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最終更新日:2021年7月18日

「何を摂るか」以上に「何を摂らないか」も大切

こちらの記事の監修医師
四日市ヘルスプラス診療所
末光 智子

健康法 炭水化物(画像=Basicdog/stock.adobe.com)

巷にあふれるさまざまな健康法を見ると、「○○がよい」と、いろんな食材が勧められています。「何を摂るか」はたしかにとても大切です。しかし、同じくらい、時にそれ以上に大切なのが「何を摂らないか」です。言い換えると、カラダに不具合を生じさせる「余分なもの」をカラダに入れないようにすること。この観点は忘れられがちですが、実はとても大切です。

目次

  1. 何を口にしているか?見直してみよう
  2. 白砂糖、小麦粉などの精製された炭水化物
    1. 血糖値の乱高下で何が起こるのか?
    2. できれば避けたい「果糖ブドウ糖液糖」
    3. 小麦粉に含まれる「グルテン」の影響

何を口にしているか?見直してみよう

濁った水が入ったままのコップに、きれいな水を入れても、コップの中の水はきれいにはなりませんね。

カラダも同じで、どんなに「カラダにいいもの」を摂り続けても、同時に「カラダに負担のかかる不要なもの」が入り続けている限り、カラダはダメージを受け続けます。「こんなに○○や△△を摂っているのに、ちっともよくならない」という時も、その「○○」や「△△」が効かないのではなく、それを邪魔するものを摂り続けている可能性があります。その観点から「何を口にしているか」を見直してみる必要があります。

では、どんなものがカラダにとって「余分なもの」「ダメージを与え、負担になるもの」なのでしょうか。

これについても、栄養素と同じく多岐にわたります。全てをお伝えすることは難しいので、特に気をつけたい、3つの成分について解説します。

  1. 白砂糖、小麦粉などの精製された炭水化物
  2. 質の悪い油
  3. 食品毒素

今回は「白砂糖、小麦粉などの精製された炭水化物」です。

白砂糖、小麦粉などの精製された炭水化物

パンやパスタ、焼き菓子などお好きな方は多いと思います。私もかつては菓子パンやクッキー、ケーキなど、甘いもの、小麦製品は好きでした。特に摂食障害で過食衝動が起こるときには、とにかく「甘いもの」、つまりお菓子や菓子パンなどが衝動的に欲しくなっていました。そこまでいかなくても、「ご褒美スイーツ♪」と、甘いものをちょこちょこ食べる習慣のある方は多いと思います。

しかし、この精製された砂糖や小麦粉、白米など、いわゆる「白い」炭水化物は、精製される過程で、本来含まれていたアミノ酸やビタミン、ミネラルなどが失われ、血糖値の急上昇を起こしやすくなります。

血糖値の乱高下で何が起こるのか?

血糖値が急上昇すると、血糖を下げるためのインスリン分泌が過剰になり、今度は低血糖傾向になります。すると血糖を上げるためのアドレナリンなどのホルモンが過剰に出るといった形で、血糖値の乱高下がホルモンの乱高下を引き起こします。

実はその血糖値の乱高下や、ホルモンの乱高下が、あなたのメンタル面の不安定さにつながっている可能性があります。

例えば、低血糖傾向の時には不安感や焦り、落ち着きなさのような感情が起きやすくなったり、血糖を上げるためのホルモンが出ている時にはイライラしやすくなったり。子供が癇癪を起こしやすい、キーキー泣く、といった裏側にも、こういった背景がある場合があります。

血糖値、というと「糖尿病」をイメージする方が多いですが、糖尿病ではない、子供にとっても、大人にとっても、血糖値の動きが気分や日々のパフォーマンスにも影響していることを知っておきましょう。

血糖値の乱高下は、そうした気分の変動に影響するだけではなく、長期的には免疫力や認知力を低下など、影響は多岐に渡ります。

できれば避けたい「果糖ブドウ糖液糖」

加工食品で非常に良く使われる「果糖ブドウ糖液糖」も、白砂糖と同じく避けたいものです。この果糖ブドウ糖液糖は、原料として遺伝子組み換え食品を使われているリスクも潜んでいます。果糖は果物やハチミツにも含まれますが、天然の果糖と、人工的に作られた果糖ブドウ糖液糖は同じものでは決してありません。

お菓子やジュース以外にも、一見甘くないお惣菜や、お漬物、おかずの元になるレトルト食品などにも果糖ブドウ糖液糖は多く入っています。「甘いものではないから大丈夫」というわけではありません。完全に避けることは難しいですが、食品のパッケージについている原材料名を確認する癖をつけて、極力避けるようにしましょう。

白砂糖を使わなくても、甘味をつけることはできます。代わりにミネラルも含まれる黒糖や、本物のみりん、甘酒、ハチミツなどがオススメです。これらはやさしい甘さで、最初は物足りなさを感じるかもしれませんが、食べ続けると、逆に白砂糖ばかりの甘いものがたくさん食べられなくなります。

小麦粉に含まれる「グルテン」の影響

小麦粉は、精製されることでミネラルなどが減ってしまうことはもちろんのこと、含まれるグルテンが問題になります。最近「グルテンフリー」の商品が普通のスーパーなどでも並ぶようになったため、グルテンはなんとなくカラダに良くないのかも、と思っている人もいることでしょう。

グルテンがカラダに及ぼす影響の中でも、代表的なものは腸内環境を悪くすることです。グルテンそのものもアレルギーの原因となり得るのですが、それだけでなく、グルテンが腸の粘膜を傷つけることで、「リーキーガット症候群」という、腸の粘膜を傷つける状態を引き起こすことがあります。傷ついた腸粘膜から本来カラダに入るべきでないものまで吸収されることで、アレルギー、全身倦怠感などカラダの不具合の原因になります。また、ポストハーベスト(収穫後に使われる農薬、防カビ剤などのこと)や、遺伝子組み換えの危険性などの問題もあります。 

朝は毎日パン、という方もいらっしゃるでしょう。忙しい朝にパンが手軽で摂りやすいこともよくわかります。ですが、カラダのことを考えれば、少しずつでもごはんをメインに替えたり、同じパンでもなるべく良い原料を使ったパンにこだわってみたりするなど、気をつけてみて下さい。

次回は、質の悪い油と食品毒素についてお伝えします。

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こちらの記事の監修医師

四日市ヘルスプラス診療所

末光 智子

内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)

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