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最終更新日:2022年3月16日

完成度は雲泥の差…インプラント治療が「上手い歯科医」と「下手な歯科医」の見分け方【歯科医が解説】

こちらの記事の監修医師
大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院
松元 教貢

※画像はイメージです/PIXTA

ホワイトニングや歯の矯正と並び、美容目的でもインプラント治療を検討する人が増えています。そのようななか、大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院の松元教貢院長は「担当医によってできあがりにかなりの違いがある」といいます。今回は、よりよいインプラント治療を受けるための「歯科医の見分け方」について、松元院長が詳しく解説します。

インプラント治療をおすすめする「歯の状態」

歯科用インプラントとは、人工歯根のことです。

天然歯が歯根もすべて失われた場合、従来は横の歯を削るブリッジや周りの歯にバネを掛ける義歯で治すしかなかったのですが、いまでは歯が失われたその顎堤(がくてい)の部分だけで直接チタン製などのネジを埋め込み、人工の歯冠を入れられるようになりました。

歯が失われた場合は、インプラント治療を検討されたほうがよいでしょう。その理由は、ブリッジや義歯だと横や周りの歯に負担を掛けてしまい、負担の増えた歯がより悪化し、下手をすると次々と歯が失われてしまうことがあるからです。

その点インプラント治療なら、周りの歯に一切負担を掛けず、歯がない部分の顎堤だけで人工の歯冠が入ります。欠損した部分だけで歯が回復し、周りの歯も守られる……周りの歯が次々と失われる事態を防げることが、インプラントの最大の利点です。

インプラント治療で「差が出る」ポイント

インプラント治療には、主に2つの大きなポイントがあります。「外科手術が必要」なことと「人工歯が入る」ということです。

担当医の手術のやり方によって、患者さんの感じる辛さ、大変さ、術後経過にかなりの差がでます。

具体的には、手術後の麻酔が切れたあとや、翌日以降の腫れ・痛みの程度、手術した傷口の治り方のよさ・速さ、そして傷口が治りインプラントが安定するまでの期間、口のなかがどれだけ不自由になるのか、というところです。

患者さんの状態と担当医の力量で、はじめから固定式の仮歯で過ごすことも可能です。患者さんはそのほうが快適に過ごせるでしょう。反対に、やむを得ず取り外し式の義歯や欠損したままの状態で治るまで待たされれば、患者さんはかなりの不自由さを感じることになります。

さらに、やり方によっては手術回数や傷口の数にも違いがでます。もちろん、手術は1回、傷口は1箇所だけで済ませられるほうがいいことは、いうまでもありません。

人工歯を入れるやり方も、人によって差がでるところです。口の感覚、舌や歯肉、頬などの組織との馴染み方、治り方は自然か、いかにも人工物とわかる仕上がりか、噛み合わせに違和感はないか……担当医の力量が試されます。

つまり、前述の2つのポイントにおいて、「精密で美しい外科手術の力量」と「美的感覚」、「咬むという機能に優れた人工歯を入れられるセンス」の3点で大きな差が出るのです。

「いいインプラント歯科」の見分け方

インプラント治療は、前述したように「外科手術」と「人工歯を入れる」という2つが重要なポイントです。

そのため、「長持ちするインプラント治療を受けたい」と思われるなら、まずはこの2つのポイントで探されるのがよいでしょう。設備としては「歯科用の精密なCT」を持っている医院ですとより安心できると思います。

精密で美しい外科手術をしてくれる先生なのかどうかは、その先生が強拡大視野、ルーペや顕微鏡を日頃から使っているかどうか、を調べられるとよいでしょう。強拡大視野で処置を美しく丁寧にされる先生であれば、術後の傷口の治癒も速やかに進み、腫れたり痛んだりといった辛い思いもあまりせずに済むからです。

次に人工歯を入れるやり方ですが、必ずセラミック歯などを入れる前に仮歯を試してくれるところがよいでしょう。

まず仮歯をできるだけ綺麗に入れ、口のなかでの使用感・見た目の感じ・噛み合わせ・噛み心地を確認します。その後、確認できた綺麗で使用感のいい仮歯をそのままセラミックに置き換える、というやり方がベストです。

仮歯のステップを踏まずに、いきなり最終的なセラミックの歯を装着されるようなところは避けたほうがいいです。必ず仮歯を通じて、患者さんご自身でも見た目、噛み心地が大丈夫なのかどうかを確認されることがとても大切です。

そして、いいインプラント歯科を選ぶにあたってもう1つ大事なポイントがあります。

それは治った後のメインテナンスです。実はインプラントも天然歯同様、歯茎との界面で歯周病と同じ病態に陥ることがあります。そのため、医院全体で歯周病予防をしっかりとしてくれる、長くメインテナンスをしてくれるところをおすすめします。

このように、「治すにあたっての2点」と、「治った後での1点」を重要視してくれる医院なら間違いはないと思います。

取り返しがつかなくなる前に、まずは一度病院へ

インプラント治療は、顎堤に直接チタン製などの人工歯根部分を埋め込み、その上に人工歯冠を付けます。

そのため、支えとなる顎堤、骨や歯茎が相当に失われると治療がとても難しくなります。

悪くなった歯を放置し、その歯が感染源となって骨や歯茎が失われ顎堤不足を招くような事態になる前にご決断をされた方がよい、と強く思います。

ご自分の天然歯に愛着があるのはよくわかりますが、歯が病原体に陥ってしまった場合にはそれに執着することで骨や歯茎をダメにしてしまいます。

残存歯がどれだけ大丈夫なのかは、口腔内診査だけでなくレントゲン写真やCTで精密に調べないとわかりません。そのため、前述のように医院にCT設備があることはとても大切だと思います。

失われた顎堤、骨や歯茎は簡単には戻りません。残念ながら、痛みが軽かったりほとんどない場合でも歯がダメになっており、気づかぬうちに顎堤や骨、歯茎がかなり侵されていることも少なくありません。

まずは定期検診などで検査を受けて、担当医と相談されるのがよいでしょう。

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こちらの記事の監修医師

大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院

松元 教貢

<院長略歴>

1987年、日大松戸歯学部卒業後、11年の勤務医を経験した後、開業。
最新の技術をこなすために、KIRGインプラント100時間・船越歯周病1年コース、くれなゐ塾etc多数の講習会に通い、今も継続して学び続け、常に最新・最適の歯科治療を提供している。
2004年6月ボストンのPRD学会(※)では、全世界2,000人以上からわずか24人に選ばれ発表。大好評を博す。翌年2007年のPRDでも再選、2回連続で即時インプラントの発表をおこなう。
※PRD…ボストンで3~4年に2回開催される業界最高権威の学会
「未来は理想の夢の実現である!」がモットー。

<研修その他>
KIRG,船越ペリオ全コース、くれなゐ塾、臨床基本ゼミ、東京筒井塾、IPOIインプラントアドバンスコース、FSA,IDEA即時荷重インプラントコース、CEベーシック、アドバンスコース等多数受講。

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