにする
  2. お尻の筋肉を内側にキュッと締める
  3. 同時に左右の肩甲骨を寄せる
  4. これらの状態をキープしたまま、両足のかかとを離さずにつま先立ちをする
  5. つま先立ちをしたら、1~2秒静止し、それからゆっくりとかかとを下ろして着地する

これを毎日20~30回継続することで、下半身の内側の筋肉を使えるようになり、徐々に骨盤が締まってきます。また後ろに崩れていた重心が正常に戻り、バランスが安定します。

その結果、膀胱の位置も正常な位置に戻り、「尿漏れ」も改善するでしょう。

産後は「骨盤ベルト」で締めるだけでなく、「産後骨盤矯正」を然るべき施術所で受け、加えてセルフケアとして「つま先立ち体操」を行うようにしてください。

産後からしばらく経ち、長いあいだ「尿漏れ」に悩んでいる方も諦めることはありません。「産後骨盤矯正」と「つま先立ち体操」で必ず改善に向かっていきます。

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こちらの記事の監修医師

 

山田 真

柔道整復師、はり師、きゅう師。まほろば鍼灸整骨院院長 美骨痩身サロンBELUNA代表。 1972年生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学商学部、明治東洋医学院専門学校柔整学科、森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業。「幸せは健康の上に成り立つ」という信条の下、大学卒業後は健康関連事業で人の生活に貢献している明治乳業株式会社(現 株式会社明治)に入社。入社4年を経過した頃、自分の独自色を活かして人の健康に貢献できないかと考え、脱サラして柔道整復師の資格取得を目指す。7年間修業した後、2009年大阪府吹田市に、まほろば鍼灸整骨院を開院。開院後、施術回数は16万回を超えるが、足元から全身につなげていく施術をおこない、足指を正しく使えるように調整したところ、患者さんの様々な不調が劇的に改善。遠方からも評判を聞きつけて多数の患者さんが来院。現在、来院する患者さんは筋肉の痛みだけではなく、内臓の不調、アトピー、頭痛、耳鳴り、めまい、姿勢矯正、産後骨盤矯正、発達障害、慢性疲労、自律神経失調症など多岐にわたる。2021年4月に『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』を出版。

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