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最終更新日:2021年7月18日

こんな人がなりやすい「現代型の栄養不足」にご用心

こちらの記事の監修医師
四日市ヘルスプラス診療所
末光 智子

栄養不足 カロリー 栄養素(画像=Pormezz/stock.adobe.com)

現代は飽食の時代と言われます。生活習慣病に代表されるように「食べ過ぎ」が問題になることが多いので、まさか自分が「栄養不足」になっている、とは考えない方がほとんどです。カロリーは十分、むしろ過剰になりがちな一方で、実は、カラダにとって本当に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養素が不足している「現代型の栄養不足」が大きな問題になっています。

目次

  1. “We are what we eat. “という言葉の意味
  2. あなたは日々、どんな原料をカラダに摂り入れていますか?
  3. カロリーだけではダメ。人間にとって必要な栄養素とは?
  4. 「疲れやすい」「睡眠障害」の原因は栄養不足かも

“We are what we eat. “という言葉の意味

“We are what we eat. “これを直訳すると「私たちは、私たちが食べたものである」つまり、私たちは自分が食べたものでできている、となります。

当たり前に聞こえる言葉ですが、このことをどれだけ日々の中で意識しているでしょうか?

私たちのカラダはその隅々まで、私たちが口にしたものを原料に作られています。逆に言えば、口にしたもの以外からはできていないのです。

では、その原料がよくないものだったらどうでしょう? たしかに、人間の形はしていますね。しかし、よく見ると、顔色が悪かったり、肌や髪がカサカサしていたり。また外見では分からなくても、内臓のはたらきが影響を受けていたりすることもあります。

あなたは日々、どんな原料をカラダに摂り入れていますか?

車も、燃料になるガソリンがなければ動くことはできません。そして、外見が似ていても、ガソリンとは異なる液体を入れたところで、車は走ることはできませんし、故障してしまうことでしょう。

カラダも同じです。私たちが口から摂る栄養素は、私たちが動く燃料であり、私たちのカラダそのもの。皮膚、髪、内臓、骨、血管、神経といった構造物を作る材料です。また、それらの構造物を作ったり、調整したりする酵素自体もそうですし、その酵素反応を起こすためにも栄養が必要です。

カラダがすこやかに日々営みを続けるためには、必要な栄養素をしっかり摂り、カラダを故障させてしまうような、余分なものをなるべく摂らないことが必要です。カラダの不調を感じたとき、また、よりすこやかなカラダになるために、まずは、このシンプルな大原則に立ち返って、自分の食生活を振り返ってみましょう。

栄養について考える時には、つい「いいものをどんどん摂ろう」と、「足し算」することばかり考えがちです。「足し算」と共に、「余分なものを摂らない」という「引き算」も実はとても大切になります。

カロリーだけではダメ。人間にとって必要な栄養素とは?

普段の食事が、偏ったものになっていませんか?必要な栄養素が欠けていませんか?確認してみましょう。

炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカル。いずれも大切な栄養素です。そして、これらのバランスも大切です。偏って摂り過ぎになっていないか、摂らなさ過ぎになっているものはないか、まずはそこから始めましょう。

そして、なるべく旬のものを頂くこと、素材を生かしたシンプルな調理を心がけることも大切です。

例えば「朝食は、パンとコーヒーです」という方が時々いらっしゃいます。成長期の子供でも、こんな朝ごはんを聞くことがあります。

栄養の観点から見るとどうでしょうか?炭水化物がメインで、他のタンパク質やミネラル、ビタミン、食物繊維といった栄養は圧倒的に不足していますね。時にこういう日があるのは仕方がないとしても、これが毎日、となるとどうでしょうか?

たしかにカロリーはひとまず摂れるかもしれません。しかし、その燃料となるべき「糖」ひとつとっても、糖質だけの摂取は血糖値を急上昇させやすくなり、その後の低血糖を引き起こしやすくなります。それが続くと、エネルギー源をとっているつもりでも、ちゃんと細胞に入って有効に使われず、エネルギー不足になることすらあります。

これが、市販の菓子パンや、ジャム、マーガリンなどをたっぷりつけたパンだけ、となると、さらに話は悪くなります。昼食をコンビニの菓子パンだけで済ます人、うどんやそば、パスタなどの麺類だけで済ます人も要注意です。

「疲れやすい」「睡眠障害」の原因は栄養不足かも

社会人になって数年の20代一人暮らし男性で「なんとなく疲れやすい」「寝つきが悪い」「太りやすくなった」という方がいました。

話をよく聞くと、朝は缶コーヒーだけ、昼はコンビニの菓子パンを2?3個という食事でした。もし、夕食を定食形式で、ある程度炭水化物、タンパク質、ミネラル・ビタミンをバランス良くとったとしても、朝・昼の状況からは、必要な栄養が不足してしまうことは明らかです。

この方の症状である「疲れやすさ」「睡眠障害」には、こういった栄養不足の影響も大きく関係しています。そして、1日の総カロリー自体がそれほど多くないにも関わらず、お腹まわりに脂肪がついてくるなど、太りやすくなることもあります。

この食事自体を見直すことなく「疲れやすいから」とエナジードリンクを毎日飲んだり、睡眠を長く取ってみたりしても、そもそもカラダ自体がエネルギー不足・栄養不足になっていると、効かないのも無理はないですね。

いかがでしょうか?身近な例を挙げてみましたが、思い当たる方は案外多いのではないでしょうか。とくに若い方、一人暮らしの方は、こういった食事になりがちです。

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こちらの記事の監修医師

四日市ヘルスプラス診療所

末光 智子

内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)

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